【旅行記】北近畿旅3日目|早朝の天橋立から成相寺、城崎マリンワールドまで巡る一人旅

サムネ 旅行記

2026年4月1日、北近畿旅の3日目。

前日は舞鶴を訪れ、そのまま車中泊。

身支度を整え、この日も朝から車を走らせます。

北近畿旅3日目のスタート地点に選んだのは、日本三景の一つとして知られる天橋立です。

まだ観光客の少ない早朝の天橋立を歩き、天橋立神社、元伊勢籠神社、天橋立傘松公園、成相寺を巡った後、最後は城崎マリンワールドへ。

かなり歩く一日になりましたが、景勝地、神社、寺院、水族館と、北近畿らしい観光を一度に楽しめる充実した一日になりました。

この記事では、2026年4月1日に実際に訪れた場所を中心に、北近畿旅3日目の様子をまとめます。

前日の様子は、↓をご覧ください。

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早朝の天橋立を歩く

車中泊をしていた場所から移動し、この日の最初の目的地である天橋立へ向かいました。

天気は曇り。

観光地を巡るには少し寂しい空模様ですが、早朝の散策をするには、むしろ落ち着いた雰囲気でちょうどよかったように思います。

6時過ぎの天橋立は驚くほど静か

天橋立

天橋立では、朝6時過ぎから歩き始めました。

この時間帯ということもあり、観光客はほとんどいません。

外国人観光客が数人いる程度で、あとは地元の方がランニングをしている姿が見られるくらいでした。

日中になると多くの観光客で賑わう場所ですが、早朝はまったく違った表情を見せてくれます。

人の少ない松並木を歩いていると、観光地というよりも、地元の方々が普段から利用している自然豊かな道を歩いているような感覚になります。

天橋立

天橋立は、京都府宮津市にある全長約3.6kmの砂州です。

宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる細長い地形で、宮城県の松島、広島県の宮島と並ぶ日本三景の一つとして知られています。

白い砂浜と松林が連なる「白砂青松」の景観が特徴で、何千年もの歳月をかけて自然がつくり上げた地形でもあります。

実際に歩いてみると、その独特な地形をより強く感じることができます。

左右に海が広がり、その間を細長い道が延々と続いているのです。

単に展望台から眺めるだけでは分からない、天橋立そのものの大きさや形を体感できます。

天橋立の松並木を南へ

天橋立

今回は天橋立の北側から歩き始め、松並木を南へ進みました。

海岸沿いを歩いていると、潮風が心地よく感じられます。

松林の中には木漏れ日が差し込み、海からは波の音が聞こえてきます。

曇り空だったこともあり、全体的に落ち着いた雰囲気でした。

天橋立には、名前の付いた松や歴史に関する碑などもあり、単なる自然景観ではありません。

長い歴史の中で、多くの人々がこの場所を訪れ、景色を眺め、文学や絵画などの作品を残してきました。

室町時代の画聖・雪舟は、80歳を過ぎてから丹後を訪れ、国宝の「天橋立図」を描いたことで知られています。

江戸時代には歌川広重も「丹後 天の橋立」を描いており、天橋立は古くから芸術家たちの創作意欲を刺激してきた場所でした。

また、百人一首で知られる小式部内侍の、

「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」

という歌も、この地と深い関わりがあります。

与謝蕪村や松尾芭蕉、与謝野鉄幹・晶子夫妻など、文学の世界でも天橋立は多くの人物と関わってきました。

天橋立

こうした歴史を知ったうえで松並木を歩くと、ただ景色を眺めるだけとは違った楽しみがあります。

天橋立を徒歩で往復

今回は南端まで歩いた後、再び北側へ戻りました。

往復してみると、やはりかなりの距離があります。

天橋立は徒歩で歩くこともできますが、往復するとなると時間も体力も必要です。

一方で、徒歩だからこそ感じられる魅力もあります。

松の大きさ、海との距離、砂州の細長さ、場所によって異なる宮津湾と阿蘇海の水面の表情など、歩いているからこそ気付くものがありました。

時間をかけて天橋立そのものを楽しみたいのであれば、徒歩での散策はおすすめです。

効率よく移動したい場合は、レンタサイクルを利用する方法もありますよ!

