箱根観光でよく耳にする「箱根フリーパス」。
小田急電鉄が販売する周遊乗車券で、8種類の乗り物が乗り放題、さらに約70か所の観光スポットで割引が受けられる便利なチケットです。
「宿泊旅行向け」という印象を持つ方も多いですが、実は日帰りでも十分お得に使えます。
本記事では、箱根フリーパスの概要、料金、モデルコース、日帰りでの活用法、おすすめポイントまで詳しく解説します。
箱根フリーパスとは?

箱根フリーパスは、小田急電鉄などが販売する観光用乗車券で、指定エリアの交通機関が乗り放題になるうえ、観光施設での優待も受けられます。
紙券とスマホ用デジタル券の両方があり、出発地によって料金が異なります。
特徴 | 内容 |
---|---|
乗り放題対象 | 8種類の交通機関 |
割引対象施設 | 約70か所(美術館・温泉・飲食店など) |
券種 | 2日券・3日券 |
購入方法 | 小田急線各駅、公式サイト、アプリ「EMot」など |
出発地 | 新宿・町田・藤沢・小田原など複数設定 |
単なる交通費の節約だけでなく、観光の利便性や時間効率も大きく向上します。
お得ポイント1:8つの乗り物が乗り降り自由

フリーパス1枚で以下の8つの交通機関が乗り放題になります。
- 箱根登山電車
- 箱根登山バス(指定区間)
- 箱根登山ケーブルカー
- 箱根ロープウェイ
- 箱根海賊船
- 小田急ハイウェイバス(指定区間)
- 東海バス(指定区間)
- 観光施設めぐりバス
これらは箱根の定番観光ルート「ゴールデンコース」をほぼ網羅しており、日帰りでも効率的に周遊できます。
お得ポイント2:約70のスポットで優待・割引

箱根フリーパスを提示すると、以下のような特典が受けられます。
施設 | 通常料金 | フリーパス利用時 |
---|---|---|
強羅公園 | 650円 | 無料 |
箱根クラフトハウス | 体験料2,900円 | 2,755円(5%オフ) |
大涌谷駅食堂 | ソフトドリンク | 20%オフ |
箱根駒ヶ岳ロープウェイ | 通常運賃 | 10%オフ |
箱根美術館 | 通常料金 | 割引あり |
温泉・美術館・飲食店など幅広くカバーしているため、利用回数が増えるほどお得度が増します。
料金と購入・利用方法

発駅と有効期間によって料金が異なります。
日帰りでも利用可能ですが、2日券からの設定です。
発駅 | 2日間有効 | 3日間有効 |
---|---|---|
新宿 | 6,100円(小人1,100円) | 6,500円(小人1,350円) |
町田 | 5,820円(小人1,100円) | 6,220円(小人1,350円) |
藤沢 | 6,050円(小人1,100円) | 6,450円(小人1,350円) |
小田原 | 5,000円(小人1,000円) | 5,400円(小人1,250円) |
購入方法
- デジタル券:
- アプリ「EMot」または公式サイトから購入し、スマホでQRコード提示
- 紙券:
- 小田急線の主な駅窓口や券売機で購入可能
モデルコースで検証:日帰りでどれだけお得?

モデルコース(新宿発日帰り)
- 新宿
- 箱根湯本(登山電車)
- 強羅(ケーブルカー)
- 早雲山(ロープウェイ)
- 大涌谷(観光・昼食)
- 桃源台(海賊船)
- 元箱根(箱根神社参拝)
- 箱根湯本 → 新宿
交通費比較
区間 | フリーパスなし | 備考 |
---|---|---|
新宿〜箱根湯本 | 1,270円 | 往路 |
箱根湯本〜強羅 | 460円 | 登山電車 |
強羅〜早雲山 | 430円 | ケーブルカー |
早雲山〜桃源台 | 1,500円 | ロープウェイ |
桃源台〜元箱根 | 1,200円 | 海賊船 |
元箱根〜箱根湯本 | 1,080円 | バス |
箱根湯本〜新宿 | 1,270円 | 復路 |
合計 | 7,210円 |
フリーパス利用時(新宿発2日券):6,100円 → 1,110円お得
さらに割引施設を利用すれば、合計2,000円以上お得になる場合もあります。
箱根フリーパスが特におすすめな人

- 箱根観光が初めてで、ゴールデンコースを回りたい人
- 複数の乗り物を利用しながら効率的に観光したい人
- 途中下車や寄り道を自由にしたい人
- 宿泊込みで2〜3日間じっくり箱根を楽しむ予定の人
- チケット購入の手間を減らしたい人
日帰り利用時の注意点

- 有効期間は2日間からなので、日帰り専用料金はなし
- 移動距離や乗車回数が少ないと元を取れない場合あり
- 特急ロマンスカーは別途特急料金が必要
- バスやロープウェイの混雑状況によっては予定通り回れないことも
まとめ
箱根フリーパスは日帰りでも十分お得になり得るチケットです。
特に、ロープウェイや海賊船など高額な乗り物を組み込み、観光施設の割引を活用すれば、1,000〜2,000円以上の節約が可能です。
事前にルートを組み、対象施設もチェックしておけば、快適で経済的な箱根旅行が実現します。
コメント