一泊二日で行く! 尾瀬の旅

TOUR

2023年10月7日から8日にかけて、尾瀬へ行ってきました。

尾瀬を全体的に楽しむ場合、2泊3日を要します。

今回は名古屋を出発し、名古屋へ戻るまでの行程を1泊2日で楽しんできました。

そのため、場所を絞っています。

少ない日数で尾瀬に行かれる方の、参考になれば幸いです。

尾瀬とは?

尾瀬

尾瀬は群馬県,福島県,栃木県,新潟県にまたがり、美しい湿原草原四季折々の風景が訪れる人々を魅了する場所です。

多様な植物や動物が生息し、登山やハイキングのメッカとして知られています。

春の新緑から冬の雪景色まで、季節の移り変わりも楽しめる場所です。

国立公園に指定されており、自然環境の保護が行われています。

というのも、尾瀬は日本の自然保護が始まった場所です。

超簡単に何があったのかを説明すると…

1903年:国策として水力発電ダム計画が発表
1916年:利根発電(後に東京電力の前身と合併)が尾瀬の土地を買収
〜長きに渡る反対運動〜
1996年:東京電力が水利権を放棄 & ダム計画・分水計画が消滅
2005年:ラムサール条約に登録

といったことがありました。

中身をかなり端折りましたが、複雑な攻防戦は現地で展示をご覧ください。

駐車場から鳩待峠口まで

鳩待峠

名古屋を出発し、尾瀬第1駐車場へ。

駐車場から乗合バスに乗り込んで、いよいよ鳩待峠へ向かいます。

尾瀬は特定の期間に交通規制が行われており、マイカーで行くことができません。

また尾瀬には5つの登山口がありますが、今回は鳩待峠を選択しました。

バスを下車し、レインコートを着て準備完了 !

いよいよ入山です。

駐車場の基本情報

尾瀬の駐車場について紹介します。

尾瀬第1駐車場

  • 台数:280台
  • 料金:1000円/1日
  • トイレ:有り

尾瀬第2駐車場

  • 台数:250台
  • 料金:1000円/1日
  • トイレ:有り

入山

尾瀬の森林

入山すると、まずは森林環境からスタート。

林内は木道が整備されており、歩きやすいようになっています。

私が訪れた時は強めな雨が降っていたので、滑りやすかったですが…

そんな雨の中、林内にはエナガの混群が押し寄せていました。

山の鼻ビジターセンター

山の鼻ビジターセンター

山の鼻ビジターセンターでは、尾瀬の動植物や歴史について学ぶことができます。

登山道の状況なども知ることができるので、尾瀬に来たらぜひ立ち寄りましょう!

山の鼻ビジターセンターの基本情報

料金無料(トイレは有料)
住所群馬県利根郡片品村戸倉898−9
電話07087082752
開館時期5月中旬 ~ 10月下旬
営業時間7:00 ~ 18:00
窓口案内 : 7:30 ~ 16:00
電話での問い合わせ:9:00 ~ 16:00
休館日開館期間中は休館日なし
公式サイトこちら

トイレは有料

山の鼻ビジターセンターの公衆トイレ

設置されている公衆トイレは、使用料として一回100円を支払わなければなりません。

何人か払わずにスルーしている人はいましたが、トイレを存続するために必要なことです。

マナーとモラルを守って、気持ちよくトイレを使いましょう。

湿原

尾瀬の湿原

山の鼻ビジターセンターを後にし、いざ湿原へ。

尾瀬といえば、雪解けの時期に咲き誇るミズバショウを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、ミズバショウはシーズンオフ。

ちょろちょろっと葉っぱが出ているものがありましたが、ほとんど目立たず…

ミズバショウ

その代わり、草紅葉が最盛期

湿原全体がオレンジに染まり、大変美しい光景を目の当たりにできました。

温泉小屋

温泉小屋

3時間ほど歩き、今回の宿 温泉小屋に到着です。

名前の通り温泉が湧いています。

温泉小屋のある赤田代地区は、尾瀬で唯一の温泉地です

赤田代温泉

タオル

尾瀬ヶ原の北東に広がる湿原は鉄分を含んだ温泉の水が流れ込んでおり、そのために赤錆色を帯びています。

この美しい湿原は、その風景から「赤田代」と呼ばれています。

そんな赤田代温泉はカルシウム硫酸塩冷鉱泉で、源泉の水温は23.9度

切り傷や皮膚病に効果があり、肌をツルツルに!

ちなみに水温が低いので、沸かしてもらったお湯を利用することになります。

山小屋とうことで資源はかなり貴重なので、お湯は節約して使いましょう

朝食

朝食

朝食はご飯と味噌汁、そして数々のおかずが胃を満たしてくれます。

しっかりと食べることができ、最高の朝を迎えることができました。

温泉小屋の基本情報

料金13200〜
住所福島県南会津郡檜枝岐村燧ケ岳1
電話080-6601-3394(予約もこちらから)
開館時期5月中旬 ~ 8月末
9月中旬 〜 10月末
チェックイン13時半~(16時までには到着)
チェックアウトは8時まで
電話での問い合わせ:8:00 ~ 19:00
公式サイトこちら

