2026年3月30日から4月1日にかけて、3日間の北近畿旅行へ出かけました。
今回の旅のテーマは、桜、歴史、自然、文化、そして海。
福井県敦賀市から旅をスタートし、若狭地方、舞鶴、天橋立を経て、最後は兵庫県豊岡市の城崎マリンワールドへ。
車で各地を巡りながら、観光地だけでなく、ラムサール条約湿地や神社、寺院、食文化に触れ、さらに野鳥や海の生きものも観察しました。
北近畿は、地域ごとに異なる魅力を持ちながら、それぞれが日本海という大きなつながりの中にあります。
今回は、これまで個別に紹介してきた北近畿旅1~3日目を一つの記事にまとめ、3日間の旅を振り返ります。
北近畿旅の概要

今回の北近畿旅行は、2026年3月30日から4月1日までの3日間。
一人で車を走らせながら、福井県から京都府、兵庫県へと移動しました。
旅のスタート前には愛知県でタイヤ交換を済ませ、冬用のスタッドレスタイヤから夏タイヤへ交換。
春の訪れを感じながら、いよいよ北近畿へ向かいました。
今回の旅では、特定のジャンルだけに絞るのではなく、歴史的な神社や寺院、桜の名所、湿地や湖、海岸、水族館、食文化など、気になった場所を幅広く巡っています。
観光だけではなく、普段の鳥見や自然観察の視点から各地を見て回れたことも、今回の旅の大きな楽しみでした。
3日間を振り返ると、北近畿という地域には「自然」「歴史」「文化」「食」「海」という、さまざまな魅力が詰まっていることを実感します。
ここからは、実際に訪れた場所を1日目から順番に振り返っていきます。
1日目|敦賀の桜と歴史を巡る

1日目の詳細は↑へ!
北近畿旅の1日目は、福井県敦賀市からスタートしました。
夕方からの観光となったため、限られた時間の中で敦賀を代表する観光地を巡ります。
最初に訪れたのは、桜の名所として知られる金崎宮です。
金崎宮から敦賀の歴史を感じる

金崎宮では、境内に咲き始めた桜を楽しみながら散策しました。
毎年4月には「花換まつり」が開催される桜の名所ですが、今回は開催前。
それでも境内にはぼんぼりが設置され、春の祭りを待つ雰囲気が感じられました。
高台からは敦賀港を望むこともでき、桜だけでなく港町としての敦賀の景色も楽しめます。
続いて向かったのが、人道の港 敦賀ムゼウムです。

敦賀港は、1920年代にポーランド孤児を受け入れ、1940年代には杉原千畝の「命のビザ」を持ったユダヤ難民を受け入れた歴史があります。
館内の展示を通して、当時の敦賀市民や日本赤十字社による支援について知ることができました。
単なる観光地巡りではなく、敦賀という港町が持つ歴史の重みを感じられる場所です。
その後は敦賀赤レンガ倉庫へ。

明治時代に建てられた歴史ある赤レンガ建築で、現在はジオラマ館やレストラン館として利用されています。
今回は時間の都合でジオラマ館には入れませんでしたが、港町らしい景観を楽しみました。
外には福井県の「ポケふた」もあり、カイリューとマッギョが描かれていました。

氣比神宮と気比の松原

この日の本命ともいえる場所が、氣比神宮です。
北陸道総鎮守、越前國一之宮として長い歴史を持つ神社で、境内に入ると高さ約11mの朱塗りの大鳥居が目を引きます。
参拝後には長命水もいただき、境内に咲き始めた桜を眺めながら散策しました。
歴史ある神社と春の景色が組み合わさり、敦賀らしい雰囲気を感じられる場所でした。
そして1日目の最後に訪れたのが、気比の松原です。

日本三大松原の一つに数えられる景勝地で、松林と白い砂浜、そして日本海が広がっています。
松林を歩いた後に砂浜へ出ると、目の前には日本海。
夕方の静かな海を眺めながら、この日の観光を終えました。
桜、歴史、港、神社、そして海。
夕方からの短い時間でしたが、敦賀の魅力を凝縮して楽しむことができた1日目でした。
この日は車中泊をして、翌日の観光に備えます。
2日目|湿地・若狭湾・食文化・舞鶴を巡る

2日目の詳細は↑へ!
2日目は、北近畿の自然を感じる場所からスタートしました。
この日の最初の目的地は、中池見湿地です。
中池見湿地と三方五湖で自然を満喫

中池見湿地は、2012年にラムサール条約湿地に登録された貴重な湿地です。
約10万年もの歴史を記録した泥炭層が堆積し、多様な動植物が生息する場所として知られています。
私自身、ラムサール条約登録湿地に関わっていることもあり、今回の旅で特に訪れてみたかった場所の一つでした。

