今回は2025年5月25日、一人で名古屋から群馬を目指し、世界遺産・富岡製糸場を中心に巡った旅の記録をお届けします。
名古屋発、山間を抜けて群馬へ

朝早く、名古屋を出発。梅雨入り前で微妙な天気。
途中、長野県の「道の駅 木曽福島」で休憩しました。国道19号沿いに静かに佇む道の駅。
小雨がふっていて少し肌寒い。
それでも展望デッキからは、雲の切れ間に御嶽山がうっすらと姿を見せ、清々しい空気に心も洗われるようでした。

こちらの直売所では、春の山菜や地元の新鮮野菜、名物の「すんき」もずらり。
季節を感じつつ、信州黄金シャモの定食やソースかつ丼も楽しめるレストランは開店前だったので断念。
道の駅ならではの地元らしさを堪能し、再び車で北を目指します。

富岡へ―道中の空と車窓

長野を抜けて群馬に入る頃、雨はやみ青空が広がってきました。
オナガの数も増え、いよいよ関東へ来たなぁと感じるばかりです。
富岡製糸場の無料駐車場に到着。
駐車場から製糸場への道の途中、歴史ある町並みが広がり、タイムスリップしたような気分に。
まずは「セカイト」で予習!

富岡製糸場に行く前に、すぐ隣にある「群馬県立世界遺産センター セカイト」へ立ち寄ります。
明治の赤レンガ倉庫を、隈研吾氏のデザインで再生した建物。
一歩中に入ると、世界を変えた生糸(いと)の歴史を、デジタル展示やパネルで分かりやすく解説してくれます。

館内のシアターでは、最新CG技術で再現された製糸場の歴史映像を鑑賞。
お客さんは自分含めて二組とゆったりした雰囲気でしたが、映像のクオリティは非常に高く、富岡製糸場の魅力をぎゅっと詰め込んだ内容。
入館は無料で、富岡の文化をしっかり学べるので、とてもおすすめです。

世界遺産・富岡製糸場へ

いよいよ、日本の近代化を支えた世界遺産「富岡製糸場」へ入場。
チケットを購入し、まずは東置繭所(ひがしおきまゆじょ)へ直行。

国宝指定のこの建物は、当時貴重だった繭の保管庫。
現在は資料館やお土産コーナーとして使われています。

次に敷地北側の「社宅群」をのんびり見学。

明治から昭和初期にかけて工場長や幹部が暮らした社宅が静かに並び、当時の生活を想像できる趣ある木造建築群です。
歴史と生活が密接だった様子が伝わります。
敷地の西には「西置繭所(にしおきまゆじょ) 」があり、中も公開されていて、往時の空気感をそのまま体験できます。

ギャラリースペースも併設。
静けさの中に歴史の重みを感じました。
そして、いよいよメインの「繰糸所(そうしじょ) 」へ。

国宝に指定される巨大な木骨煉瓦造りの工場で、復元されたフランス式繰糸器の列は圧巻。
明治の日本がヨーロッパのテクノロジーを吸収し、国内・世界の絹産業をリードした誇りと熱気が感じられ、胸が高鳴りました。
展示資料をじっくり見学し、世界遺産の歴史の重みを噛み締めながら場内を後にしました。
終幕と、千葉への移動
午後、次の予定があったため千葉へ移動しました。
無事宿に到着し、一日が終了。
駆け足でしたが、途中で立ち寄った道の駅から富岡製糸場まで、日本の「ものづくり」と地域文化にじっくり触れられた一日でした。
まとめ
一人旅だからこそ、気の赴くまま歴史や風景とたっぷり対話できた一日。
富岡製糸場は、建築や歴史好きにはもちろん、日本の近代史や産業遺産に興味がある方にもおすすめです。
次回はぜひ、近隣の関連遺産や駅周辺の町歩きも楽しみたいと思います。
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