今回はバードウォッチングに必要な物を紹介します。
公園などで、バードウォッチングをしている人を見たことがあるでしょうか?
双眼鏡やカメラなど、高そうな機材を持っている印象を受けた人もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際のところ高い機材を使わなくても、非常に満足度の高いバードウォッチングをすることができます。
というわけで、必須級で必要な物を3つと、あると便利なものを2つ紹介します。
記事の信頼性
私は2013年から鳥を見始めています。
Instagramで鳥に関する発信をし、1万人以上のフォロワーを獲得しました。
双眼鏡
最初に紹介するのは双眼鏡です。
バードウォッチャーといえば、双眼鏡みたいなところがありますよね。
双眼鏡がバードウォッチャーの代名詞になるぐらい、今回紹介するものの中で最も重要なものになります。
双眼鏡なしにバードウォッチングはできないので、自分に合うものを選びましょう!
肝心の双眼鏡の選び方を大きさ,倍率,値段の3項目に分けて紹介し、最後におすすめの双眼鏡を一つ紹介します。
大きさ
初心者や子供が使う場合は、小さい双眼鏡がおすすめです。
大きくて重たい双眼鏡を数時間もぶら下げていると首が痛くなりますし、バードウォッチングがおっくうになりかねません。
しかし、小さければ良いというわけではなく、大きいものにもメリットがあります。
大きな双眼鏡には、それだけ大きなレンズが使われていて、光が多く入ってきます。
光が多く入ると、明るく見えるので鳥を見やすくなります。
店頭で双眼鏡を買う場合は、どれぐらいの重さなら許容できるか、いろいろ試しましょう。
ちなみに、首から下げるのに使うストラップですが、紐ではなく幅広なものがより良いです
幅広なストラップは肌に食い込まず、肩や首が楽になります。
倍率
双眼鏡には、様々な倍率のものが存在します。
倍率とは、双眼鏡をのぞいた時に、目標物がどれぐらい大きく見えるのかを数値にしたものです。
例えば、10倍の双眼鏡で100m先のものを見た時に、肉眼で10mくらいの場所まで近づいてみるのと同じ大きさになります。
倍率には様々なものがありますが、鳥を見る場合において特にオススメなのは8倍と10倍。
さらに、その2択で初心者にオススメするのは8倍です。
10倍に比べると対象が少し小さくなってしまいますが、そのぶん双眼鏡の視野に入れやすくなります。
↓で詳細に解説しているので、ぜひご覧ください!
ちなみに、私が使っている双眼鏡は8倍,10倍,20倍の3つです。
20倍は水辺などの開けた場所で、スコープを持っていかない時に使用しています。
値段
最初に購入する双眼鏡は、1万円〜2万円のものがお勧めです。
入門機がそんなに高いのかよと思われるかもしれませんが、これから何年も使っていくものなので、双眼鏡にはお金をかけていただけると幸いです。
ちなみに、上を見上げると10万円を越すような双眼鏡がゴロゴロ存在します。
なぜ値段に大きな違いが生まれているのかというと、覗いた時のクリアさが違うからです。
高い双眼鏡は、自分の目で見るより素晴らしいと思えるほど、美しい視界が広がります。
バードウォッチングが長く続けられる趣味と思えるようになったら、高い双眼鏡の購入も検討しましょう。
オススメの双眼鏡:YFⅡ30-8
最初の双眼鏡として、特にオススメなのがKOWAのYFⅡ30-8です。
双眼鏡の入門機として有名なものですが、YFのコスパの良さは他の追随を許しません。
防水性能はもちろん、バードウォッチングを目的とした双眼鏡ではマイナーな”ポロ型”を採用しているのに重量が475gという脅威の軽さ!
