【冬の韓国】釜山空港から行きやすい探鳥地5選

BIRD

外国でバードウォッチングをするのって、ハードルが高いですよね。

どこでどんな鳥を見られるのかを調べるのも一苦労です。

しかし、お隣の韓国ならそのハードルも幾分下がるかと思います。

というわけで、今回は韓国のバードウォッチングスポットについて紹介です。

記事の信頼性

私は2013年から鳥を見始めています。
Instagramで鳥に関する発信をし、1万人以上のフォロワーを獲得しました。
韓国には3回足を運んでおり、現地で鳥を見ています。

最初に

飛行機から撮影した洛東江河口

今回は冬にオススメの探鳥地を紹介します。

また、私が実際に足を運んだ場所のみの紹介です。

「何でここを紹介しないんだ!」といった心の叫びが聞こえてきますが、ご了承ください。

洛東江河口

洛東江河口

洛東江なくとんがんは、釜山空港から約10km

仕事のついでにも来れちゃう場所です。

自然と都会が融合したような場所で、高い建物が都会らしさを演出し、広大な干潟が自然の豊かさを提供しています。

千葉県の三番瀬や、愛知県の藤前干潟を思わせる干潟です。

最初に目に入るのはツクシガモ

あまりにも個体数が多く、有明海にいる気分を味わえます。

他にもダイシャクシギが採餌したり、オジロワシが上空を旋回したりと飽きることありません。

また海岸林も優秀で、様々な小鳥を見ることができます。

特筆すべきはキバラガラ

日本では滅多にお目にかかれない鳥ですが、洛東江の海岸林に群れで生息しています。

シジュウカラと勘違いしないように、要注意です。

洛東江河口で主に見られる鳥

洛東江河口のツクシガモ

洛東江河口で見られる鳥を一部、紹介します。

オオハクチョウ,ヒシクイ,ツクシガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ダイシャクシギ,オジロワシ,キバラガラ,カササギなど。

たまにクロハゲワシも出現するので、上空にも十分気をつけたいところです。

順天湾

順天湾

順天すんちょん湾は韓国最大級のヨシ原が広がっており、ラムサール条約登録湿地の一つになっています。

そこに出現する干潟も広大で、ヒシクイやナベヅルなどのねぐらとしても利用されている場所です。

ハイイロチュウヒやクロハゲワシオオノスリといった猛禽類や、ツリスガラダルマエナガといった小鳥類も多く見られます。

中でも、特に目を惹かれるのはマガモ・カルガモ・オナガガモ。

日本でも我々の生活圏のすぐ側で見られる鳥ですが、とにかく数が違います。

約7370㎡の畑の一区画で、マガモ約3万羽カルガモ約1万羽オナガガモ約5千羽が採餌していました。

順天湾全体で、何羽いるんでしょうね…

ちなみに餌を撒いていると思われるかもしれませんが、現地の方によるとそんな事実は無いとのこと。

自然に集まる大群を楽しみましょう。

順天湾で見られる鳥

順天湾で見られるオオノスリ

順天湾で見られる鳥を一部、紹介します。

ヒシクイ,マガン,マガモ,カルガモ,オナガガモ,トモエガモ,ナベヅル,マナヅル,ミヤコドリ,ダイシャクシギ,ズグロカモメ,ヘラサギ,クロハゲワシ,オオノスリ,ハイイロチュウヒ,ヤツガシラ,ダルマエナガ,ツリスガラなど。

ユーラシアカワウソが泳いでいることもあるので、川も要注意です。

牛浦沼

牛浦沼

牛浦うぽ沼もラムサール条約登録湿地の一つ。

渡り鳥の中継地,越冬地としての役割だけでなく、非常に希少な植物「オニバス」も見られる湿地です。

さらに、特筆すべきはトキの存在。

牛浦沼にはトキ復元センターがあり、野生復帰したトキが牛浦沼を飛び回ったり、周辺で採餌する様子を観察することができます。

また、ビジターセンターもあるので、牛浦沼の動植物や湿地としての特徴といった幅広い知識を得ることも可能です。

メインの沼にはヒシクイオオハクチョウその他カモ類が多く越冬しています。

上空をオジロワシやハイイロチュウヒが旋回したり、薮環境でダルマエナガやミヤマホオジロといった小鳥類がいたりなど、朝から晩まで鳥を見ていても飽きません。
バードウォッチャーが鳥見で飽きることなんて、そもそもありませんが…

