2024年6月13日から14日にかけて、三重県と奈良県を巡ってきました。
1日目は、三重県の青蓮寺湖と香落渓を訪れ、そのまま奈良県の大台ヶ原へ移動。
大台ヶ原の駐車場で車中泊し、2日目は朝から大台ヶ原を歩きました。
今回の大台ヶ原は、人生4回目。
これまでは仕事などで訪れる機会がありましたが、完全なプライベートで訪れるのは今回が初めてです。
時間を気にせず、自分のペースで歩けるのを楽しみにしていました。
今回は各施設の基本情報ではなく、実際に現地を訪れて感じたことや、道中で印象に残ったものを中心に振り返っていきます。
青蓮寺湖を訪れてみる

最初に訪れたのは、三重県名張市にある青蓮寺湖です。
午前中に仕事を終えてから愛知県を出発したため、到着したのは午後になってからでした。かなり慌ただしいスタートでしたが、ここから今回の旅が始まります。
青蓮寺湖はダムによって生まれた人工湖ですが、周囲を山に囲まれているため、自然豊かな場所という印象を受けました。
湖の周辺には果物狩りの施設も

青蓮寺湖周辺を走っていると、目につくのが果物狩りの施設です。
特に印象に残ったのが、ぶどう狩りの施設。
この地域はぶどうの産地として知られており、「伊賀乙女」というご当地品種もあるようです。
ほかにも、いちご狩りを楽しめる施設や、バス釣りができる場所などもあります。
観光地としていろいろな楽しみ方ができる場所なのですが、私の場合はというと、いつものように鳥を探していました。
せっかく自然豊かな場所へ来たのですから、鳥を探したくなるのは仕方ありません。
青蓮寺ダムからの景色は見ておきたい

青蓮寺湖を訪れたなら、ぜひ立ち寄っておきたいのが青蓮寺ダムを見渡せる場所です。
ダムそのものの大きさにも圧倒されますが、周囲の山々と湖が一緒に見渡せるため、かなり開放感があります。
山に囲まれた湖を眺めていると、人工的につくられた湖であることを忘れてしまいそうになります。
この日は天気にも恵まれていたので、しばらく景色を眺めながら休憩しました。
青蓮寺湖では、果物狩りや釣りなど目的はいろいろありますが、特に予定を決めずに湖と山の景色を楽しむだけでも十分に気持ちの良い場所だと思います。
香落渓で迫力のある岩壁を見る

青蓮寺湖を後にして、次に向かったのが香落渓です。
「香落渓」と書いて「かおちだに」と読みます。
初見ではなかなか読めません。
香落渓は青蓮寺川の上流域に位置する渓谷で、今回の旅では青蓮寺湖とはまた違った自然の迫力を感じられました。
香落渓で特に目を引くのが、巨大な岩壁です。
その中でも印象的なのが柱状節理。
規則的に割れた岩が連なり、巨大な壁のようになっています。
実は前年にも伊豆で柱状節理をかなり見ていました。
そのため「さすがにもう柱状節理はお腹いっぱいかな」と思っていたのですが、実際に目の前にするとやっぱり面白い。
同じ柱状節理でも、周囲の山や渓谷との組み合わせによって印象が変わります。
自然景観は写真だけで見るのと、実際に現地へ行って見るのとでは、やはり違いますね。
大台ヶ原へ向かう途中でシカが飛び出す

香落渓を楽しんだ後は、そのまま大台ヶ原へ向かいました。
ところが、ここで今回の旅最大のハプニングが発生します。
山道を走っていると、突然ニホンジカが道路へ飛び出してきました。
かなり近い距離だったため、こちらも慌ててハンドルを切ることに。
一方の子ジカもかなり焦ったのでしょう。
道路上を蛇行しながら走り去っていきました。
こちらも事故にならず、シカも無事だったのでよかったですが、山道を運転するときは本当に注意が必要です。
「野生動物が飛び出してくるかもしれない」と頭では分かっていても、実際に飛び出してくると一瞬で対応を迫られます。
その後は慎重に運転し、なんとか大台ヶ原の駐車場へ到着。
この日はここで車中泊し、翌朝から大台ヶ原を歩くことにしました。

4回目の大台ヶ原を歩く

翌日は朝から大台ヶ原へ。
今回で人生4回目の大台ヶ原ですが、完全なプライベートで歩くのは初めてです。
これまでとは違い、仕事を気にする必要もありません。
せっかくなので、今回はかなりがっつり歩くことにしました。
今回のルートは、大台ヶ原駐車場から日出ヶ岳、正木ヶ原、尾鷲辻、牛石ヶ原、大蛇嵓、シオカラ谷吊橋を経由して駐車場へ戻るコースです。
距離は約7.5km。
そして、このコースを2周しました。
2周目は日出ヶ岳と大蛇嵓を省きましたが、それでもかなりの距離を歩くことになりました。
日出ヶ岳から広がる山々を眺める

