ゴールデンウィーク(GW)は、東北新幹線の利用が年間でもっとも集中する時期のひとつです。
旅行や帰省の需要が一気に高まるため、指定席の争奪戦が起きることも珍しくありません。
この記事では、2025年のGWをもとに東北新幹線の混雑傾向や、ピーク時間帯・利用者数・混雑回避のポイントなどを詳しく解説します。
快適な移動のための計画に、ぜひ役立ててください。
東北新幹線の概要

東北新幹線は、東京駅から新青森駅までを結ぶJR東日本の高速鉄道路線で、営業距離713.7kmという日本最長の新幹線です。
北海道新幹線とも直通運転を行い、首都圏と東北・北海道を結ぶ大動脈として機能しています。
主な特徴と列車種別は以下のとおりです。
区間 | 東京〜新青森 |
---|---|
営業キロ | 713.7km(国内最長) |
最高速度 | 320km/h(宇都宮〜盛岡間) |
主な列車 | はやぶさ/やまびこ/なすの/こまち/つばさ |
使用車両 | E5系・E6系・H5系 |
接続新幹線 | 北海道新幹線・秋田新幹線・山形新幹線 |
「はやぶさ」や「こまち」は全席指定席で運行される最速達列車で、GW期間中は特に予約が集中します。
GW期間の混雑状況

2025年のGWにおける東北新幹線の混雑傾向は、例年どおり下り(東北方面)が5月3日、上り(東京方面)が5月5〜6日に集中しました。
2025年の予約・混雑状況
日付 | 方向 | 状況 |
---|---|---|
5月3日(土) | 下り(東北方面) | 日中の列車はほぼ満席 |
5月5日(月)・6日(火) | 上り(東京方面) | 午後を中心に混雑 |
この期間は、ほとんどの「はやぶさ」「こまち」が早期に満席となり、特に5月3日の午前〜昼過ぎの列車は発売開始直後に指定席が完売しました。
利用者数の推移と傾向

JR東日本の発表によると、2025年のGW期間(4月25日〜5月6日)の東北新幹線利用者数は、那須塩原〜郡山間で111万人と、前年(110.2万人)から微増しました。
過去との比較
年 | 利用者数(那須塩原〜郡山間) | 前年比 |
---|---|---|
2018年 | 125.6万人 | ― |
2024年 | 110.2万人 | ― |
2025年 | 111.0万人 | 約101% |
コロナ禍前の水準にはまだ戻っていませんが、需要回復の傾向が見られます。
特に首都圏から仙台・盛岡・青森方面への観光利用が増加しました。
混雑する主な理由

GWに東北新幹線が混雑するのは、以下の3つの理由によります。
- 大型連休による需要集中
- 多くの企業や学校が休みに入るため、短期間に帰省・旅行が集中します。
- 行動制限の緩和による旅行需要の回復
- コロナ禍の影響が薄れ、2025年は行動制限なしで旅行を楽しむ人が増えました。
- 観光・イベント需要の高まり
- 仙台・青森・盛岡など、GW中に行われる祭りや観光イベントを目当てに利用が増加します。
このため、GW期間は短期間に利用客が集中し、指定席・自由席ともに混雑が発生します。
混雑する時間帯

GW期間中は、日によって混雑のピークが異なります。
時間帯ごとの傾向を把握しておくと、混雑回避に役立ちます。
方向 | ピーク日 | 混雑時間帯 | 傾向 |
---|---|---|---|
下り(東北方面) | 5月3日(土) | 午前〜昼過ぎ | 行楽・帰省ラッシュで満席続出 |
上り(東京方面) | 5月5〜6日(月・火) | 午後〜夕方 | Uターンラッシュが集中 |
早朝・夜間の列車は比較的空いており、5月4日の中日は混雑がやや落ち着きます。
指定席と自由席の注意点

指定席
- 「はやぶさ」「こまち」「つばさ」は全席指定席。
- 自由席はありません。
- 乗車日の1か月前から販売開始し、GW期間は発売直後に満席になる傾向があります。
- 「えきねっと」では、乗車1週間前から事前受付が可能です。
自由席
- 自由席のある列車は「やまびこ」「なすの」のみ。
- GW期間中は乗車率が160%に達する列車もあり、長時間立ちっぱなしになることも。
- ピークを避け、早朝・夜間・中日(5月4日)を狙うと比較的空席を見つけやすいです。
混雑しやすい駅とその特徴

駅名 | 理由 |
---|---|
東京駅 | 始発・終着駅。 GWや年末年始は特に混雑。 |
大宮駅 | 上越・北陸新幹線との乗換駅で常に混雑。 |
仙台駅 | 東北最大のターミナル駅。 観光・ビジネス利用が多い。 |
盛岡駅 | 秋田新幹線「こまち」との分岐駅で乗り換えが集中。 |
これらの駅では、ホームや改札口での混雑が顕著です。
時間に余裕を持って行動しましょう。
混雑を避けるためのヒント

混雑ピークを避けるには、次の工夫が有効です。
- ピーク日(5月3日・5月5〜6日)を避ける
- 早朝または夜間の列車を利用する
- 1か月前の発売開始日に指定席を予約
- JR東日本公式サイトで臨時列車情報をチェック
- 大型荷物を持ち込む場合は、「特大荷物スペース付き座席」を事前予約
まとめ
ゴールデンウィークの東北新幹線は、短期間に利用者が集中し、指定席が発売開始直後に満席となるほどの混雑が発生します。
特に5月3日(下り)と5月5〜6日(上り)は要注意。
快適に移動するためには、早めの予約とピーク時間帯の回避が欠かせません。
計画的に行動し、東北の春の旅を存分に楽しみましょう。
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