奈良・東大寺で毎年8月15日に行われる「万灯供養会」は、お盆の締めくくりを飾る神聖な行事です。
2,500基の灯籠が境内を照らし出し、大仏さまのお顔を参道から拝める特別な一夜でもあります。
しかし、例年非常に混雑するため、快適に参拝するための事前準備が欠かせません。
本記事では、2025年の東大寺万灯供養会の混雑情報や時間帯別の混雑予測、混雑回避のコツまで詳しく解説します。
万灯供養会とは?幻想的な一夜の概要

お盆の最終日である8月15日に、東大寺で開催される「万灯供養会(まんとうくようえ)」は、灯籠の明かりとともに先祖を供養し、世界平和を祈る伝統行事です。
項目 | 内容 |
---|---|
開催日 | 2025年8月15日(金) |
時間 | 19:00〜21:30(法要は19:00〜) |
会場 | 東大寺 大仏殿 |
灯籠数 | 約2,500基 |
拝観料 | 中学生以上800円、小学生400円 |
点灯開始 | 19:00〜 |
最終受付 | 21:30 |
備考 | 大仏殿は17:30に一旦閉場し、19:00より再開場 |
この日限定で、大仏殿正面の「観相窓(かんそうまど)」が開かれ、外から大仏さまのお顔を拝めるのは、正月と万灯供養会のみの貴重な機会です。
混雑のピークはいつ?時間帯別の混雑予測

万灯供養会は奈良の夏の風物詩として非常に人気が高く、日没後の時間帯はとくに混雑します。
時間帯 | 混雑度 | 備考 |
---|---|---|
〜17:30 | 混雑少なめ | 大仏殿は通常拝観で17:30まで。 夜間拝観には一旦退場が必要 |
18:00〜19:00 | 徐々に混雑 | 点灯前に到着しようとする参拝客で人が増える |
19:00〜20:30 | 非常に混雑 | 法要・点灯が始まり混雑のピークに |
20:30〜21:30 | やや落ち着く | 遅めの時間を狙う参拝者でにぎわうが比較的快適 |
19時以降の混雑は避けられないため、混雑を避けたい方は早めの行動か、終了間際を狙うのがポイントです。
混雑しやすい場所とその特徴

境内全体が人であふれる万灯供養会ですが、とくに以下の場所が混雑の中心となります。
場所 | 混雑の理由 |
---|---|
大仏殿入場口 | チケット売り場・入場待ちで長蛇の列が発生 |
大仏殿内部 | 拝観客が滞留しやすく、移動しづらい |
正面参道 | 観相窓からの大仏さま拝顔スポットのため撮影者多数 |
南大門周辺 | 奈良公園方面からの来場者が集中 |
回廊・鏡池付近 | ライトアップ撮影や散策目的で立ち止まる人が多い |
参道や大仏殿内部では、写真撮影や読経の鑑賞による滞留が混雑を助長します。
混雑を避けるための工夫と対策

人混みを避けて快適に楽しむには、以下のような対策が有効です。
混雑回避の具体的な方法
- 17:30以前に到着し、境内を下見
- 大仏殿は一旦閉場しますが、南大門や参道の様子を確認できる
- 18:00頃にはチケット購入&列に並ぶ
- 点灯開始と同時に拝観できる
- 20:30以降に訪問
- ピークを過ぎ、比較的ゆったりと鑑賞可能
- 裏道からのアプローチを活用
- 正面参道ではなく、鐘楼側から大仏殿へ向かうと比較的空いている
- 祈願灯籠の事前申し込み(公式サイトで)
- 申込み者は無料で入堂できる特典あり(混雑回避にも◎)
アクセス方法と当日の交通混雑情報

万灯供養会当日は、周辺道路や駐車場も混雑します。
公共交通機関の利用が基本です。
項目 | 内容 |
---|---|
最寄駅 | 近鉄奈良駅(徒歩約20分) |
バス利用 | 奈良交通バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車徒歩5分 |
車の利用 | 非推奨。周辺に駐車場が少なく、夕方には満車多数 |
推奨手段 | 電車+バス or 徒歩でのアクセス |
バリアフリー | 境内にスロープ等あり、車椅子対応可 |
夕方以降は大仏殿周辺の交通が麻痺するほど混雑するため、早めの移動が重要です。
見どころと鑑賞ポイント

東大寺の万灯供養会では、以下のような見どころがあります。
見どころ | 解説 |
---|---|
観相窓の開扉 | この日限定で大仏さまのお顔を外から拝観可能 |
灯籠の光景 | 約2,500基の灯籠が織りなす光の道 |
読経 | 僧侶の読経が響き渡る荘厳な空間 |
鏡池のライトアップ | 水面に映る大仏殿と灯火が幻想的 |
高円山の大文字送り火(20:00点火) | 東大寺からも見える、奈良の夏の締めくくりイベント |
写真好きや歴史ファンにとっても絶好のシャッターチャンスが多く、心静かに過ごす夜になります。
滞在時間と周辺の楽しみ方

万灯供養会の鑑賞だけでなく、周辺散策も含めて余裕をもった滞在をおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
所要時間(目安) | 約60〜90分(混雑時は+30分) |
周辺施設 | 南大門、二月堂、法華堂、鏡池など |
関連行事 | 8/13〜14:なら燈花会(東大寺前) 8/15:高円山大文字送り火 |
日中から奈良公園を散策し、夕方から万灯供養会へ向かうモデルコースもおすすめです。
まとめ
東大寺の万灯供養会は、灯火と祈りが融合する厳かな夜です。
しかし、その美しさゆえに多くの人々が訪れ、例年かなりの混雑となります。
快適に楽しむためのポイント
- 17:30以前の現地入りを目指す
- 19時台を避けて20:30以降の拝観も検討
- 正面以外のルートから入場
- 公共交通機関を利用し、時間に余裕を持って行動
- 最新情報は公式サイトやSNSで確認
混雑とうまく付き合いながら、幻想的な夜の東大寺を体験してください。
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