静かな湿地の風景の中を飛翔する姿は、とても印象に残っています。
その後はビジターセンターにも立ち寄り、展示やスタッフの方のお話を通して、湿地の保全について学びました。
次に向かったのは三方五湖です。

レインボーラインからは、5つの湖と周囲の山々、さらに若狭湾まで見渡すことができました。
湖ごとに塩分濃度や水深が異なるため、それぞれ違った表情を見せることも特徴です。
「五色の湖」と呼ばれる景観を眺めながら、北近畿の自然のスケールを感じました。
ただし、道の駅 三方五湖では自然観察棟を楽しみにしていたものの、まさかの休館日。
自分の双眼鏡とフィールドスコープを使い、周辺の鳥を探しながら湖を眺めることにしました。
続いて訪れた福井県海浜自然センターでは、若狭湾や三方五湖の生きものについて学びました。

魚の展示やタッチプール、外来種問題、海岸漂着ごみ、絶滅危惧種の保全など、無料とは思えないほど充実した施設です。
自然を「見る」だけではなく、「守る」という視点から学べる点も印象に残りました。

若狭の食文化から舞鶴の軍港へ

自然を楽しんだ後は、小浜市の御食国若狭おばま食文化館へ。
若狭は古くから朝廷へ食材を献上してきた「御食国」として知られています。
館内では若狭の食文化や発酵文化、和食の歴史などが紹介されており、特に興味深かったのが鯖街道です。

若狭で水揚げされたサバなどの海産物が、京都まで約80kmの道のりを運ばれていた歴史を知ることができました。
その後は高浜八穴へ。

日本海の荒波によって形成された海食洞を眺め、明鏡洞から日本海を望みました。
自然が長い年月をかけて作り出した景観は、非常に印象的です。
そして2日目の最後は京都府舞鶴市へ。

舞鶴は旧海軍の軍港として発展した歴史を持ち、横須賀、呉、佐世保と並ぶ鎮守府の一つです。
舞鶴市立赤れんが博物館では、旧海軍の魚雷庫として建てられた歴史的な建物と、れんがの歴史を見学。
舞鶴赤れんがパークでは、四つの鎮守府が日本の近代化に果たした役割について学びました。
さらに屋外では、海上自衛隊の艦艇も見学。

掃海艇「はつしま」や、イージス艦「あたご」「みょうこう」が停泊しており、赤れんが倉庫と現代の護衛艦が同じ景色に収まる光景は、舞鶴ならではでした。
自然から食文化、そして近代史と現在の防衛へ。
2日目は、今回の旅の中でも特に多くのテーマに触れた一日となりました。
3日目|天橋立から城崎マリンワールドへ

3日目の詳細は↑へ!
北近畿旅3日目は、京都府を代表する景勝地・天橋立からスタートしました。
この日は早朝6時過ぎから歩き始めたため、まだ観光客の姿はほとんどありません。
日中には多くの人で賑わう天橋立ですが、朝の松並木は驚くほど静か。
潮風を感じながら、松林と海に挟まれた道をゆっくり歩きました。
早朝の天橋立と天橋立神社

天橋立は、宮津湾と阿蘇海を隔てる全長約3.6kmの砂州です。
松林と白い砂浜が続く「白砂青松」の景観は、日本三景の一つに数えられるだけあり、実際に歩いてみるとその独特な地形をより強く感じることができます。
今回は北側から南側まで歩いた後、再び北側へ戻るという、かなり歩きごたえのある散策になりました。
途中では、松並木の中にある天橋立神社にも立ち寄りました。

小規模な神社ですが、松林と海に囲まれた静かな環境が印象的です。
近くには「磯清水」と呼ばれる湧水もあります。
海に囲まれた砂州にありながら塩分を含まない真水が湧くという、天橋立の地形の不思議を感じられる場所です。
早朝の静かな時間帯だったこともあり、観光地というより、自然と信仰が一体になった場所を歩いているような感覚でした。
元伊勢籠神社と傘松公園

天橋立を歩いた後は、北側にある元伊勢籠神社へ向かいました。
今回の旅で特に訪れてみたかった場所の一つです。
籠神社は丹後国一宮として古くから信仰を集めてきた神社で、天照大神と豊受大神が伊勢へ遷られる前に祀られていた場所と伝えられています。
そのため「元伊勢」と呼ばれています。
早朝だったため、社殿の扉が開く前ではありましたが、境内の雰囲気を感じながら参拝しました。
その後は傘松公園へ。

通常であればケーブルカーやリフトを利用できますが、早朝だったためまだ運行前。
ということで、今回も自分の足で登りました。
朝から天橋立を歩き、そのまま山を登るという、なかなかハードな観光です。
傘松公園からは、先ほど歩いてきた天橋立を上から眺めることができます。

