広島県廿日市市の宮島(厳島)は、日本三景のひとつに数えられる人気観光地です。
特に年末年始は、世界遺産・厳島神社への初詣や大晦日の「鎮火祭」を目当てに多くの人が訪れ、例年大変な混雑となります。
本記事では、宮島の年末年始における混雑の傾向やフェリー・宿泊・イベント情報を詳しく紹介します。
宮島とはどんな場所?

宮島は、広島湾に浮かぶ「神の島」として古くから信仰を集めてきました。
正式名称は「厳島(いつくしま) 」ですが、「お宮のある島」という意味で「宮島」という呼称が一般的に使われています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県廿日市市 |
| 主な見どころ | 厳島神社、大鳥居、弥山、千畳閣、五重塔、宮島水族館 |
| 世界遺産登録 | 1996年(厳島神社と弥山原始林) |
| 名物グルメ | あなご飯、牡蠣、もみじ饅頭 |
| アクセス | JR宮島口駅または広電宮島口駅からフェリーで約10分 |
潮の満ち引きによって姿を変える海上の大鳥居や朱塗りの社殿は、国内外の観光客に人気です。
年末年始の主な行事・イベント

宮島では、大晦日から新年にかけて伝統行事が行われます。
特に厳島神社を中心に多くの人が集まり、島全体が特別な雰囲気に包まれます。
| 行事名 | 日時・概要 |
|---|---|
| 鎮火祭(ちんかさい) | 大晦日夜に行われる火難除けの祭。 地元住民が大松明を担いで練り歩く勇壮な行事。 |
| 二年参り | 大晦日から元旦にかけての夜通し参拝。 厳島神社は終夜開門。 |
| 初詣 | 元旦早朝から参拝客で長蛇の列。 特に午前中が混雑。 |
| 舞楽奉納 | 年明けに厳島神社で舞楽が奉納される。 日程は宮島観光協会サイトで確認可。 |
厳島神社の荘厳な雰囲気の中で新年を迎える体験は、宮島ならではの魅力です。
混雑のピークと時間帯

年末年始の宮島は、初詣や観光客で大変混み合います。
| 日付 | 時間帯 | 混雑状況 |
|---|---|---|
| 大晦日 | 23:00~翌2:00 | 鎮火祭・二年参りで大混雑。 フェリーも終夜運航。 |
| 元旦 | 9:00~14:00 | 初詣ピーク。 厳島神社で2時間待ちになることも。 |
| 1月2~3日 | 10:00~15:00 | 三が日中は混雑続くが元旦よりやや緩和。 |
混雑回避のコツ
- 早朝(8時台まで)または夕方(16時以降)の参拝が比較的快適。
- 1月4日以降は落ち着き、観光もしやすくなります。
フェリー・交通機関の年末年始運行

宮島へは、本土側の宮島口からフェリーでアクセスします。
大晦日から元旦にかけては臨時運航が行われ、夜間も乗船可能です。
| 交通機関 | 運行状況(例年) | 備考 |
|---|---|---|
| JR西日本宮島フェリー | 大晦日夜~元旦早朝に臨時便運航 | 一部便は大鳥居に最接近する航路 |
| 宮島松大汽船 | 同上(終夜運航) | 通常約10分間隔 |
| JR山陽本線 | 宮島口駅行き臨時列車運行あり | 深夜も運行する年あり |
| 広電(路面電車) | 通常または特別ダイヤ | 時間帯により増便あり |
注意点
- 宮島島内は車両乗り入れが規制されます。
- 宿泊者でも車を渡すことはできません。
- 宮島口周辺駐車場は大晦日夜から満車になるため、公共交通機関の利用が安心です。
主要施設の営業情報

| 施設名 | 営業状況(年末年始) | 備考 |
|---|---|---|
| 厳島神社 | 年中無休・終夜開門(大晦日~元旦) | 初詣対応 |
| 宮島水族館(みやじマリン) | 通常営業(9:00~17:00) | 休館なし |
| 宮島ロープウェー | 営業予定(天候により変更あり) | 弥山登山に便利 |
| 商店街・飲食店 | 多くが営業、一部は大晦日に一時閉店 | 元旦0時以降再開の店もあり |
観光や食事も楽しめますが、混雑時は飲食店の待ち時間が長くなることもあります。
宿泊の注意点

年末年始の宮島は宿泊需要が非常に高く、12月中旬には満室となる宿が多い傾向です。
宿泊のポイント
- フェリー最終便後の移動がないよう、島内泊が便利。
- 料金は通常期の1.5~2倍になることが多い。
- 海側の客室や厳島神社の見える宿は特に人気。
- 宿泊予約は10月~11月中の早期確保がおすすめ。
混雑する理由

宮島の年末年始が混雑するのは、「初詣」「鎮火祭」「観光ピーク」が重なるためです。
厳島神社は日本屈指の聖地であり、夜通し開門されるため、深夜から早朝にかけて多くの参拝者が訪れます。
さらに、多くの会社が年末年始休暇に入るため、家族旅行・観光を兼ねた来島者が急増します。
混雑を避けるためのポイント

- フェリー・列車は早めの時間に利用する。
- 島内での昼食は11時前後が狙い目。
- 宿泊者は夕方~夜の参拝を検討すると快適。
- 天候・潮位を事前にチェックして写真撮影の時間を調整。
- 最新情報は宮島観光協会やフェリー会社の公式サイトを確認。
まとめ
宮島の年末年始は、鎮火祭や初詣を中心に島全体がにぎわい、特別な雰囲気に包まれます。
一方で、交通や参拝、宿泊は非常に混雑するため、事前の計画と情報収集が重要です。
早朝や夕方の時間帯をうまく選び、ゆとりあるスケジュールで神の島・宮島の新年を楽しみましょう。


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