最初に向かったのは、標高1695mの大台ヶ原最高点、日出ヶ岳です。
山頂には展望台があり、そこから周囲の山々を一望できます。
ここからの景色が本当に気持ちいい。
視界いっぱいに山が広がり、どこまで見ても山。
山に囲まれていると、自分がものすごく小さな存在になったような感覚になります。
普段、街中で生活していると、これほど遠くまで山が連なっている景色を見る機会はなかなかありません。
「山に来たな」と実感できる場所です。
条件が良ければ富士山まで見えるそうなので、いつか見てみたいものです。
正木ヶ原で大台ヶ原の環境問題を考える

大台ヶ原といえば、正木ヶ原の景観も外せません。
一面に広がるミヤコザサ。
その中に立ち並ぶ枯れ木。
独特の景観で、どこか寂しさを感じます。
ただ、この景色は単純に「大台ヶ原らしい絶景」として片付けられるものではありません。
大台ヶ原では、伊勢湾台風による大量の倒木をきっかけに森林環境が大きく変化しました。
その後、林床環境の変化によってササ類が広がり、さらにニホンジカの増加や登山者による踏圧など、複数の要因が重なっています。
森林の更新も進みにくくなり、現在のような景観につながっています。
実際に正木ヶ原を歩いてみると、ただ景色を楽しむだけではなく、「この森をどうやって次の世代へ残していくのか」ということを考えさせられます。
現在はニホンジカの個体数調整、防鹿柵の設置、歩道の整備、各種調査など、さまざまな取り組みが行われています。
いつか昔の大台ヶ原のような、苔に覆われた豊かな森林が戻ってくることを願いたいですね。
大蛇嵓は実際に立つと怖い

大台ヶ原を代表する景勝地といえば、やはり大蛇嵓です。
大蛇嵓は岩稜が谷へ向かって大きく突き出しており、先端から見下ろす景色は圧巻。
高度差は約1000mともいわれています。
写真で見るだけなら「すごい景色だな」という程度なのですが、実際にその場所へ立ってみると、かなり怖い。
先端付近にはロープが設置されていますが、それでも足元を見ると足がすくみます。
「ここから落ちたら終わりだな」と、当たり前のことを強烈に実感させられる場所です。
大蛇嵓という名前も特徴的です。
谷底から岩場が突き出している姿が大蛇の頭のように見えることから、この名前が付けられています。
「嵓」は岩壁や岩を意味する言葉なので、文字通り「大蛇のような岩」というわけですね。
実際の景色を見ると、その名前にも納得できます。
大台ヶ原を歩いた後は榊原温泉へ
大台ヶ原を2周した後は、かなり疲れました。
そこで最後に向かったのが榊原温泉です。
今回は日帰り温泉の「湯の庄」を利用しました。
山歩きの後の温泉はやっぱり最高
残念ながら、ここでは写真を撮り忘れました。
旅行中は「あとで撮ればいいか」と思っていると、本当に忘れてしまいます。
次回からは気をつけたいところです。
それはさておき、大台ヶ原をしっかり歩いた後の温泉は最高でした。
榊原温泉は古くから知られている温泉地で、奈良時代には伊勢神宮へ参拝する際に身を清める場所として利用されていたとされています。
さらに、清少納言の『枕草子』にも「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と記されています。
この「ななくりの湯」が現在の榊原温泉です。
こうした歴史を知ったうえで温泉に入ると、ただ疲れを取るだけではなく、長い歴史の中で人々が利用してきた温泉に自分も入っているのだと思えて、少し特別な気分になります。
お湯はアルカリ性単純温泉で、入浴すると肌がツルツルしたように感じました。
大台ヶ原を2周して疲れ切った体には、まさに最後のご褒美でした。
最後に
今回は、三重県の青蓮寺湖と香落渓を巡り、そのまま奈良県の大台ヶ原へ向かう旅となりました。
青蓮寺湖ではダムと湖の景色を楽しみ、香落渓では迫力のある柱状節理を堪能。
そして大台ヶ原では、日出ヶ岳からの展望、正木ヶ原の独特な景観、大蛇嵓の絶景をじっくりと楽しみました。
特に今回よかったのは、これまで仕事などで訪れることが多かった大台ヶ原を、完全なプライベートで歩けたことです。
自分の好きな場所で立ち止まり、景色を眺め、気になったものを観察する。
やはり自分のペースで歩く山は楽しいですね。
一方で、今回の旅を振り返ると、少し物足りなさもあります。
三重県でのグルメをほとんど楽しんでいませんし、大台ヶ原もまだ歩いていない場所があります。
「次は別のルートを歩いてみたい」と思わせてくれる旅でもありました。
自然を楽しんで、山を歩いて、最後は温泉で締める。
派手さはありませんが、かなり満足度の高い1泊2日でした。
また機会があれば、今度は今回とは違ったルートや季節で大台ヶ原を訪れてみたいと思います。
今回の旅行で見られた鳥は、以下の通りです。




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