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2026年8月5日、白山へ一人で登ってきました。
前日の8月4日の夜に車で出発し、車中泊をしてから翌朝5時半に登山をスタートしています。
今回の白山登山では、山頂を目指すことはもちろん、登山道に咲く高山植物や、山で暮らす野鳥を観察することも楽しみにしていました。
特に今回は、数年前の白山登山で途中撤退してしまい、リベンジするという目的もあります。
結果的には御前峰まで登頂し、ホシガラス、ウソ、カヤクグリにも出会うことができました。
この記事では、別当出合からスタートし、白山室堂、御前峰を経て下山するまでの一日を、実際に歩いた様子を中心に振り返ります。
別当出合から白山登山スタート!植物を眺めながら登る
白山は石川県と岐阜県の県境にまたがる標高2,702mの山で、富士山、立山と並ぶ日本三名山・日本三霊山の一つとして知られています。
厳密には単独の峰ではなく、御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の白山三峰を中心とする山々の総称です。
古くから信仰の対象となってきた霊峰であり、現在は白山国立公園の豊かな自然を楽しむ登山者にも親しまれています。
早朝5時半、別当出合からスタート

この時期はマイカー規制が行われるシーズンですが、今回は規制がない日だったため、登山口に近い場所まで車で入ることができました。
白山登山の主要な玄関口である別当出合に到着すると、大きな鳥居と吊り橋が目に入ります。

装備や荷物を最後に確認し、吊り橋を渡っていよいよ登山開始です。
スタート直後、上空ではヘリコプターが飛んでいました。

よく見ると、重そうな資材を吊り下げて何度も往復しており、山の上へ物資を運んでいるようでした。
登山道では周囲の景色を眺めながら、鳥の声にも耳を傾けます。
途中でホタルブクロに似た紫色のきれいな花が目に入り、足元の植物を観察しながら歩くのも楽しくなってきました。

中飯場を通過してさらに上へ

しばらく進むと、中飯場のトイレと水場が見えてきました。
多くの登山者が休憩していましたが、私はここでは立ち止まらず、そのまま先を目指します。
途中で「火口から2km圏内」という看板を見つけました。

白山が活火山であることを改めて意識させられ、気持ちを引き締め直すきっかけになりました。
高度を上げていくと、周囲の景観も少しずつ変化していきます。
木本が減ってササや草本が中心になり、いよいよ高山らしい雰囲気が強くなってきました。
線香花火のような形をした植物やアザミ、黄色い高山植物なども目に入り、登山道を歩きながら植物観察を楽しみます。

甚之助避難小屋から雲海と野鳥を楽しむ

さらに高度を上げると、甚之助避難小屋へ到着しました。
甚之助避難小屋は白山登山の途中で休憩できる場所の一つで、周囲が開けてくることから景色も楽しめるポイントです。
ここでは今回の登山で1回目の休憩を取ることにしました。
おやつと法螺貝、そしてマルハナバチ
持参したおやつを食べながら休んでいると、修験者、山伏のような格好をした方が法螺貝を吹いていました。
山の中に響き渡る法螺貝の音色がとても見事で、思わず聞き入ってしまいます。
さらに近くのアザミを見ると、モコモコとしたマルハナバチも飛んできました。

山の景色だけでなく、花と昆虫の小さな営みを眺められるのも、この季節の登山の楽しさです。
大正時代から残る砂防施設

休憩を終えて再び歩き始めると、甚之助谷第二号谷止工のレリーフがありました。
正式な登録名は「甚之助谷第二号谷止工」で、2012年に国の登録有形文化財に登録されています。
1915年に築造された初期の白山砂防施設で、標高2,100mを超える場所に造られたことでも知られています。
セメントなどを使わず、石を積み上げる空積構造で造られているというのも興味深いところです。
こんな高所に大正時代から残る砂防施設があることに、自然だけではない白山の歴史を感じました。
雲海の向こうに広がる山並み

