ゴールデンウィーク(GW)は、山陽新幹線が年間で最も混雑する時期のひとつです。
帰省・旅行・観光と多くの目的で利用されるため、下り・上りともに指定席が満席になることもしばしばあります。
この記事では、2025年の実績をもとに、山陽新幹線の混雑ピークや時間帯、注意点、混雑回避のコツを詳しく解説します。
事前に情報を押さえておくことで、快適に移動できるようにしましょう。
山陽新幹線の基本情報

山陽新幹線は、新大阪駅から博多駅までの644.0kmを結ぶ新幹線で、JR西日本が運営しています。
東海道新幹線(東京〜新大阪)や九州新幹線(博多〜鹿児島中央)と直通運転しており、日本の主要都市を結ぶ大動脈として機能しています。
主な概要
項目 | 内容 |
---|---|
営業区間 | 新大阪駅〜博多駅(644.0km) |
開業年 | 1972年(新大阪〜岡山間)/1975年(全線開業) |
管轄 | JR西日本 |
主な列車 | のぞみ/みずほ/さくら/ひかり/こだま |
主な車両 | N700系・N700S・500系 |
列車の種類によって停車駅や運行区間が異なります。
特に「のぞみ」「みずほ」は速達性が高く、東京や鹿児島方面への移動にも便利です。
ゴールデンウィークの混雑傾向

山陽新幹線のゴールデンウィーク期間中は、例年前半の下り(博多・広島方面)と後半の上り(新大阪・東京方面)に混雑が集中します。
帰省・旅行・Uターン需要が重なり、指定席は早期に満席になる傾向があります。
混雑の傾向(例年)
区間 | 混雑ピークの傾向 | 主な時間帯 |
---|---|---|
下り(博多・広島方面) | 連休前半(5月2日〜4日頃) | 午前9時〜11時頃 |
上り(新大阪・東京方面) | 連休後半(5月5日〜6日頃) | 午後15時〜17時頃 |
この時間帯は指定席が埋まりやすく、自由席でも立ち乗りになるケースが多く見られます。
2025年GWの混雑実績

2025年のゴールデンウィーク(4月25日~5月6日)では、JR西日本の発表によると以下の日程でピークを迎えました。
- 下り(博多・広島方面):
- 5月3日(土)午前中
- 「のぞみ」号を中心にほぼ満席。
- 上り(新大阪・東京方面):
- 5月6日(火)
- 午後の時間帯に予約が集中。
利用者数の動向
区間 | 利用者数・前年比 |
---|---|
新大阪~西明石・岡山~福山間 | 約103% |
広島~新岩国間 | 約101% |
新山口~小倉間 | 約78万人 |
JR6社全体 | 約1,186万人(前年比2%増) |
観光需要の回復や外国人観光客の増加、さらに2025年の大阪・関西万博への期待感も、利用増加の一因とみられます。
混雑する時間帯

観光客や帰省客の動きから、混雑が発生しやすい時間帯を把握しておくと便利です。
下り(博多・広島方面)
- 午前9時〜11時:
- 出発ラッシュ。
- 旅行・帰省客が集中。
- 早朝(6〜7時台):
- 比較的空いている傾向。
- 夜間(20時以降):
- 落ち着きやすい。
上り(新大阪・東京方面)
- 午後15時〜17時:
- Uターンラッシュのピーク。
- 午前中:
- 比較的空席が見られる。
- 夜間:
- 混雑が緩和する傾向。
ピーク時間を外して移動することで、指定席を確保しやすく、混雑も軽減されます。
「のぞみ」は全席指定席に注意

ゴールデンウィーク期間中、山陽新幹線の「のぞみ」号は全席指定席で運行されます。
自由席特急券では乗車できず、デッキに立って乗ることもできません。事前の指定席予約が必須です。
指定席の予約方法
- 「エクスプレス予約」や「スマートEX」を利用すれば、乗車日の1年前から予約可能。
- 予約開始日(乗車日の1ヶ月前・午前10時)にはアクセスが集中するため、早めの手続きをおすすめします。
- スマートEXではシートマップで空席状況を確認でき、比較的空いている車両を選択可能です。
自由席を利用する場合の注意点

ゴールデンウィーク中に自由席を利用できるのは、「ひかり」や「こだま」のみです。
しかし、これらの列車も混雑は避けられません。
自由席利用時の注意点
- 始発駅(新大阪・博多)からの乗車が有利。
- 乗車30分前にはホームに並ぶと座席確保の可能性が上がる。
- 途中駅からの乗車は座れないことが多い。
- 荷物はできるだけコンパクトにまとめる。
混雑を避けたい場合は、「ひかり」「こだま」の指定席を予約するのが安全です。
混雑を避けるためのコツ

ゴールデンウィークの新幹線利用を快適にするためには、早めの行動と情報収集が重要です。
混雑回避のポイント
- 早めの予約:
- 指定席は早期に埋まるため、予定が決まり次第予約。
- 出発時間をずらす:
- ピーク時間帯を外すだけで快適さが大きく変わる。
- 「ひかり」「こだま」も検討:
- 「のぞみ」より予約が取りやすい。
- 運行情報を確認:
- 天候やトラブルで遅延が発生することもあるため、JRおでかけネットなどで最新情報をチェック。
まとめ
山陽新幹線のゴールデンウィークは、例年前半の下り・後半の上りが混雑のピークです。
特に2025年は、5月3日(下り)と5月6日(上り)に混雑が集中しました。
期間中は「のぞみ」が全席指定席となるため、事前の予約が欠かせません。
出発時間を工夫し、混雑を避けることで、快適な新幹線の旅を楽しむことができます。
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