この日も仕事を終えると、そのまま草原へ。
空はどんよりしていましたが、雨が落ちてこないだけで充分ありがたいものです。
では、さっそくハイライトをどうぞ。
オオジシギ

まずはオオジシギ。
この時期といえば、アクロバティックで迫力満点のディスプレイフライトが名物です。
この日も何度も上空を旋回し、羽音を響かせながら求愛行動を見せてくれました。
そして、もうひとつの名物が「電柱に止まる姿」。
オオジシギが電柱を選ぶのは、繁殖期の誇示行動に最適な“見晴らしの良いステージ”だからです。
愛知では地面に溶け込むようにひっそりしている印象がありますが、北海道では堂々とした立ち姿。
どこかぼんやりした可愛い顔つきなのに、繁殖期の勇ましさが漂っていました。
オジロワシ

次に現れたのは、若いオジロワシ。
羽はところどころ傷んでおり、特に尾羽はほつれたようにケバケバ。
ケバケバの理由のほとんどは、カラスです。
ここでオジロワシを見ていると、かなりの頻度でカラスに追われる場面に遭遇します。
大型猛禽とはいえ、日々の暮らしは決して楽ではありません。
この地で生きる猛禽類の苦労が少し垣間見える瞬間でした。
エゾシカ

最後はエゾシカ。
北海道では見かけないほうが不思議なくらい、日常的に姿を見せる動物です。
本州のニホンジカよりも体格が大きいのが特徴で、存在感もひときわです。
しかし、その多さが問題を生むこともあります。
この日も、シカと衝突したであろう車とすれ違いました。
しかもレンタカー。
せっかく旅に来たのに、あの落ち込みぶりを想像すると気の毒になります。
北海道の道路では、運転中の注意が本当に大切ですね。
見られた鳥
この日に見られた鳥は、以下のとおりです。
| ヨシガモ | ミサゴ | メジロ |
| マガモ | チュウヒ | ムクドリ |
| キジバト | トビ | ノビタキ |
| アオバト | オジロワシ | ニュウナイスズメ |
| カワラバト | ノスリ | スズメ |
| タンチョウ | アカゲラ | ツメナガセキレイ |
| チュウシャクシギ | チゴハヤブサ | ハクセキレイ |
| トウネン | モズ | ベニマシコ |
| ハマシギ | ハシボソガラス | カワラヒワ |
| ウミネコ | ハシブトガラス | ホオアカ |
| オオセグロカモメ | シジュウカラ | アオジ |
| カワウ | ヒバリ | オオジュリン |
| アオサギ | ツバメ | 計40種 |
| ダイサギ | ウグイス |
曇り空でも、草原はしっかり季節を映してくれます。
短い時間の鳥見でも、毎日違う出会いがあるのが北海道の面白さです。


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