岩手県平泉町にある世界遺産・中尊寺を訪れる際、多くの旅行者が気になるのが表参道「月見坂」の存在です。
歴史と風格を感じられる一方で、「想像以上にきつい」「体力に自信がないと不安」といった声も少なくありません。
本記事では、月見坂の距離や勾配、なぜきついと感じるのかを詳しく解説し、体力や状況に応じて楽に参拝する方法まで丁寧にまとめます。
初めて中尊寺を訪れる方でも安心して計画できる内容です。
中尊寺の概要と歴史的背景

中尊寺は、岩手県平泉町に位置する天台宗の東北大本山です。
2011年には「平泉の文化遺産」として世界文化遺産に登録され、日本を代表する歴史的寺院として知られています。
境内は広く、自然と信仰、そして奥州藤原氏の理想が色濃く残る場所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関 |
| 開山 | 850年(伝・慈覚大師円仁) |
| 中興 | 12世紀初頭(藤原清衡) |
| 世界遺産登録 | 2011年 |
| 宗派 | 天台宗 |
中尊寺の主な見どころ
中尊寺の境内には、平安時代後期の仏教文化と奥州藤原氏の繁栄を今に伝える見どころが点在しています。
月見坂はそれらをつなぐ重要な参道でもあります。
- 金色堂(国宝)
- 讃衡蔵(宝物館)
- 月見坂(表参道)
月見坂とは

月見坂は、中尊寺の入口から本堂・金色堂方面へと続く表参道で、参拝の象徴ともいえる存在です。
江戸時代に伊達藩によって植えられた老杉が両脇に立ち並び、厳かな雰囲気の中を歩くことができます。
| 全長 | 約800m |
| 起点 | 国道4号線沿いの中尊寺入口 |
| 終点 | 本堂・金色堂付近 |
| 特徴 | 杉並木が続く坂道 |
月見坂の距離と勾配
月見坂が「きつい」と言われる最大の理由は、距離だけでなく勾配と路面状況にあります。
特に前半部分は体力を消耗しやすく、旅行中の参拝では想像以上に負担を感じやすい区間です。
- 距離
- 坂の入口から本堂付近まで約500〜600m
- 金色堂最奥部まで約800m
- 勾配
- 前半300mほどが特に急
- 緩急があり一定のペースで歩きにくい
- 路面状況
- 一部が砂利道や土道
- 雨天後は滑りやすい
所要時間の目安

参拝のペースや混雑状況によって所要時間は変わりますが、月見坂の移動だけでも余裕を持った計画が必要です。
写真撮影や途中の景色を楽しむ場合は、さらに時間がかかります。
- 月見坂のみ
- 休憩なしで約15分
- ゆっくり歩いて20分前後
- 金色堂まで
- 全体で20〜30分程度
月見坂を歩く際の注意点

旅行中の参拝では、服装や時間帯によって体への負担が大きく変わります。
事前に注意点を把握しておくことで、無理のない参拝が可能になります。
- 靴と服装
- スニーカーなど歩き慣れた靴が必須
- ヒールやサンダルは不向き
- 天候への注意
- 雨天後はぬかるみやすい
- 冬季は積雪や凍結の可能性あり
- 混雑時間帯
- 午前10時以降は団体客が増加
- 静かに参拝したい場合は開門直後が理想
楽に移動する方法

体力に自信がない方や、高齢者、ベビーカー利用の旅行者には、月見坂を無理に歩かない選択肢もあります。
状況に応じて移動手段を選ぶことが大切です。
坂の上駐車場を利用する
月見坂を登らずに参拝できる代表的な方法が、金色堂近くにある坂の上駐車場の利用です。
上り坂を避けられるため、体力的な負担が大きく軽減されます。
- メリット
- 急な上り坂を回避できる
- 境内の移動が比較的平坦
- 注意点
- 駐車台数が少ない
- 観光シーズンは満車になりやすい
タクシーを利用する
平泉駅からタクシーを利用し、坂の上付近まで移動する方法もあります。
足腰に不安がある場合には有効な選択肢です。
- 利用のポイント
- 通常タクシーは坂の上付近まで
- 車椅子利用は事前予約が必要な場合あり
巡回バス「るんるん」について
平泉駅から出ている巡回バス「るんるん」は、中尊寺へのアクセスに便利ですが、バス停は坂の下に位置しています。
そのため、体力温存を目的とする場合は注意が必要です。
- バス停位置
- 月見坂の入口付近
- 注意点
- 結局は月見坂を歩く必要がある
中尊寺参拝の基本情報

初めて訪れる旅行者向けに、拝観料や時間などの基本情報を整理しておきます。
月見坂の移動時間も含め、余裕を持ったスケジュールが安心です。
| 拝観料 | 大人1,000円 |
| 拝観時間(3月1日〜11月3日) | 8:30〜17:00 |
| 拝観時間(11月4日〜2月末) | 8:30〜16:30 |
| アクセス | JR平泉駅から徒歩20〜30分、または巡回バス約10分 |
まとめ
中尊寺の月見坂は、歴史ある杉並木と荘厳な雰囲気を味わえる一方で、距離と勾配のある体力を要する参道です。
特に旅行中は疲労が蓄積しやすいため、無理をせず自分に合った移動方法を選ぶことが重要です。
体力に余裕がある方は月見坂を歩いて参拝の過程を楽しみ、負担を感じる場合は坂の上駐車場やタクシーを活用することで、快適に世界遺産・中尊寺を巡ることができます。



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