双眼鏡にはポロ型(持ち手が折れ曲がる)とダハ型(持ち手が真っ直ぐ)の2種類があり、ポロ型は重くなりやすい。
ポロ型ということで、目が離れている人でも使いやすいのも特徴です。
商品の詳細は↓のリンク先を参照してください。
図鑑
次に紹介するのは図鑑です。
野外で見た鳥を識別するのに使用します。
図鑑と一口にいっても種類がたくさんあって、どれを購入していいのか迷ってしまいますよね。
図鑑を購入するにあたって、一つの基準である”種数”に注目して紹介します。
種数
ある程度鳥を見ている人なら、たくさんの種数が掲載されていて自分の見やすい図鑑が良いでしょう。
これから鳥を見始めたいという方や、通勤通学でよく見る鳥の名前を知りたいという方は、鳥の種数が限られている図鑑を購入するのがオススメです。
「鳥の種数が多い図鑑の方が色んな鳥と比較できていいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、種数の多さが必ずしもメリットになるというわけではありません。
私は高校生の時に初めて野鳥図鑑を購入したのですが、その図鑑が日本の野鳥650でした。
今でも愛用している相棒中の相棒ですが、当時は双眼鏡で見ながら図鑑をパラパラめくって識別をしていました。
分かりやすい鳥はそれで全然良いんですが、シギチドリ類はわりと地獄でしてイソシギですら迷うレベルだったのを今でも覚えています。
もちろん、私の当時のレベルがクソ雑魚ナメクジだったというのはありますが、そもそも比較するものが少なければ迷いずらいのも確かです。
そのため、まずは種数の少ない図鑑を購入して、ある程度見られるようになったら種数の多い図鑑を購入しましょう。
(最初から、種数の少ない図鑑と多い図鑑を揃えてしまうのもアリです!)
また、身近に鳥のことを気軽に聞ける人がいるなら、最初から種数の多い図鑑を買っても問題ないと思います。
オススメの最初の図鑑
初心者にオススメの図鑑を紹介します。
野鳥観察ハンディ図鑑
初心者が購入する最初の図鑑は、新・山野の鳥: 野鳥観察ハンディ図鑑と新・水辺の鳥: 野鳥観察ハンディ図鑑の2冊で十分です。
この図鑑の良い点は、主に以下の3つ。
稀にしか見られない鳥を省いたちょうど良い種数,軽い,一冊660円という安さ。
最初の図鑑として、これほど優秀なものはありません。
野鳥の図鑑は2つに分けることができ、イラストのものと写真のものがあります。
どちらも長所短所がありますが、こちらはイラストの図鑑です。
似ている鳥をしっかり描き分けているいるので、見た鳥を識別するのに役立ちます。
商品の詳細は↓のリンク先を参照してください。
新・山野の鳥: 野鳥観察ハンディ図鑑
新・水辺の鳥: 野鳥観察ハンディ図鑑
決定版 日本の野鳥650
初心者が使うには少し大変かもしれませんが、私が人生で最初に購入した図鑑も紹介します。
原点にして頂点の図鑑です。
多くの鳥が掲載されているのはもちろん、その鳥の特徴や類似種との識別点も記載してあります。
私にとって特にありがたいのが、巻末の鳥のリストに韓国語名が書かれていること。
鳥の名前を韓国語で記載してくれている図鑑は少ないので、今でも重宝しています。
商品の詳細は↓のリンク先を参照してください。
フィールドノート(スマホのメモでもOK)
必須級に必要なもの、3つ目はフィールドノートです。
野帳と言った方が一般的かもしれませんが、”野鳥”と混同してしまうのでここではフィールドノートと表記しますね。
フィールドノートには、自分の見たものを自由に記録できます。
その日に見られた鳥の種類や数を記録してもよし、簡単なスケッチを残してもよしです。
自分だけの記録を残しましょう。
これをマメにやると、自分の周りにはいつ何が飛来するのかが分かるようになってきますし、鳥の特徴が頭に入りやすくなります(私信)。
必ずしも、紙に書かなくちゃいけないわけではありません。
スマホのメモに記入している方もいらっしゃいます。
私も種類や個体数の記録程度なら、スマホに記録をしています。
ぜひ何かしらの記録を残す癖をつけてみてください!
オススメのフィールドノート
私がオススメするフィールドノートは、KOKUYOの測量野帳です。
これの偉いところが、防水の野帳であるところ!