温泉小屋の注意事項

温泉小屋の注意事項を紹介します。

ドライヤーやアイロンなど禁止

ドライヤー

山小屋なので、発電機によって電気を賄っています。

ドライヤーやヘアアイロンは発電機に大きなダメージがかかるため、使用してはいけません

携帯電話やカメラ等の充電のみに使用しましょう。

部屋でも防寒着を着用

ニット帽

5月~6月上旬、9月下旬~10月はかなり冷え込みます。

2日目の朝、木道が凍っていたほどの寒さです。

部屋にエアコンやストーブはないので、防寒対策をとった上で就寝しましょう。

ちなみにロビーにストーブがあるので、就寝まで暖まるのがオススメです。

2日目の朝

前日とは異なって晴れ渡っており、絶好のハイキング日和です。

前後にそびえる燧ヶ岳と至仏山は、どちらも山頂まで望むことができました。

晴れているとはいえ、気温は氷点下近く。

木道が凍っており、3回も滑って転倒。

肩からカメラを下げていたので青ざめましたが、なんとか無事でした。

雨上がりということで、小鳥がちらほら。

ホオアカやノビタキといった、草原性の鳥がよく見られました。

ヘリコプターによる物資の運搬

ヘリコプターによる運搬

凍った木道を転びながら歩いていると、ヘリコプターが目に入ってきました。

物資運搬用のヘリコプターです。

一つ一つヘリコプターで運んでいるのを見ると、山での資源の貴重さについて考えさせられます。

竜宮現象

竜宮現象

歩き続けていると、竜宮現象を見られる地点までやってきました。

竜宮現象とは、湿原を流れる水が湿原の下に吸い込まれ、別のポイントで湧き出す現象です。

日常では見られない現象なので、見ておきましょう。

鳩町峠へ帰還

尾瀬でバードウォッチング

休憩を取りつつ歩き続け、山の鼻ビジターセンターを通過して鳩町峠まで戻ってきました。

最高に楽しかったです。

広大な湿原を歩く経験なんてなかったので、非常に新鮮でした。

あとは寄り道をしつつ、愛知へ帰るのみです。

尾瀬の周辺で寄りたい施設

せっかく遠出したので、尾瀬の周辺で寄り道をしてきました。

寄った場所を紹介します。

尾瀬ぷらり館

まずは尾瀬第1駐車場の近くにある、尾瀬ぷらり館から。

尾瀬ぷらり館は、ネイチャーセンター温泉施設が合体した施設です。

ネイチャーセンターの方は展示が多く、山の鼻ビジターセンターよりも尾瀬を広く深く学ぶことができます。

内容は多岐に渡り、歴史や動植物はもちろん、歩荷や周辺の学校の取り組みなど本当に様々です。

また温泉施設も魅力で、なんと600円で入浴できちゃいます!

汗を洗い流してから帰るのも一興でしょう。

尾瀬ぷらり館の基本情報

料金無料
温泉は有料
大人:600円 小人:300円
住所群馬県利根郡片品村大字戸倉736−1
電話0278587263
営業時間尾瀬ネイチャーセンター
9時〜17時
日帰り温泉「戸倉の湯」
10時〜18時(冬季は12〜19時)
休館日尾瀬ネイチャーセンター
毎週火曜日
日帰り温泉「戸倉の湯」
4/29~10月末:第4火曜日
12/21~4月末:毎週火・水曜日
公式サイトこちら

道の駅 尾瀬かたしな

ラーメン

続いて、道の駅 尾瀬かたしなの紹介です。

道の駅ということで、飲食ができる「かたしな食堂」や農産物直売所などがあります。

農産物直売所では農作物だけでなく、お土産なども購入することができるので、尾瀬の帰りに寄るのがオススメです。

私は花豆の甘納豆を購入しました。

さらに足湯や展望テラス併設されており、道の駅にいることを忘れるほどの充実具合。

花豆のソフトクリームを食べて、優勝することもできます。

ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

道の駅 尾瀬かたしなの基本情報

入館料無料
住所群馬県利根郡片品村鎌田3967番地1
電話0278254644
営業時間インフォメーション:9:00~17:00
直売所「かたしな屋」:9:00~17:00
スナックコーナー:9:00~17:00
かたしな食堂:11:00~14:00
休館日毎週金曜日
※行楽シーズン及び祝日は営業
公式サイトこちら

見られた鳥

尾瀬で見られた鳥を紹介します。

カモ目ハチクマハシブトガラスゴジュウカラ
コガモトビコガラノビタキ
ハト目キツツキ目ヒガラキセキレイ
キジバトコゲラシジュウカラハクセキレイ
カツオドリ目スズメ目ヒヨドリホオアカ
カワウモズメボソムシクイホオジロ
タカ目ハシボソガラスエナガアトリ

計22種

1日目が雨ということで、そこまで種数を稼げなかったのが痛いです。

とはいえ、ホオアカやノビタキといった高原らしい鳥が見られて満足でした。

最後に

というわけで、今回は尾瀬の紹介をしました。

冒頭でも述べた通り、尾瀬は日本の自然保護が始まった場所。

日本の自然環境を愛する人には、ぜひとも訪れてほしい場所です。

また、今回は1泊2日なので多くの名所に行けていません。

尾瀬沼や三条の滝など、行きたい場所は様々です。

リベンジするためにも、次回は2泊3日で訪れたいと思います。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました