サメにエイ・幽霊まで!?今治城の歴史・城主・すごいところを徹底解説

サムネ 愛媛県

今治城は、愛媛県今治市にある日本を代表する海城の一つです。

藤堂高虎が築いた城として知られていますが、実は見どころは天守だけではありません。

海水を引き込んだ堀にはサメやエイなどの魚が泳ぎ、築城にまつわる人柱伝説から「幽霊が出る」という怪談まで残されています。

この記事では、今治城の歴史や城主、建築上のすごいところ、堀の生き物、興味深い逸話までまとめて紹介します。

今治城の歴史と歴代城主

今治城

今治城は、関ヶ原の戦い後に伊予国へ入った藤堂高虎によって築かれました。

海上交通を重視した高虎は、山城ではなく瀬戸内海に面した吹揚の地を選び、1602年に築城を開始しました。

時期城主・管理者主な出来事
1602年頃〜藤堂高虎今治城の築城を開始
1608年頃藤堂高虎伊勢津へ転封
1635年〜松平定房久松松平家が入封
江戸時代〜明治久松松平家今治藩を統治
1873年〜廃城令により城郭建築が解体

藤堂高虎は今治城だけでなく、城下町や港の整備も進め、今治を瀬戸内海の交通拠点として発展させました。

その後、1635年に松平定房が入封すると、久松松平家が幕末まで今治藩を治めています。

現在の天守は江戸時代から残るものではありません。

今治城は明治時代の廃城令によって建物が失われ、その後、昭和55年に天守が再建されました。

今治城のすごいところは「海城」と「層塔型天守」

今治城

今治城最大の特徴は、瀬戸内海とつながる堀を利用した日本屈指の海城であることです。

高松城、中津城とともに「日本三大水城」の一つに数えられています。

特に注目したいのが、海水を引き込んだ堀と船が出入りできる港を城内に設けた構造です。

  • 海水を利用した広大な堀を備えていた
  • 内堀・中堀・外堀による防御施設が整えられていた
  • 三の丸北側には船が入る船溜まりが設けられていた
  • 潮の満ち引きを利用して堀の水を管理していた
  • 砂地という弱い地盤に高い石垣を築く土木技術が使われた
  • 城門には敵を迎え撃つ枡形虎口が計画的に配置された

さらに、藤堂高虎は従来の望楼型天守とは異なる「層塔型天守」を採用したとされます。

規則的に階層を積み上げる合理的な構造で、その後の城郭建築にも大きな影響を与えたと考えられています。

なお、現在の天守は復元されたものですが、江戸時代の今治城天守をそのまま再現したものではありません。

高虎が築いた天守は1610年頃に解体され、丹波亀山城へ移築されたとする記録が残っています。

サメやエイが泳ぐ!?今治城の堀と幽霊伝説

道の駅 上関海峡のドチザメ
ドチザメ:撮影は別所

今治城を訪れたら、ぜひ天守だけでなく堀にも注目してみてください。

海水が入り込む構造のため、堀では一般的な城跡ではなかなか見られない海の生き物が確認されています。

  • ドチザメなどのサメ
  • アカエイやトビエイ
  • マダイ
  • クロダイ
  • スズキ
  • ボラ
  • フグ
  • ヒラメ
  • コノシロ
  • クラゲなど

「城の堀にサメがいる」という珍しさから、今治城はたびたび話題になります。

エイが泳ぐ姿が確認されたこともあり、城跡でありながら海の生態系を感じられるのも今治城ならではの魅力です。

一方、今治城には少し怖い話も残されています。

築城時に石材が大量に必要となったことから、墓石や五輪塔などが石垣に利用されたという伝承があり、それが「夜になると石垣から声が聞こえる」といった怪談につながったとされています。

また、軟弱な砂地での築城工事に関連して、若い女性を人柱にしたという人柱伝説も伝わっています。

ただし、これらは伝承として語られているもので、史実として確認されているわけではありません。

今治城の雑学と見どころを知って観光を楽しもう

今治城

今治城には、歴史を知るほど面白くなる雑学や逸話が数多く残されています。

特に藤堂高虎の築城に関する話は、今治城の特徴を理解するうえでも興味深いものです。

有名なのが「勘兵衛石」と呼ばれる逸話です。

石材を集めるため、船一杯の石と米を交換すると呼びかけ、人々が運んできた石を巧みに集めたという話が残っています。

また、現在の今治市中心部にある「ドンドビ」という地名も、城の水利施設に由来するとされます。

「呑吐樋」と書き、潮の満ち引きによって水を取り込んだり排出したりする樋があったことから、この名前が付いたと伝えられています。

今治城を観光するときは、天守の内部展示を見るだけでなく、城を一周するように歩いてみるのがおすすめです。

海水を利用した堀、高石垣、城門、櫓などを順番に見ていくと、なぜ藤堂高虎がこの場所に城を築いたのかが分かりやすくなります。

まとめ

今治城は、単なる歴史的な天守ではなく、瀬戸内海と一体になった高度な防御・水利システムを持つ海城です。藤堂高虎の築城技術や城下町づくりを感じられる一方、堀にはサメやエイなどが泳ぐという珍しい特徴もあります。

さらに、天守の移築伝説、勘兵衛石、墓石の石垣利用、人柱伝説など、歴史好きには興味深い逸話も豊富です。

今治城を訪れる際は、天守だけでなく堀や石垣にも目を向けてみてください。

城の構造と歴史を知ってから歩くことで、今治城観光をより深く楽しめるでしょう。

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