私は過去に、防水じゃない普通の野帳を使用していました。
ところが、雨に降られてダメになったり、川を渡っている時にコケてダメになったり…。
最悪の場合、重要な中のデータが読めなくなるので、防水の野帳をオススメします。
商品の詳細は↓のリンク先を参照してください。
あると便利なもの2選
必須ではないですが、あるとバードウォッチングの満足度を上げてくれるものを紹介します。
スコープ
スコープは双眼鏡よりも、遠くのものを圧倒的に大きく見せてくれるアイテムです。
私の使っているスコープは、最大倍率60倍。
紹介した双眼鏡の倍率が8倍なので、相当遠くのものが見えます。
特に、水辺でのバードウォッチングでは無類の強さを発揮します。
水鳥は、体が大きくて見やすい鳥が多いです。
小鳥ほど早く動くこともないので、スコープでも楽に追うことができます。
鳥をドアップで見られる感動を、ぜひ体感して欲しいです。
そんな利点がある一方、デメリットもあります。
それは重たいというのと、移動能力が低下することです。
短距離なら気にしませんが、移動距離が数キロ超えてくると「重いなー」と口に出てしまいます。
またスコープは重たい機材なので、手で支えながら使うことができません。
そのため、三脚と雲台を用意する必要があります。
スコープはもちろん、三脚も雲台も高い買い物です。
お金に余裕ができたら、購入を検討しましょう。
カメラ
カメラは、自分が見た鳥を記録するのに使用します。
分からない鳥がいた時に、とりあえず撮影しておいて家でゆっくり識別できるのも便利なポイントです。
でも高いんでしょ?と思ったそこのお方。
その通り、高いです。
ボディとレンズを合わせたら、安い中古車は平気で購入できちゃいます…。
そこで紹介するのが”コンデジ”です!
コンパクトデジタルカメラとは?
コンデジとは、コンパクトデジタルカメラの略称です。
レンズが本体に固定されており、レンズを交換する必要がありません。
一眼レフカメラやミラーレスカメラと比較すると、コンデジは画質が落ちたり、オートフォーカス等の性能が劣ったりします。
高いものには理由があるということです。
しかし、全ての点において劣っているというわけではありません。
コンデジが優れている点は、「軽さ」と「安さ」です。
軽さですが、次の項で紹介するPowerShot SX70 HSの場合610g。
私が普段使用している、SONYのα9と200-600レンズを合わせると約2.7kgです。
縦位置グリップやレンズカバーといったものも付けているので、約3kgです…。
どれだけ軽いか、分かっていただけましたよね。
次に安さです。
PowerShot SX70 HSの場合、新品で73150円。
※カメラの「安い」は、世間一般の「安い」とは少し次元が違います。
中古のα9は20万前後、新品のレンズは321200円。
α9は現在、製造されていません。進化版の、α9ⅡとⅢが販売されています。
どれだけ安いかも、分かっていただけたはずです。
オススメのコンデジ:PowerShot SX70 HS
オススメのコンデジは、CanonのPowerShot SX70 HSです。
私がこれの一つ前のSX60 HSを所持しているため、優遇してこちらのカメラを紹介しています。
特徴は先ほど述べた通りで、軽さと安さです。
鳥の記録写真を撮影する点において、十分な力を発揮してくれるでしょう。
SX70 HSの詳細は↓のリンク先を参照してください。
SX70 HSの最大のライバル、Nikon COOLPIX P950のリンクも↓に載せておきます。
中古しかないけど:PowerShot SX60 HS
上述した通り、SX70 HSの一つ型落ちしてるカメラです。
とはいえ、2015年から使い始めて、まだまだ現役で活躍しています。
記録写真を撮影するという点で、今でも十分に仕事をしてくれる点が本当に優秀なカメラです。
ちなみに私のInstagramアカウントで、最も多くのいいね数を集めた写真を撮影した機材がこのカメラだったりします…笑
画質はいいね数を集める要素の一つに過ぎないことを教えてくれた、本当に本当に良いカメラです。
もちろん生産終了しているので中古しかありませんが、詳細は↓のリンク先を参照してください。
まとめ
バードウォッチングで最初に揃える道具をまとめると、以下の通りです。
- 双眼鏡…鳥を見るのに使用
- 図鑑…鳥を識別するのに使用
- フィールドノート…見た鳥を記録するのに使用
あると便利なものは、以下の2つ。
- スコープ…より遠くの鳥を見るのに使用
- カメラ…見た鳥を記録
必要な道具を揃えて、自然の中で鳥たちを観察し、その美しさと生態を学びましょう。
それでは、良きバードウォッチングライフを!
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