高尾山は東京都心から気軽にアクセスできる人気の山です。
ケーブルカーやリフトもあり、初心者や高齢者でも楽しみやすい一方で、登山コースや季節によって適切な服装選びはとても大切です。
この記事では、高尾山登山を快適かつ安全に楽しむための服装選びのコツや持ち物を詳しく解説します。
高尾山はコース別に服装選びが重要

高尾山には舗装路中心の1号路や6号路、稲荷山コースなど難易度や地形が異なる8つのコースがあります。
1号路は普段着とスニーカーでも問題ありませんが、6号路や稲荷山コースでは本格的な登山装備が安心です。
歩くルートに合わせて適切な服装を選びましょう。
コース名 | 特徴 | 服装の目安 |
---|---|---|
1号路 | 舗装路中心、休憩所・茶屋多い | 普段着+スニーカーでも可 |
2~5号路 | 山道が中心、アップダウンあり | 長袖・長ズボン+運動靴 |
6号路/稲荷山コース | 沢沿い・未舗装・起伏が多い | 登山用パンツ・登山靴 |
高尾山登山の基本的な服装のポイント
高尾山の服装選びで一番大切なのは、「動きやすく、気温や天候・地形の変化に対応できること」です。
- ボトムスは伸縮性のある登山用パンツやレギンスを基本に。
- ジーンズやスカートは避けましょう。
- 吸汗・速乾性の高いインナーと、脱ぎ着しやすいミドルレイヤー(フリースやシャツ)で体温調節ができるようにします。
- 雨の多い時期や天候不安定な日は、防水・透湿性の高いレインウェアが必須です。
- ビニール製の簡易カッパより登山専門店のものを推奨します。
- 傘をさしながらの登山は控えましょう。
- 自身だけでなく、他人も傷付ける可能性があります。
- 寒い季節や山頂休憩時には、防風性や保温性の高いアウターやダウンジャケットが重宝します。
- 靴は1号路であればスニーカーでもOKです。
- 滑りやすい道や登山道ではトレッキングシューズや登山靴がより安心です。
それぞれの用途をまとめると、以下のとおりです。
服装ポイント | 理由 |
---|---|
動きやすさ | 急坂や段差が多いため、伸縮性が重要 |
速乾性 | 汗で体温を下げないため |
重ね着 | 気温や強度変化・脱ぎ着で調整がしやすい |
レインウェア | 山の天気は変わりやすく雨対策が必要 |
防寒具 | 山頂は市街地より気温が低い |
登山靴 | 安全性と歩行安定のため |
季節別おすすめ服装と注意点
高尾山の気温は市街地より低く、季節によって登山に適した服装が異なります。
以下の一覧を参考に、出発前に天気と気温を必ずチェックしてください。
季節 | インナー | ミドル | アウター | パンツ | その他 |
---|---|---|---|---|---|
春 | 速乾長袖Tシャツ | 薄手フリース | ウインドブレーカー | ロングパンツ | 帽子・レインウェア |
夏 | 速乾半袖/長袖 | アームカバー | 薄手の上着 | ショート+タイツ | 帽子・サングラス等 |
秋 | 速乾長袖 | 薄手フリース | ダウンジャケット | ロングパンツ | 手袋・ニット帽等 |
冬 | 保温インナー | 厚手フリース | 防寒ジャケット | ロングパンツ | 手袋・マフラー等 |
春と秋は朝夕と日中の寒暖差が大きいため、重ね着で対応できる服装を準備しましょう。
夏は猛暑や強い日差しがあり、帽子やサングラスで紫外線対策を、冬は凍結や強風への防寒具の準備が不可欠です。
暑さや荷物になるといった理由で、レインコートを置いていかないのも大切です。
自分の命を守るアイテムだと、認識しておきましょう。
コース別の服装例
コース別の服装例は、こんな感じです。
登山靴を履く際は、厚手の靴下も忘れずに。
コース | 上半身 | 下半身 | 足元 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1号路 | 速乾Tシャツ+ジャケット | 伸縮性パンツ | 運動靴でもOK | 急坂には注意 |
6号路/稲荷山コース | インナー+フリース+アウター | 登山用パンツ | 登山靴 | レインウェア必携 |
冬期全コース | 保温インナー+フリース+防風アウター | 厚手パンツ | 防寒登山靴 | ニット帽・手袋必須 |
持ち物・装備リスト

服装とあわせて、下表の持ち物も準備しましょう。
1号路は売店・自販機がありますが、そのほかのコースでは補給できない場合もあります。
項目 | 必須アイテム | 用途・ポイント |
---|---|---|
飲食 | 水筒、水、行動食 | 脱水や低血糖防止 |
安全 | レインウェア、手袋(軍手はダメ!) | 悪天候やケガ予防 |
衛生 | タオル、ウェットティッシュ | 汗・手洗い用 |
装備 | 帽子、リュック、地図 | 両手が空くように |
防寒 | 着替え、マフラー等 | 汗冷え・休憩時対策 |
健康 | 救急セット | 念のため |
夏季は虫除けスプレーや日焼け止め、冬季は滑り止め付き登山靴や携帯カイロもあると安心です。
冬でも、速乾性の高いベースレイヤーを着ておきましょう。
ヒートテックは速乾性に欠けるため、汗で濡れて逆に体が冷えてしまいます。
まとめ
高尾山は初心者や高齢者でも気軽に登れる山ですが、服装や装備選びを怠ると、不意の天候変化や気温差、滑りやすい登山道で思わぬケガにつながります。
ポイントは「動きやすさ」「体温調整のしやすさ」「安全を意識した装備」です。
普段着で十分な場面もありますが、シーズンやコースを考慮し、登山用アイテムを少しずつ揃えていくと、より快適に高尾山の自然を楽しむことができます。
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