これだけは守りたい ! バードウォッチングのマナー7選

BIRD

何事でもそうですが、バードウォッチングにも守るべきマナーがあります

マナーを守って鳥にも人にも迷惑をかけずに、楽しくバードウォッチングをしましょう。

私は2013年から鳥を見始めています。
Instagramで鳥に関する発信をし、1万人以上のフォロワーを獲得しました。

観察中の人に無闇に近付かない

鳥をしゃがんで観察している風景

しゃがんで鳥を観察したり、撮影したりしている人に接近するのは控えましょう。

理由は、鳥が近くにいる可能性があるからです。

何も知らずに近づいてしまうと、鳥が逃げてしまいます。

先に見ている人は、しゃがんで敵意がないことを時間をかけて示したからこそ鳥が近くに寄っているのです。

鳥に近付くことを許された”と表現するのが正しいのでしょうか?

そこへ鳥に許されていない人が急接近したら、当然のように逃げます。

そうならないように、まずは周りの様子を観察することが重要です。

鳥の存在が確認できたら、飛ばさないように細心の注意を払って、先に見ている人の隣や後ろにそーーーーーーっと近づきましょう。

大きな声を出さない

見たことのない鳥や、カッコ良い場面に出会した時などにテンションが上がって大きな声を出してしまう方がいます。

その気持ちは十分過ぎるほど理解できますが、それは心の中だけで留めておきましょう。

大声は、鳥が逃げる要因の一つになっていまいます。

開けた場所なら鳥との距離によっては問題ない場合もありますが、林内環境などで大声を出すのは最悪です。

小鳥は鳴きやみ、遠くの方へ姿を消します。

鳥の場所を伝える時は、隣の人に聞こえる程度の声で伝えてあげましょう。

運転士気分で指差ししない

鳥がいた時に、指差しで場所を伝えることがあります。

その時に、大きな動作で指差しすると鳥が警戒することが…。

遠くの鳥の場所を伝える場合は、大きい動きで指差ししてもあまり問題はありません。

しかし、近距離の鳥にこれをやると鳥は警戒してしまいます。

警戒だけには留まらず、逃げてしまうことも…。

言葉だけで説明できない場合は、小さく指差ししましょう。

道を塞がない

農道から撮影したケリ

車で鳥を見る場合、道を塞がないようにしましょう。

当然でしょって思われるかもしれませんが、農道のような細い道で鳥を見ていると塞ぎがちになってしまいます。

農道は農家さんが仕事で使う道です。

農道を塞ぐように駐車したり、すれ違いが困難な大きい車で行ったりすると大変な迷惑になります

私の地元でも、珍しい鳥が農耕地に飛来した際、農作業に支障が出てバードウォッチャーに激怒したことがありました。

場所によってはバードウォッチャー立ち入り禁止になり得るので、とにかく腰を低くして周りを見るようにしましょう

もちろん、丁寧な挨拶も忘れずに

遠征したらお金を使おう

石垣島で食べたヤギ汁。現地ならではのものを頂くのも遠征の醍醐味である。

極貧な学生には強く言えませんが、いつものフィールド以外で鳥を見たら現地でお金を使いましょう

他所の鳥見スポットは、現地の方の頑張りがあってこそです。

一つ前の項にも通じるとこころがありますが、農耕地の場合、農家さんがいなかったらその環境はありませんよね。

お礼の意を込めて地元の特産品を買ったり、食べたりしましょう。

鳥見スポットの住民にお金がまわるように心がけると、尚良しです。

営巣写真を見ない撮らない

繁殖期の鳥は、非常に神経質です。

鳥が営巣しているところに踏み込むと、親鳥が繁殖に集中できなくなります。

巣に餌を搬入するのを躊躇したり、警戒声を発したり…。

最悪の場合、営巣を放棄します。

実際に、オオタカやサンコウチョウなどで営巣放棄する例が後を絶ちません。

巣の前で大勢がカメラを向けたり、大声で話し続けたりしているので当然の結果です。

絶対にやめましょう。

雑な識別依頼をしない

自分の実力では、何の鳥か識別できない。

そういったことは、度々あります。

ジシギとかムシクイとか…。

特に初心者の方だと、全て自力というのは難しいでしょう。

そういった時に、他者に識別を依頼します。

その時に、聴き方に気をつけましょう

よくあるダメな例は、写真を送って「これ何?」です。

親しい人への質問や、1回2回ぐらいの質問ならあまり問題ありません。

しかし、人によっては会ったことのない人に、何回もこれをされるとイラっとすることがあります。

私自身も「俺はあんたのチャットGPTか‼」って思ったことも…。
自分で答えを考えずに、頻繁に「これ何?」って聞いてくるのはちょっと…

関係性を悪化させないためにも、少なくとも以下の内容を伝えましょう

  1. 撮影場所
    • できれば詳細の撮影場所を、教えたくなければ「愛知県の干潟」みたいにやんわりとした表現で伝えましょう。
  2. 自分の見解
    • 自分の見解も書きましょう。
      「こういう理由でこれだと思います?」や「これかこれだと思うんですが、どちらだと思いますか?」といった感じです。
  3. 分かりやすい写真を送付する
    • 図鑑写真のような、真横から撮影した写真を送付しましょう。
      真横の写真を撮影できない状況なら、様々な角度から撮影したものを送付すればOKです。
    • 鳥によっては飛翔時の写真や、翼下面,頭頂部などが写ってないと識別が難しい場合があります。
    • 被写体が小さい場合は、あらかじめトリミングしておきましょう。
    • 声を録音できたら、それも渡しましょう。
  4. 状況説明をする
    • 光条件
      細かいと思われるかもしれませんが、日陰と日なたでは鳥の印象は異なります。
    • 鳥の行動
      「尾羽を高くあげていた」や「ずっと地面を歩き回っていた」といったように伝えます。
      カメラを持っていない人は、行動と鳥自体の詳細を伝えましょう。

上記の内容+丁寧な言葉遣いなら、相手も気持ちよく答えられるはずです。

ちなみに識別を依頼したからといって、100%分かるものでもありません。

相手が分からなかったとしても、感謝の言葉を伝えましょう。

最後に

この記事をまとめると、以下の通りです。

  • 観察中の人に無闇に近付かない
  • 大きな声を出さない
  • 運転士気分で指差ししない
  • 道を塞がない
  • 遠征したらお金を使う
  • 営巣写真を見ない撮らない
  • 雑な識別依頼をしない

マナーを守って、楽しくバードウォッチングをしましょう!

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