早朝ということもあり、静かな天橋立をじっくり歩けたのは今回の旅でも印象に残る時間でした。

天橋立神社と元伊勢籠神社を参拝

天橋立を北から南へ歩いている途中、松並木の中にある天橋立神社にも立ち寄りました。

その後は再び北側へ戻り、今回かなり楽しみにしていた元伊勢籠神社へ向かいます。

松林の中に佇む天橋立神社

天橋立神社

天橋立神社は、天橋立の松並木の中にひっそりと佇む小さな神社です。

別名「橋立明神」とも呼ばれ、天橋立そのものを神体として祀ったことに始まるとされています。

実際に訪れてみると、大規模な神社というわけではありません。

しかし、松林と海に囲まれた独特の環境にあるため、境内に入ると観光地の喧騒から少し離れたような感覚になります。

早朝だったこともあり、周囲はとても静かでした。

天橋立を歩く途中に立ち寄る場所として、ちょうどよい神社だと思います。

特に印象的だったのが、境内の近くにある「磯清水」です。

海に囲まれた砂州にありながら、塩分を含まない真水が湧くことで知られています。

日本名水百選にも選ばれている名水ですが、現在は飲用するものではなく、手水として利用されています。

海のすぐそばに真水が湧くというのは、地形を考えると非常に不思議です。

また、天橋立神社は龍神信仰とも関係が深く、八大龍王が祀られています。

境内には、参拝者が願いを込めて鳥居の上に投げた石が並んでいる場所もありました。

大きな社殿や華やかな設備がある神社ではありませんが、天橋立の自然と歴史、伝説が一体となった場所です。

天橋立神社

ずっと行きたかった元伊勢籠神社

元伊勢籠神社

天橋立を歩いた後、北側にある元伊勢籠神社へ。

ここは今回の旅で、特に訪れたいと思っていた場所の一つでした。

私は伊勢神宮にも年に一回ほど参拝しているので、「元伊勢」と呼ばれる籠神社には以前から興味がありました。

元伊勢籠神社は、京都府宮津市の天橋立北側、傘松公園の麓に鎮座する古社です。

丹後国一宮として古くから信仰を集めてきた神社で、伊勢神宮に祀られている天照大神と豊受大神が伊勢へ遷られる前に祀られていた場所と伝えられています。

そのため「元伊勢」と呼ばれています。

境内へ入ると、一の鳥居から続く参道の雰囲気が印象的でした。

元伊勢籠神社
扉は8時に開くので、外からの参拝です。

朝早い時間だったこともあり、参拝者は少なく、静かな境内をゆっくり歩くことができました。

長い歴史を持つ神社ですが、境内はきれいに整備されており、落ち着いて参拝できます。

社殿周辺には凛とした空気が漂っていて、観光地というより、現在も信仰の場として大切にされている場所だという印象を受けました。

籠神社ならではの歴史と見どころ

元伊勢籠神社

籠神社の特徴の一つが、本殿正面の高欄にある「五色の座玉」です。

青、黄、赤、白、黒の5色の玉が並んでおり、伊勢神宮と籠神社にしか許されていない格式の高い意匠とされています。

また、境内には重要文化財に指定されている狛犬もあります。

この狛犬には、夜になると天橋立へ出て暴れたため、岩見重太郎が脚を斬りつけたという伝説が残されています。

こうした伝説を知ったうえで境内を歩くと、単なる歴史的建造物を見る以上の面白さがあります。

さらに、籠神社から徒歩約10分の場所には奥宮の眞名井神社があります。

今回はその後の予定もあったため、眞名井神社までは足を延ばしませんでしたが、籠神社とあわせて訪れることで、元伊勢としての歴史をさらに深く感じられる場所です。

籠神社を訪れたことで、今回の北近畿旅では「景色としての天橋立」だけでなく、「信仰の地としての天橋立」も見ることができました。

傘松公園から成相寺へ歩く

天橋立ケーブルカー 府中駅 乗降場

元伊勢籠神社への参拝を終えた後、次は天橋立傘松公園へ向かいました。

普通ならケーブルカーやリフトを利用するところですが、この時間はまだ運行前。

そして、仮に動いていたとしても、今回は自分の足で登るつもりでした。

