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富山旅行2日目は、前日に車中泊した「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」からスタートしました。
この日は魚津市を中心に、魚津水族館、魚津埋没林博物館、海の駅 蜃気楼、魚津の米騒動の舞台を巡り、最後は再び滑川市へ戻ってほたるいかミュージアムを訪れています。
なかでも今回の旅でずっと楽しみにしていたのが、日本最古の歴史を持つ魚津水族館です。
私は生き物を見ることが好きなので、魚や両生類、深海生物などを楽しみにしていましたが、実際に訪れてみると、単なる水族館ではなく、富山の自然や生き物、研究、水族館そのものの歴史まで学べる施設でした。
2日目は「生き物」「自然」「歴史」「食」が次々につながっていく、とても濃い一日になりました。
ちなみに、前日の流れは↓をご覧ください。

車中泊からスタート!魚津水族館へ向かう

2日目の朝は、道の駅 ウェーブパークなめりかわで目を覚ましました。
道の駅 ウェーブパークなめりかわは、富山県滑川市にある富山県道1号富山魚津線の道の駅です。
ここには、世界で唯一の「ほたるいかミュージアム」が併設されていることでも知られています。
朝の身支度を整えて出発しようとしたところ、ちょっと面白いものを発見しました。
なんと、釣り用の「生エサ」が自動販売機で販売されていたのです。

スナイソメやアオイソメなどが購入できるようになっていて、「さすが海沿いの道の駅だな」と驚きました。
車中泊から始まる旅では、こうした普段あまり見ないものに出会えるのも楽しみの一つです。
念願だった魚津水族館へ

朝のスタート地点から車を走らせ、この日の最初の目的地である魚津水族館へ向かいました。
魚津水族館は1913年に初代が開館して以来、三代にわたって歴史を受け継いできた、日本最古の歴史を持つ水族館です。
富山湾や富山県内の河川に生息する生き物を中心に展示しているほか、世界の生き物や水族館の裏側まで学べるのが魅力です。
今回は、この後に訪れる魚津埋没林博物館との共通セット券を購入して入館しました。

建物自体には歴史を感じますが、実際に入ってみると、そんなことが気にならないくらい展示が充実しています。
しかも、館内へ入る前から楽しませてくれます。
屋外スペースでは、フンボルトペンギンやシロチョウザメ、ダウリアチョウザメを見ることができました。

入館前の無料エリアでペンギンに会えるのは、個人的にもかなり嬉しいポイントでした。
富山の河川・淡水魚コーナーが面白い

館内へ入って最初に見たのが、富山の河川や淡水魚を紹介するコーナーです。
ヤマメやニッコウイワナなど、富山の川に関係する魚たちが展示されていました。
さらに、オスが子育てをする魚として知られているトミヨも見ることができます。

私は水族館や動物園には、娯楽施設としてだけではなく、研究や教育の役割もあると思っています。
そのため、こうして地域の生態系をしっかり紹介していることが、とてもありがたく感じられました。
「この地域には、こういう生き物がいる」ということを実際の展示で知ることができるので、観光しながら自然環境について学べるのが面白いところです。
うおすい寿司マップで魚を探す

展示の見せ方もかなり工夫されています。
その一つが「うおすい寿司マップ」です。
「魚津水族館には美味しい魚がたくさんいるよ。館内にいる寿司ネタの魚を探そう!」というコンセプトの企画で、食べ物として身近な魚を展示と結びつけています。
東京の葛西臨海水族園で知られる、身近な食用魚を展示する考え方を思い出すような企画で、堅苦しくならずに魚へ興味を持てるのが良いと感じました。
イトヨとサンショウウオに釘付け

さらに館内を進むと、富山県の絶滅危惧種であるイトヨ(日本海型)の展示がありました。
かつては富山県内の河川下流域で普通に見られ、春にはホタルイカの定置網にかかることもあったそうですが、県内では長らく確認されていないとのことです。
現在は富山・石川・新潟の3県が連携し、「日本海イトヨ探索プロジェクト」として調査が行われています。
以前は普通に見られた魚が、今では探さなければ見つからない存在になっているという事実には、かなり考えさせられました。
続いて見たのがサンショウウオの仲間です。
富山県にはクロサンショウウオ、ホクリクサンショウウオ、ハコネサンショウウオ、ハクバサンショウウオ、ヒダサンショウウオの5種類が生息しているそうです。
サンショウウオはなかなか姿を見せてくれず、撮影するのは難しかったのですが、ホクリクサンショウウオは比較的撮りやすい位置にいてくれました。