さらに高度を上げていくと、ピンク色の可憐な花が次々に現れます。
そして振り返ると、登ってきた山並みと目線の高さに広がる雲海が見えました。

青空の下、山の稜線と雲海が重なった景色はとても美しく、何度も振り返りながら歩いてしまいます。
白山は、登っている途中から振り返るたびに違った絶景が広がるのが印象的でした。
延命水でカエルを発見

途中で「霊峰白山 延命水」という湧水スポットを見つけました。
延命水は、砂防新道をさらに登った標高約2,320m付近にある天然の岩清水です。
「ひと口飲むと3年長生きする」という言い伝えがあるそうで、登山者にとって印象的な水場になっています。
水桶を覗いてみると、そこにはオタマジャクシやカエルの成体が泳いでいました。

普段から生き物を観察している私にとっては見慣れた存在ですが、これほど標高の高い場所でもカエルが暮らしていることに改めて感心しました。
ホシガラス、ウソ、カヤクグリを発見
もちろん、今回の白山登山では野鳥観察も大きな目的の一つです。
延命水付近では、上空をホシガラスが通過していきました。
さらに進むと、ハイマツの枝先にウソのオスを発見します。

美しいさえずりを聞かせてくれ、しばらくその姿を観察しました。
数年前に白山へ来たときは途中で撤退してしまい、ウソを撮影できなかったことが悔いとして残っていました。
前回は声を聴くだけに…
今回は念願だったウソを撮影でき、まず一つリベンジを達成できました。
やはり、夏のウソは良いものです。
愛知では、冬に見るのみですからね。
枯れ木に群れてるウソよりも、高原で囀るウソの方が美しいと感じるのは、私だけではないはずです。
そしてウソの近くでは、カヤクグリも姿を見せました。
カヤクグリは木曽駒ヶ岳や御嶽山でも探してきた鳥ですが、これまでは遠くから観察することが多く、近距離での撮影ができていませんでした。
「今回こそは」と期待したものの、ちょうどよいタイミングで濃霧が発生してしまい、この場所では撮影できませんでした。
黒ボコ岩から白山室堂、そして御前峰へ

白山登山の見どころが続いた後、登山道の合流地点でもある黒ボコ岩へ到着しました。
ここを越えると、それまでの登りとは少し雰囲気が変わり、平坦な木道が続くようになります。
高山植物に囲まれた木道歩き

木道の周囲には高山植物が広がっていました。
白い穂先に花が密集し、ネコジャラシのように見える植物なども咲いていて、足を止めて眺めたくなります。

岩場や急登が続いていたところから一転して歩きやすくなり、景色を楽しみながら気持ちよく進むことができました。
9時09分、白山室堂に到着

そして9時09分、白山室堂へ到着しました。
白山室堂は標高約2,450mにある白山登山の中心的な拠点で、御前峰を目指す登山者の休憩や宿泊の場所として利用されています。
到着したときには多くの登山客で賑わっていました。
私も階段に腰掛け、ここで早めの昼食を取ります。
室堂周辺には小さな池があり、背の低い木々や高山植物が広がっていました。
さらに館内には白山山頂郵便局があります。

白山山頂郵便局は、標高2,450mという高所に設置された夏季限定の郵便局です。
この日は開局中で、営業時間は10時から18時との案内が出ていました。
まぁ、私が到着した頃には閉まっていたんですけどね。
雲の上から手紙を送るという発想がとても風情があり、山ならではの楽しみ方だと感じました。
双眼鏡と望遠レンズを持って御前峰へ

室堂の反対側へ抜け、白山奥宮の鳥居で参拝してから、いよいよ御前峰を目指します。
ここからは双眼鏡を首にかけ、200-600mmレンズを装着したカメラを肩から下げるスタイルに変更しました。
岩場では機材をぶつけないように注意しながら登っていきます。
すると、途中でツアーの方々から「バードウォッチャーの人」と声をかけられました。
登山道でこの装備ならかなり目立つので、確かにそう見えたのだと思います。
道中には青紫色の花が絨毯のように広がる場所もあり、高山帯ならではの景色を楽しめました。