一度は足を運んでもらいたい場所の一つです。

牛浦沼で見られる鳥

牛浦沼で見られるトキ

牛浦沼で見られる鳥を一部、紹介します。

コウライキジ,ヒシクイ,オオハクチョウ,マガン,ヘラサギ,クロツラヘラサギ,トキ,オジロワシ,ハイイロチュウヒ,ハイタカ,チョウゲンボウ,ミヤマホオジロ,ミソサザイ,ダルマエナガ,ハシブトガラ,カササギなど。

トキは木にとまっていることもあるので、見逃さずに!

固城郡

固城郡

固城こそん郡の畑は、クロハゲワシの飛来地として有名な場所です。

クロハゲワシの多くはモンゴルとその周辺で繁殖しており、韓国へ越冬をしに飛来します。

私が訪れた時は約200羽が飛来していましたが、500羽以上になるのも珍しくないようです。

また、クロハゲワシに関する展示が飛来地の近くにあり、特設されたテント内で見ることができます。

そのテントにはこだわりが見られ、モンゴルの遊牧民が暮らす移動式住居「ゲル」を使用。

クロハゲワシ愛が感じられる場所です。

固城郡で見られる鳥

固城郡で見られるクロハゲワシ

固城郡で見られる鳥を一部、紹介します。

クロハゲワシ,オオタカ,ツミ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,ヤツガシラ,カササギ,ホオジロハクセキレイ,ミヤマガラス,ビンズイ,タヒバリなど。

開けた環境なので、クロハゲワシ以外の猛禽類も見つけやすいです。

亜種違いオオタカハイタカも、ついでに見つけちゃいましょう。

注南貯水池

注南貯水池

注南ちゅなむ貯水池は昌原ちゃんうぉん市に位置する、巨大な貯水池

貯水池の他にも、広いヨシ原周辺の田畑といった、鳥が集まりやすい環境が整っている場所です。

特筆すべきはトモエガモの数。

数万羽の群れが目の前を飛ぶ姿は、実に幻想的です。

また、マナヅルヒシクイマガンねぐら入りも圧巻で、空が鳥で黒く染まります。

感動すること間違いなし!

超オススメの場所です。

注南貯水池で見られる鳥

注南貯水池で見られるトモエガモの群れ

注南貯水池で見られる鳥を一部、紹介します。

オオハクチョウ,ヒシクイ,マガン,トモエガモ,マナヅル,ヘラサギ,ハイイロチュウヒ,オジロワシ,ダルマエナガ,カササギ,ミヤマホオジロなど。

ねぐら入りを狙うなら、しっかり防寒しておきましょう。

最後に

今回、紹介したのは以下の5ヶ所です。

  • 洛東江河口…釜山空港から約10km
  • 順天湾…韓国最大級のヨシ原
  • 牛浦沼…トキを見られるラムサール条約登録湿地
  • 固城郡…クロハゲワシの越冬地
  • 注南貯水池…多くの水鳥の越冬地

韓国は日本で見られる鳥と、かぶっているものが多々います。

しかし、亜種違いだったり、鳥類目録第8版で種分化したりと微妙に異なる鳥が多いです。

日本にもいるのに何か違う⁉︎

こんな体験をしたい方には、本当にオススメです。

ご飯も美味しいので、バードウオッチングで遠征を考えている人は、韓国も検討してみはいかがでしょうか?

また、冬の韓国は水鳥狙いになりやすいので、スコープを持参することをオススメします。

私が遠征するときに連れて行くスコープは、Kowaの664。

スーツケースにも入れやすく、比較的軽いので重宝しています。

スコープの有無で見られる鳥の種数が大幅に変化することもあるので、スーツケースに余裕があれば持っていきましょう。

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