【旅行記】稚内観光|サロベツ湿原の野鳥と絶品ウニ丼を楽しむ一人旅

サムネ TOUR

2025年6月1日、晴れ。

稚内からのフライトまで少し時間があったため、朝から観光に出かけることにしました。

行き先に選んだのは、何度も通っている場所――サロベツ湿原です。

これまで訪れた回数は、すでに50回以上。

それでも、この場所の魅力はまったく飽きることがありません。

今回はあえて「いつもの観察」ではなく、旅の記録として残しておこうと思います。


サロベツ湿原へ

サロベツ湿原

朝、ホテルを出発し、車でサロベツ湿原へ向かいます。

サロベツ湿原は北海道北部、日本海沿岸の豊富町と幌延町に広がる広大な湿原です。

面積は約6,700ヘクタール。

利尻礼文サロベツ国立公園の中核をなす自然環境として知られています。

地名はアイヌ語の「サ・ル・ペッ(浜にある川)」に由来。

また、ラムサール条約にも登録されている国際的に重要な湿地でもあります。

ここは、日本最大級の高層湿原。

枯れた植物が分解されず堆積した「泥炭」が、数千年という時間をかけて積み重なり、地面が周囲よりも盛り上がる独特の地形を作り出しています。

初夏から夏にかけては花の宝庫となり、エゾカンゾウやワタスゲ、ヒオウギアヤメなどが湿原を彩ります。

そして野鳥にとっても重要な場所で、渡り鳥の中継地や繁殖地として多くの鳥が訪れます。


バードウォッチング

コヨシキリ
コヨシキリ

サロベツ湿原に来る目的は、やはり野鳥観察です。

地元の愛知では、繁殖期の草原性鳥類を観察できる場所がほとんどありません。

そのため、この湿原には何度も通うことになりました。

もちろん繁殖期。

鳥たちに負担をかけないよう、細心の注意を払って観察します。

この日も、最大の目的はシマアオジ。

しかし、いくら探しても姿は見つかりません。

かつては普通に見られた鳥が、今では絶滅寸前。

その現状を思うと、胸の奥に小さな不安が残ります。

それでも湿原には、多くの鳥がいました。

ノビタキにツメナガセキレイ。

ノビタキ
ノビタキ

草原の上を軽やかに飛び回る姿。

観察していると、散策中のご夫婦に声をかけられました。

どうやら鳥に興味がある様子です。

そこで、ちょっとした野鳥観察会の始まり。

ノビタキの雄と雌の違い、ツメナガセキレイの特徴などを簡単に説明しながら、一緒に観察します。

ツメナガセキレイ
ツメナガセキレイ

愛知で観察会を開催することはありますが、まさかサロベツ湿原で即席開催になるとは思いませんでした。

こういう出会いも、旅の楽しさのひとつ。

結果的に、私自身もとても楽しい時間となりました。

ちなみに、このご夫婦とは後ほど思いがけない再会をすることになります。


湿原の花々

サロベツ湿原 タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ

サロベツ湿原の魅力は、鳥だけではありません。

ここは「花の湿原」としても有名です。

高層湿原という特殊な環境のため、栄養源は主に雨水のみ。

その厳しい条件に適応した植物たちが、独特の生態系を形成しています。

春から秋にかけて、湿原の主役は次々と交代します。

5月下旬から6月上旬にはタテヤマリンドウ。

6月中旬にはワタスゲ。

そして6月下旬から7月上旬には、サロベツを代表するエゾカンゾウが湿原を染め上げます。

特にエゾカンゾウは圧巻です。

オレンジ色の花が地平線まで続く光景は、まさに「花の絨毯」。

今回は時期的にまだ早かったため、6月26日に撮影したエゾカンゾウの写真も掲載しておきます。

サロベツ湿原 エゾカンゾウ チュウヒ
エゾカンゾウとチュウヒ

この日、特に多く見られたのはミツガシワでした。

サロベツ湿原 ミツガシワ
ミツガシワ

白い花びらの内側に、細かな糸状の毛が密集する独特の花。

3枚の葉が柏の葉に似ていることから「三槲(ミツガシワ)」という名が付いています。

氷河期から生き残ったとされる植物でもあり、寒冷な湿地に適応した貴重な存在。

サロベツ湿原の環境が、いかに原始的で特別な場所かを感じさせてくれます。


ノシャップ岬でウニ丼

ノシャップ岬
3月に撮影したノシャップ岬

湿原を後にし、車をノシャップ岬方面へ走らせました。

フライト前の腹ごしらえです。

立ち寄ったのは「漁師の店」。

ノシャップ岬 漁師の店

実は以前、ホテル周辺で鳥を観察していたときに、散歩中の方からおすすめされた店でした。

注文したのはもちろん、ウニ丼。

この時期はバフンウニの旬。

期待に胸を膨らませて「ウニはバフンウニですか?」と聞いてみたところ――

答えは、ムラサキウニ。

ほんの少しだけ落胆。

とはいえ、ムラサキウニも旬です。

さっぱりとした甘み。
クセのない上品な味わい。

結局、あっという間に完食。

「また食べに来たい」と思わせる一杯でした。

食事中には、ちょっと面白い出来事も。

なんと、サロベツ湿原で出会ったあのご夫婦が入店してきたのです。

お互いにびっくり。

旅先での再会というのは、なかなか不思議なものです。

しかも、ご夫婦もウニ丼を注文。

そしてバフンウニを期待していたとのこと。

……結果は、やはりムラサキウニ。

同じ展開に、思わず笑ってしまいました。

飛行機も同じ便だったら面白いですね、と話しましたが、どうやらこの日は稚内に宿泊されるそうです。

一期一会の出会い。

これもまた旅の醍醐味でしょう。


フライト

稚内空港
稚内空港

その後、稚内空港へ向かい羽田行きの便に搭乗。

離陸後、窓の外に広がったのは、日本海とその向こうに浮かぶ利尻山。

利尻島 利尻富士

美しい円錐形の姿は、まさに「利尻富士」です。

いつか利尻島にも行ってみたい。

そんな思いが、また少し強くなりました。

短い時間の観光でしたが、自然、食、そして人との出会い。

どれも満足のいく時間でした。

今回もまた、良い旅となりました。

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