おかげで、無事に撮影することができました。
「デカいハクバサンショウウオ」に驚く

ハクバサンショウウオについては、さらに興味深い解説がありました。
ハクバサンショウウオは富山県、長野県、新潟県、岐阜県の4県に分布する希少なサンショウウオです。
富山県内ではこれまで主に標高約520~1,500mの山地で確認されていましたが、魚津市では2017年に標高約170mという低地で生息地が発見されました。
さらに2022年の調査では、約98mというさらに低い場所でも生息が確認され、市内では合計8地点の生息地が見つかっています。
しかも、魚津産の個体には、山地の個体と比べて体が大きく、体重が重く、メスが産む卵の数も多いという特徴があるそうです。
| 生息地 | 標高 | 平均体長 | 平均体重 | 平均卵数 |
|---|---|---|---|---|
| 魚津産 | 約170m | 56.8mm | 5.9g | 74個 |
| 白馬産 | 約860m | 49.1mm | 3.4g | 49個 |
| 富山県内の山地産 | 約1,150m | 47.4mm | 2.8g | 24個 |
低地に暮らす個体のほうがなぜ大型化するのか、その理由を明らかにするため、現在も調査が進められているそうです。
なお、ハクバサンショウウオは富山県の指定希少野生動植物であり、国の国内希少野生動植物種にも指定されています。
道路建設や森林伐採、湿地の埋め立て、土地開発、生息地の乾燥化や分断などが脅威となるため、生息地を守ることも重要です。
希少な生き物を「珍しい」で終わらせず、なぜそこにいるのか、どうすれば残していけるのかまで考えられる展示が印象的でした。
富山湾の生き物から深海魚まで!魚津水族館を満喫
魚津水族館の魅力は、富山県の淡水魚だけではありません。
富山湾に暮らす魚や深海生物、世界の生き物まで、かなり幅広い展示を見ることができました。
富山湾の魚とミズダコ

「波の水槽」では、アジ、ウグイ、クサフグ、スズメダイ、クロダイ、イサキなどを見ることができました。
その中でもマアジは、見ているだけで「美味しそうだな」と思ってしまいます。
隣の「磯の生き物」コーナーには、ヤドカリ、ウニ、ヒトデ、貝類などがいました。
そして、かなり目を引いたのがミズダコです。

ミズダコは世界最大のタコで、解説にはマダコと比べて身の水分が多く、柔らかく、ややあっさりした味わいで、茹でることが多いものの生でも食べられるという内容が書かれていました。
まるで水族館の解説というより食レポのようで、思わず笑ってしまいました。
魚津発祥のカニカゴ漁とベニズワイガニ

続いて見つけたのが、富山湾の深海で獲れるベニズワイガニです。
ベニズワイガニは別名「富山湾の朝陽」とも呼ばれ、水深400m以深、水温約1℃という冷たい深海に生息しています。
食用になるまでには11回ほど脱皮し、約8年かかるという話にも驚きました。
さらに、魚津市は「カニカゴ漁発祥の地」とされています。
カニカゴ漁は、エサを入れた網製や金網製のかごを海底に沈め、カニを誘い込んで漁獲する方法です。
底引き網のように海底を引きずらないため、カニの体を傷つけにくいという特徴があります。
富山県魚津市の漁師・浜多虎松氏が、1960年代ごろにベニズワイガニを対象としたカニカゴ漁法を考案したとされています。
普段何気なく食べているベニズワイガニにも、魚津の漁業史がつながっていることを知ると、展示の見え方が変わります。
トンネル水槽と深海魚

トンネル水槽では、ブリ、マダイ、クロダイなどの大型魚が回遊していました。
頭上やすぐ横を魚が泳いでいくので、普通の水槽とはまた違った迫力があります。

標本エリアでは、深海魚のアカナマダや、成長すると2本の長い腕がちぎれて8本腕になるという不思議なイカ、タコイカも見学しました。
そして、魚津水族館で特に印象に残ったのが、2009年に発見されたリュウグウノツカイの全身標本です。

実物は想像していた以上に大きく、富山湾の深海がどれほど未知の生き物に満ちているのかを感じさせる存在でした。
そのほかにも、キンメダイ、キス、ヒョウモンダコなどを見学しています。
海外の生き物とバックヤード展示
海外の生き物のコーナーでは、ポルカドットスティングレイやハイギョなどを観察しました。
さらに、日本で唯一ここだけで展示されているというアイフィンガーガエルもいました。