自分の足で傘松公園へ

天橋立 天橋立傘松公園

傘松公園は、天橋立の北側に位置する山上公園です。

天橋立を北側から眺められる展望スポットとして有名で、「股のぞき発祥の地」とされている場所でもあります。

朝早いこともあり、まだ観光客はほとんどいません。

山道を歩きながら傘松公園へ向かうと、観光地を巡っているというより、ちょっとした登山をしているような感覚です。

天橋立を見に来ているのに、なぜか朝から山を登っています。

今回の旅らしい展開です。

スカイデッキから見る天橋立

天橋立 天橋立傘松公園

傘松公園に到着して、まず向かったのがスカイデッキ。

ここから見る天橋立は、やはり絶景でした。

下から歩いてきた天橋立を、今度は高い場所から一望できます。

先ほどまで自分が歩いていた松並木が、細長い一本の線のように見えるのも面白いところです。

そして、せっかく傘松公園まで来たので、股のぞきも体験しました。

天橋立 天橋立傘松公園

実際に股の間から天橋立を見ると、普段とはまったく違った景色になります。

天橋立が空へ向かって伸びているように見えるため、昔から多くの観光客に親しまれてきた理由も分かる気がしました。

傘松公園は、単に展望台から景色を見るだけではありません。

ケーブルカーやリフトで山を上る楽しみ、園内の散策、スカイデッキ、股のぞきなど、天橋立をさまざまな角度から楽しめる場所です。

ただ、今回は早朝だったため、施設が動き始める前。

当然ながら、ケーブルカーもリフトも利用していません。

徒歩で登ってきたので、これはこれで良い思い出になりました。

成相寺までさらに歩く

成相寺

傘松公園を楽しんだ後は、成相寺へ向かいます。

ここでもバスはまだ動いていません。

ということで、また歩きます。

成相寺は、天橋立の北側にある山中の寺院で、西国三十三所観音霊場の第二十八番札所として知られています。

一般的には傘松公園からバスを利用する人が多い場所ですが、今回は徒歩で向かいました。

階段や勾配のある道もあり、気軽な散歩というより、かなりハイキングに近い道のりです。

歩いている途中には、山の自然を感じられる場所もあります。

朝の静かな山道を歩いていると、観光地を次々と巡るというより、自然の中を移動している感覚が強くなります。

成相寺の境内を散策

成相寺

成相寺に到着したら、まずは入山料を支払って境内へ。

山門、弁天池、五重塔、本堂など、見どころが多い寺院です。

特に五重塔は、周囲の自然とよく調和しています。

春や秋には桜や紅葉も楽しめるようで、季節によって異なる景観を楽しめそうです。

そして成相寺で特に有名なのが、本堂にある「真向の龍」です。

成相寺

左甚五郎作と伝えられている龍の彫刻で、正面を向いた龍が見る人を追いかけてくるように感じられる、不思議な作品とのこと。

その後は散策をし、下山しました。

ここまでで、この日の前半戦は終了です。

早朝の天橋立を歩き、天橋立神社、元伊勢籠神社、傘松公園、成相寺と巡ったことで、かなり濃い時間になりました。

そして、この後は車に戻り、次の目的地へ向かいます。

次に訪れたのは、兵庫県豊岡市にある「城崎マリンワールド」です。

ここからは、神社や寺院とはまったく違う、海の生きものを楽しむ時間になります。

城崎マリンワールドへ

城崎マリンワールド

成相寺を楽しんだ後、再び車を停めている場所まで歩き、次の目的地へ向かいます。

北近畿旅3日目の最後の目的地は、城崎マリンワールドです。

「水族館以上、であること。」

城崎マリンワールド カマイルカ

城崎マリンワールドは、兵庫県豊岡市の日和山海岸にある水族館です。

一般的な水族館のように、館内の水槽を順番に見て回るだけの施設ではありません。

「水族館以上、であること。」というコンセプトの通り、生きものを見るだけでなく、釣る、食べる、触れるといった体験型のコンテンツが充実しています。

