2025/4/10の鳥見【北海道】

サムネ TRAVEL

この日も仕事終わりに鳥見。

沼に隣接する林内を歩きながら観察しました。

木々の間から聞こえる鳥たちの声に耳を澄ませながら、春の足音を感じるようなひとときでした。

それでは、この日のハイライトをどうぞ。


キバシリ

キバシリ

今回の特筆すべきハイライトは、なんといってもキバシリ。

過去にもさまざまな山で観察してきましたが、これまでまともに撮影できたことはありませんでした。

しかし、この日はついに、綺麗に撮影することができました。

しかも、なんと群れで採餌していたんです。

一度にたくさん見られるなんて、嬉しい限りです。

さらに、いつもは木の上部を動き回る印象でしたが、今回は下の方も頻繁に利用。

餌が少ない時期なので、普段使わない場所も探しているのかもしれませんね。

観察していて、非常に興味深い行動でした。


ハシブトガラ

ハシブトガラ

キバシリを観察中に、すぐ近くに現れたのがハシブトガラ。

こちらも熱心に採餌していました。

周囲を見渡すと、シジュウカラやヒガラ、シマエナガといったカラ類の仲間たちも一緒に行動しており、まさに混群といった雰囲気。

こうした種間のつながりを見るのは、何度経験しても楽しいものです。


シマエナガ

シマエナガ

写真は少々残念でしたが、シマエナガにも出会うことができました。

枝が多く、なかなか綺麗に撮影できませんでしたが、そのぶん観察に集中できたのは良かったかもしれません。

見た目は本州のエナガと異なりますが、行動パターンはよく似ており、カラ類の後を追うように、混群の中を軽やかに移動していました。

雪の残る林にふわりと現れる姿は、やはり特別な存在感がありますね。


ヒガラ

ヒガラ

混群のラストを飾るのはヒガラ。

この個体は一羽で行動しており、樹冠部で小さく囀っていました。

もしかすると、ヒガラが先にいた場所へ他の小鳥たちがやってきたのかもしれません。

透き通るような声が、まだ冷たい空気の中に響き渡っていました。


ミヤマカケス

ミヤマカケス

続いてはミヤマカケス。

雪の上を歩きながら、餌を探している様子でした。

この時期は食べ物が限られているため、苦労しているようにも見えます。

青みがかった羽の模様が、白い雪原にとても映えていました。

冬の終わりを感じさせる、印象的な光景です。


ノスリ

ノスリ

林の外れにある沼の上空を、ゆったりと飛翔するノスリを確認。

この時期ということもあり、ケアシノスリの可能性を少し期待しましたが、結果は普通のノスリでした。

それでも、こうして姿を見せてくれるだけで嬉しいもの。

この日の一種として、しっかりと記録しました。


ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒ

そして、この日のもう一つの猛禽ハイライト、ハイイロチュウヒ。

ノスリと同じく、沼の上空をゆっくりと旋回していました。

遠くて証拠写真程度ではありましたが、グレーの体が夕暮れの空に溶け込む姿は美しかったです。

撮影できただけでも良しとします。


エゾリス

エゾリス

最後は鳥ではなく、林の住人エゾリス。

帰り道、ふと木の上を見上げると、枝の上で木の実を食べている姿を発見。

まさかのサプライズ登場でした。

動かずにじっと見ていましたが、リスも同じ体勢のまま黙々と食事を続けており、時間が止まったような静かなひとときでした。

思いがけない出会いに、心が温まる締めくくりとなりました。


見られた鳥

今回、見られた鳥は以下のとおりです。

ヒシクイハイイロチュウヒ 
マガントビシジュウカラ
オオハクチョウオオワシヒヨドリ
オシドリオジロワシメジロ
カルガモノスリゴジュウカラ
マガモアカゲラキバシリ
オナガガモモズムクドリ
ミコアイサカケスツグミ
キジバトハシボソガラススズメ
カワラバトハシブトガラスハクセキレイ
カワウヒガラカワラヒワ
アオサギヤマガラマヒワ
チュウヒハシブトガラ計37種

この日は林と沼の両方を観察でき、カラ類の混群や猛禽の飛翔、そして思わぬエゾリスとの出会いまで、内容の濃い鳥見となりました。

北海道の春の訪れを感じつつ、改めてこの地の自然の豊かさを実感しました。

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