富山大学で繁殖した子ガエルを譲り受けたそうで、個人的には魚津水族館でぜひ見ておきたい生き物の一つでした。
ほかにもグランディスヒルヤモリ、オオムチヘビ、エリマキトカゲなど、爬虫類も充実しています。
生き物の展示だけでなく、「お魚ショーの裏側」や「デビューに向けて練習中」といったバックヤード的な展示もありました。

巨大なろ過機も展示されていて、水族館がどのような設備によって成り立っているのかを知ることができます。
また、「ストップ!バケツ放流」という外来種問題への注意喚起もありました。

楽しませるだけではなく、生き物を取り巻く環境問題まで伝えようとしているところに、教育施設としての魚津水族館らしさを感じました。
魚津水族館の年表は必見だった

館内で個人的にかなり興味を持ったのが、「魚津水族館の年表」です。
初代魚津水族館が開館したのは1913年です。
ライト兄弟の初飛行からわずか10年後という時代で、日本の水族館史を考えても非常に早い時期になります。
ハイタワー3世が失踪してから14年でもあります…。
初代は「1府8県連合共進会」の第2会場として建設され、1913年9月21日から10月20日までのわずか30日間の開館期間で、83,603人が訪れました。
その後、水族館は魚津町へ払い下げられ、東京帝国大学の水産動物研究所にも指定されるなど、展示だけではなく研究の役割も担っていきました。
1914年には、停電をきっかけに館内で飼育していたマツカサウオが発光していることが確認され、世界で初めてその発光が発見された出来事として知られています。
二代目魚津水族館は1954年に開館し、水産種苗の飼育試験なども行われました。
その後、1977年から三代目水族館の建設計画が進み、1980年に現在の三代目魚津水族館が完成しています。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1913年 | 初代魚津水族館が開館 |
| 1914年 | 水族館が魚津町へ払い下げられる |
| 1914年 | マツカサウオの発光を世界で初めて確認 |
| 1954年 | 二代目魚津水族館が開館 |
| 1977年 | 三代目水族館建設の計画が本格化 |
| 1980年 | 三代目魚津水族館が完成 |
年表を見ていると、魚津水族館の100年以上にわたる歴史だけではなく、日本の水族館がどのように発展してきたのかまで見えてきます。
魚津水族館は「古い水族館」というだけではなく、展示・研究・教育を通して日本の水族館史そのものに関わってきた場所なのだと感じました。
魚津埋没林博物館と海の駅 蜃気楼を巡る

魚津水族館をたっぷり楽しんだ後は、共通セット券を利用して魚津埋没林博物館へ向かいました。
魚津埋没林博物館は、国の特別天然記念物である魚津埋没林と、富山湾の蜃気楼をテーマにした博物館です。
魚津の自然環境を象徴する二つの「不思議」を一度に学べる場所で、水中展示や乾燥展示などを通じて埋没林の姿を見ることができます。
巨大な埋没林に圧倒される

昭和27年に発見されたという埋没林は、とにかく巨大でした。
水中展示では、巨大な樹根が冷たい地下水の中に沈められた状態で保存されています。
空気に触れさせないことで腐敗を防ぐという特殊な保存方法が取られており、水中に佇む巨大な木の姿はかなり神秘的です。
乾燥展示では、水中から引き揚げられた樹根を見ることができ、木そのものの大きさをより実感できました。

実際の埋没林を目の前にすると、数千年前の自然が現在まで残っていることの不思議さを強く感じます。
旅先でKowaの双眼鏡を発見

館外へ出ると、大型の双眼鏡が設置されていました。
メーカーを見ると、愛知県の光学機器メーカー「Kowa(コーワ)」です。
私は普段から野鳥観察などでKowaの双眼鏡を愛用しているので、旅先で同じメーカーの製品を見つけると、ちょっと嬉しくなります。

野鳥観察とは関係のない場所でも、自分が普段使っている道具のメーカーを見つけると、妙に親近感が湧くものです。
館内では富山湾の蜃気楼について学べる展示もあり、魚津という土地が持つ自然の不思議を改めて知ることができました。
海の駅 蜃気楼にも立ち寄る

次に向かったのは、魚津港に隣接する「海の駅 蜃気楼」です。
海の駅 蜃気楼は、富山湾の海産物や食事を楽しめる施設で、魚津港の新鮮な海の幸に触れられる場所として親しまれています。
鮮魚や海産物を購入できるほか、海鮮丼やバイ飯などを味わえる食事処もあります。
さらに、時期によっては浜焼きや朝市なども行われています。
今回訪れた日は、「大バイ」の特売が行われていました。