細長い砂州と松林が一直線に伸びる景色は、地上から見るのとはまったく違った印象でした。
もちろん、名物の「股のぞき」も体験。
実際に股の間から天橋立を眺めると、砂州が空へ向かって伸びているように見えます。
成相寺まで歩いてみる

傘松公園の後は、さらに成相寺へ向かいました。
ここでも交通手段を使わず、徒歩で移動。
山道や勾配のある道を歩くため、気軽な散歩というより、ちょっとしたハイキングです。
成相寺は西国三十三所観音霊場の第二十八番札所として知られる寺院で、山門や弁天池、五重塔、本堂など多くの見どころがあります。
特に印象的だったのが、本堂にある「真向の龍」。

左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻で、正面から見ると、どこから見ても龍に見つめられているような不思議な感覚になります。
早朝の天橋立から始まり、神社、山上の展望台、そして寺院まで。
3日目の前半だけでも、かなり濃い時間を過ごすことができました。
そして、この日の最後の目的地へ向かいます。
城崎マリンワールドで海の生きものを楽しむ

北近畿旅の最後を飾るのは、日本海沿いにある「城崎マリンワールド」です。
兵庫県豊岡市の日和山海岸に位置する水族館で、一般的な水族館とは少し違った「体験」を楽しめる施設です。
魚や海獣を見るだけではなく、釣る、触れる、食べるといった体験が用意されているのが大きな特徴。
特に印象に残ったのが、ブリの大群が泳ぐ展示です。

大きな魚が群れで泳ぐ姿は迫力があり、魚の泳ぎ方や体の動きをじっくり観察することができました。
ペンギンやアシカ、アザラシなどの海の生きものも見ることができ、屋外では日本海を背景にした開放的な展示を楽しめます。
そして、城崎マリンワールドならではの体験がアジ釣りです。

園内の釣り堀でアジを釣り、その場で天ぷらにして食べることができます。
「水族館で魚を見て、その魚を釣って食べる」という一連の体験は、普通の水族館ではなかなか味わえません。
生きものをただ展示するだけではなく、海や魚との関わり方そのものを体験できる施設だと感じました。
さらに、トドが岩場から水中へ飛び込む姿や、さまざまな海の生きものを間近で観察できる展示も楽しみました。
目の前には本物の日本海が広がっているため、館内の水槽を見た後に外へ出ると、今度は水槽ではない本物の海が広がっています。
3日間にわたって日本海側を旅してきた最後に、日本海を間近に感じられる城崎マリンワールドを訪れたことで、今回の旅らしい締めくくりになりました。

北近畿旅を終えて
2026年3月30日から4月1日までの3日間。
敦賀から若狭、舞鶴、天橋立、そして城崎へと移動した今回の旅は、振り返ってみると非常に盛りだくさんでした。
今回の旅で改めて感じたのは、北近畿は一つのテーマだけでは語れない地域だということです。
ラムサール条約湿地のような自然環境がある一方で、古くから続く神社や寺院もあり、敦賀や舞鶴では近代日本の歴史にも触れられます。
さらに、若狭には鯖街道をはじめとした独自の食文化があり、日本海沿岸には美しい海岸や景勝地が広がっています。
3日間でかなりの距離を移動し、かなりの距離を歩きましたが、それだけに一つひとつの場所が強く印象に残りました。
北近畿を旅行する際には、ぜひ一つの観光地だけを目的にするのではなく、敦賀から若狭、舞鶴、天橋立、城崎と、それぞれの地域をつなぐように巡ってみてください。
場所が変わるたびに、自然も歴史も文化も少しずつ表情を変えていきます。
今回の3日間は、そんな北近畿の多彩な魅力を実際に体感できた旅になりました。
今回訪れた場所
今回、訪れた場所は以下のとおりです。
- 金崎宮
- 人道の港 敦賀ムゼウム
- 敦賀赤レンガ倉庫
- 氣比神宮
- 気比の松原
- 中池見湿地
- 三方五湖
- 福井県海浜自然センター
- 御食国若狭おばま食文化館
- 高浜八穴
- 舞鶴市立赤れんが博物館
- 舞鶴赤れんがパーク
- 天橋立
- 天橋立神社
- 元伊勢籠神社
- 天橋立傘松公園
- 成相寺
- 城崎マリンワールド
3日間という短い期間でしたが、北近畿にはこれほど多くの見どころがありました。
桜から始まり、湿地、湖、神社、寺院、食文化、赤れんが、軍港、そして日本海。
さまざまな景色と歴史に出会うことができた、充実した北近畿旅行でした。



コメント