「青石」を通過し、岩場の石段を一気に登っていきます。
白山山頂・御前峰へ登頂!ただし眺望は真っ白

そして、ついに白山山頂の御前峰・奥宮へ到着しました。
山頂のモニュメントに双眼鏡とカメラを置き、記念撮影もします。

ここまで登ってきたことを思うと、やはり達成感があります。
ただし、この日の山頂からの眺望は残念ながら真っ白でした。

室堂周辺までは見ることができたものの、その先は分厚い雲に覆われています。
山頂まで登ったからといって、いつでも遠くまで見渡せるわけではありません。
それでも、登山道途中で雲海を見ることができたので、今回はそれで十分に満足できました。
山頂で少し体を休めた後、下山を開始します。
室堂でカヤクグリを追い、13.5kmを歩き切る
御前峰から下って再び白山室堂まで戻ったところで、もう一度カヤクグリを探すことにしました。
登りの途中で姿を見かけたということは、この周辺を餌場としている可能性があるのではないかと考えたためです。
粘った末にカヤクグリを撮影

少し時間をかけて室堂周辺を探していると、1羽の見やすいカヤクグリを発見しました。
今度はじっくり姿を観察でき、美しいさえずりも聞かせてくれます。
登りでは撮影できなかったカヤクグリを、室堂でついに撮影することができました。
木曽駒ヶ岳や御嶽山でも探し続けてきた鳥だっただけに、今回の撮影はかなり嬉しい出来事です。
さらに、ふと上空を見上げると、アサギマダラが優雅に飛んでいました。

高山植物だけでなく、野鳥や蝶との出会いにも恵まれ、山の上ならではの時間を楽しむことができました。
12時49分、吊り橋まで無事下山

目的だったカヤクグリの撮影を終えたところで、本格的に下山を開始しました。
そこから約1時間半ほどかけて登山道を下り、スタート地点を目指します。
そして12時49分、別当出合の吊り橋まで無事に戻ってきました。
今回の白山登山は、トータル7時間10分、歩行距離13.5kmとなりました。
- 登山日:2026年8月5日
- 登山開始:5時30分頃
- 白山室堂到着:9時09分
- 下山:12時49分
- トータル:7時間10分
- 歩行距離:13.5km
- 登山口:別当出合
- 山頂:御前峰・白山奥宮
山頂まで歩き切ったことに加えて、以前撮影できなかったウソとカヤクグリを今回は撮影できたことで、非常に満足感のある登山になりました。

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まとめ
2026年8月5日の白山登山は、別当出合からスタートして御前峰まで登り、無事に吊り橋まで戻ってくることができました。
- 前日の夜に車で出発して車中泊
- 早朝5時30分頃に別当出合から登山開始
- 甚之助避難小屋で休憩し、法螺貝やマルハナバチに遭遇
- 雲海や高山植物を眺めながら白山室堂へ
- ホシガラス、ウソ、カヤクグリを観察
- 9時09分に白山室堂へ到着
- 御前峰・白山奥宮まで登頂
- 山頂は雲に覆われ眺望は真っ白
- 室堂へ戻ってカヤクグリ探し
- アサギマダラにも出会う
- 12時49分に別当出合まで無事下山
今回の白山は、ただ山頂を目指すだけではなく、植物や生き物を観察しながら歩けたことが大きな収穫でした。
特に、数年前には撮影できなかったウソを撮影できたこと、そして一度は濃霧で撮影を諦めかけたカヤクグリを室堂で撮影できたことは、自分にとって大きな収穫です。
7時間10分、13.5kmを歩いた先で、目的にしていた野鳥の撮影まで達成できた今回の白山登山は、かなり思い出に残る一日になりました。
この後は福井県立恐竜博物館へ向かいました。
白山登山の後に訪れた福井県立恐竜博物館の様子は、旅行記の第2弾で紹介します。



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