多くのお客さんで賑わっていて、地元の食文化を身近に感じることができました。
魚津水族館で魚やカニを見た直後だったこともあり、今度は実際に食べる側の魚津の海の幸を目にするという流れになったのも面白かったです。
米騒動の舞台からホタルイカミュージアムへ
魚津の観光を続ける中で、今度は生き物ではなく、歴史を感じられる場所にも立ち寄りました。
米騒動発祥の地へ

訪れたのは、1918年の米騒動の舞台となった旧十二銀行の米倉です。
1918年7月、魚津の大町海岸に米輸送船が寄港した際、地元の漁師の主婦たちが、生活に必要な米を外へ出すことをやめ、地元へ安く販売してほしいと訴えたことが、全国的な米騒動へつながっていきました。
教科書で学んだことのある「米騒動」が、実際には魚津の海岸から始まったのだと思うと、とても不思議な感覚になります。
ただ、実際に現地へ行ってみると、いかにも大規模な観光地という雰囲気ではありませんでした。
看板と古い蔵がある場所という印象で、車をどこに停めればいいのかも少し分かりづらく、私は少し迷いました。
それでも、「歴史の教科書に出てきた出来事が、ここから始まった」と考えながら現地に立つと、見た目以上に大きな意味を持つ場所に感じられましたね。
最後はほたるいかミュージアムへ

魚津市での観光を終えた後は、再び滑川市へ戻ります。
最後に訪れたのが、朝に車中泊していた道の駅 ウェーブパークなめりかわに併設されている「ほたるいかミュージアム」です。
ほたるいかミュージアムは、富山湾を代表する生き物であるホタルイカをテーマにした、世界で唯一の博物館です。
館内では、ホタルイカの生態や体の仕組み、富山湾における歴史、漁に使われる道具などを詳しく学ぶことができます。

面白いのが、活きたホタルイカが展示されているかどうかで入館料が変わる仕組みです。
私が訪れた6月20日は、すでにホタルイカの時期が終わっていたため、活きたホタルイカを見る時期とは異なる料金で入館しました。
ホタルイカについて学ぶだけでなく、小規模ながら水生生物の展示もあります。
クモヒトデ、コケギンポ、メバル、ホウボウなど、一般的な大型水族館では脇役になりがちな生き物にもスポットが当てられていました。

こうした小さな生き物まで丁寧に見せてくれる展示は、個人的にかなり好みです。
最後はホタルイカ海鮮TKG!

ミュージアムの見学を終えた後は、併設されている「パノラマレストラン光彩」へ向かいました。
海を眺めながら食事ができるレストランで、今回の旅の最後を締めくくるにはぴったりの場所です。
注文したのは、名物の「ホタルイカ海鮮TKG(卵かけご飯)」です。

価格は1,480円でした。
実際に食べてみると、ホタルイカの味をしっかり楽しむことができました。
値段のことを忘れてしまうほど美味しく感じられ、富山旅行の最後にふさわしい、大満足のランチになりました。
朝に車中泊をしていた場所へ戻ってきて、その施設で旅を締めくくるという流れも、今回の旅行ならではでした。
魚津で生き物と歴史を巡った後、最後は富山湾の名物を食べて終えるということで、2日間の旅が一つにつながったような感覚があります。
まとめ
富山旅行2日目は、道の駅 ウェーブパークなめりかわからスタートし、魚津市を中心にさまざまな場所を巡りました。
- 道の駅 ウェーブパークなめりかわで車中泊からスタート
- 魚津水族館で富山の淡水魚、富山湾の魚、深海魚、希少な両生類などを見学
- リュウグウノツカイの全身標本やアイフィンガーガエルを観察
- 魚津水族館の100年以上にわたる歴史を年表で見学
- 魚津埋没林博物館で巨大な埋没林と蜃気楼について学ぶ
- 海の駅 蜃気楼で大バイの特売を見学
- 魚津の米騒動の舞台となった旧十二銀行の米倉を訪問
- ほたるいかミュージアムでホタルイカについて学ぶ
- 最後はホタルイカ海鮮TKGを味わう
なかでも魚津水族館は、地域の自然を紹介する展示、希少な生き物の保全、水族館の歴史、研究や教育に関する取り組みまで、さまざまな角度から楽しめる場所でした。
また、魚津埋没林博物館や米騒動の舞台を訪れたことで、富山は生き物だけでなく、自然や歴史にも深く触れられる場所だと実感しました。
そして最後に食べたホタルイカ海鮮TKGも含めて、実際に見て、歩いて、学んで、食べるという、非常に満足度の高い2日間になりました。
これにて、今回の富山旅行は終了です。
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