目の前には日本海が広がっており、水族館そのものが海岸沿いに立地していることも大きな特徴です。

魚や海獣を見るだけでなく、日本海そのものを感じられる場所になっています。

館内にはさまざまな水槽があり、魚の泳ぎ方や生息する水深などを観察できる展示もありました。

大規模な都市型水族館とは違い、単純に展示種類の多さを競うというより、展示方法や体験に特徴がある水族館という印象です。

ブリの大群は迫力十分

城崎マリンワールド ブリ

城崎マリンワールドで特に印象的なのが、ブリの大群が泳ぐ「ブリのダンス」です。

普段は釣り上げられた状態で見ることが多い魚ですが、大きな水槽の中を群れで泳ぐ姿を見ると、その体の大きさや泳ぐスピードを改めて感じます。

魚を観察するのが好きな人にとっては、こうした展示はかなり楽しめると思いますよ!

また、イルカやアシカのショー、ペンギン、アザラシなど、さまざまな海の生きものを見ることができました。

城崎マリンワールド フンボルトペンギン

ペンギンは近い距離から観察でき、泳ぐ姿だけでなく歩く姿も楽しめます。

海獣類の展示も特徴的で、チューブ型の水槽ではアシカやアザラシが泳ぎ回る姿をさまざまな角度から見ることができます。

城崎マリンワールドならではの体験

城崎マリンワールド

城崎マリンワールドを語るうえで外せないのが、アジ釣りです。

園内の釣り堀でアジを釣り、釣ったアジをその場で天ぷらにして食べることができます。

「水族館で魚を釣って、その場で食べる」という、なかなか他の水族館では見ない体験でした。

見るだけではなく、実際に魚と関わることで、海の生きものをより身近に感じられるのも面白いところです。

ほかにも、ヒトデやウニ、アメフラシなどに触れられるふれあい体験がありました。

また、トドが高さ5mほどの岩場から水中へ飛び込む「トドのダイビング」も大きな見どころ。

城崎マリンワールド トド

巨大なトドが豪快に水中へ飛び込む姿は迫力がありました。

さらに、日和山海岸ミュージアムでは、生きものの繁殖や保護、命の誕生などについて学ぶことができます。

水族館でありながら、生きものを「見る」だけでは終わらないところが城崎マリンワールドの魅力です。

日本海を間近に感じられる水族館

城崎マリンワールド

城崎マリンワールドのもう一つの魅力は、立地そのものです。

目の前には日本海が広がっています。

館内の展示を楽しんだ後に外へ出れば、そこには水槽ではない本物の海があります。

園内から見える沖合には後ヶ島があり、浦島太郎伝説にちなんだ城のオブジェも!

水族館の展示と日本海の景色が一体になっているため、一般的な都市型水族館とは違った開放感があります。

城崎マリンワールド ウミネコ
ウミネコ:屋外で羽を休め

一方で、屋外を移動する場所も多いため、海風が強い日や暑い時期には服装などに注意したほうがよさそうです。

今回は曇り空でしたが、早朝から歩き続けてきたこともあり、最後の観光地としてはかなり見応えのある場所でした。

「魚を見る」という目的だけでなく、海獣、ペンギン、ショー、釣り、ふれあい、日本海の景色まで楽しめるため、大人一人でも十分楽しめます。

北近畿旅3日目を終えて

これで、北近畿旅も終了です。

3日目は早朝の天橋立からスタートし、天橋立を徒歩で往復。

途中で天橋立神社に立ち寄り、その後は元伊勢籠神社へ参拝しました。

さらに傘松公園まで自分の足で登り、絶景を眺め、股のぞきも体験。

そこから成相寺まで歩き、最後は城崎マリンワールドへ。

振り返ってみると、かなり歩いた一日でした。

それでも、景勝地だけでなく、神社、寺院、水族館と異なるジャンルの観光地を一日で巡ることができ、非常に充実した旅になったかと思います。

北近畿旅の総集編については、こちらの記事で紹介しています。

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