東名高速道路を走行していると、「右ルート」「左ルート」と表示され、どちらを選ぶべきか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に初めて走る旅行者にとっては、間違えると休憩できなかったり、思わぬ渋滞に巻き込まれたりすることもあります。
この記事では、東名高速道路の基本情報から、右ルート・左ルートが分かれる理由、具体的な違い、そして「結局どっちが早いのか」まで、旅行者目線で詳しく解説します。
東名高速道路の基本情報

東名高速道路は、日本を代表する幹線高速道路の一つで、関東と中京を結ぶ重要な役割を担っています。
物流だけでなく、観光や帰省など多くの旅行者にも利用されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | 東京IC〜小牧IC |
| 全長 | 約347km |
| 経由エリア | 東京都・神奈川県・静岡県・愛知県 |
| 運営会社 | NEXCO中日本 |
| 正式名称 | 第一東海自動車道 |
| 路線番号 | E1(名神高速道路と共通) |
新東名高速道路との関係
東名高速道路と並行して、新東名高速道路(E1A)が整備されています。
この2路線は「ダブルネットワーク」として機能しており、事故や工事、渋滞時のリスク分散が目的です。
新東名は勾配が緩やかでカーブも少なく、制限速度が高い区間が多いため、長距離移動では新東名を選ぶ旅行者も増えています。
一方、東名はサービスエリアやパーキングエリアが多く、観光途中の立ち寄りには便利という特徴があります。
- 東名リニューアル工事期間中は新東名への誘導が行われることがある
- ICによっては料金調整が実施される場合がある
- 渋滞回避の選択肢として使い分けが重要
東名高速道路の渋滞が多いワースト地点

右ルート・左ルートを理解するには、まず東名全体の渋滞ポイントを把握しておくことが大切です。
特に以下のエリアは慢性的に混雑しやすい区間です。
関東エリアの渋滞ポイント
首都圏に近い関東エリアは、平日・休日を問わず交通量が多く、渋滞の常連区間が集中しています。
- 大和トンネル付近(横浜町田IC〜海老名JCT)
- 綾瀬スマートIC付近
特に大和トンネルは、下り坂から上り坂へ変わるサグ部が原因で速度低下が起こりやすく、付加車線が整備された現在でも渋滞が発生しやすい状況です。
静岡エリアの渋滞ポイント
静岡県内は山岳地帯が多く、地形的な制約から渋滞が発生しやすい区間があります。
- 御殿場IC〜大井松田IC
- 清水JCT付近
この中でも、御殿場IC〜大井松田ICは右ルート・左ルートが分かれる区間で、工事や行楽シーズンには数時間規模の渋滞になることもあります。
中京エリアの渋滞ポイント
中京圏では、交通集中とサグ部が重なり、速度低下が起こりやすい区間があります。
- 豊田JCT〜東名三好IC〜日進JCT
右ルート・左ルートが存在する区間

東名高速道路で右ルート・左ルートが分かれるのは、主に次の2区間です。
いずれも渋滞対策として設けられています。
- 大井松田IC〜御殿場IC(下り線のみ、約25km)
- 静岡IC〜焼津IC(上り線、日本坂トンネル付近、約4km)
特に旅行者が迷いやすいのが、下り線の大井松田IC〜御殿場IC区間です。
なぜ右ルートと左ルートに分かれているのか
この区間が分岐している最大の理由は、渋滞緩和と地形の制約です。
山岳地帯であるため、単純な拡幅が難しく、既存の道路を活用した特殊な構造が採用されました。
- かつての上り線を下り線(右ルート)として転用
- 新たに高い位置に下り線(左ルート)を建設
- 急勾配・急カーブによる速度低下を分散
結果として、交通容量を確保しつつ、慢性的な大渋滞を抑える仕組みが作られています。
右ルートと左ルートの違い
右ルートと左ルートには、利用者層や道路構造、設備などに明確な違いがあります。
以下の表で整理します。
| 項目 | 左ルート | 右ルート |
|---|---|---|
| 主な利用者 | トラック・バス、ゆっくり走る車 | 普通車、スムーズに走りたい車 |
| PA・SA | 鮎沢PAあり | なし |
| 高速バス停 | あり | なし |
| 道路構造 | カーブが比較的緩やか | カーブが多め |
| 出口へのアクセス | 次のIC出口に直結しやすい | 合流まで出口に行けない場合あり |
走行中に見える景色と特徴
ルートによって、走行中の景色や雰囲気も異なります。
旅の楽しみ方によって選ぶのも一つの方法です。
- 左ルートは谷側を走る区間が多く、開放感のある景色
- 鮎沢PAからは天気が良ければ富士山が見える
- 右ルートは高い位置を通る区間があり、スピード感がある
- 防音壁や山肌に囲まれた区間が多く景色はやや単調
右ルート・左ルート利用時の注意点
右ルート・左ルートには、事前に知っておかないと困る注意点があります。
特に休憩や安全面は重要です。
- 鮎沢PAは左ルート専用
- 右ルートに入ると鮎沢PAには立ち寄れない
- 合流地点では速度差が大きくなりやすい
- 右ルートは路肩が狭く、事故時に影響が出やすい
結局どっちが早いのか

多くのドライバーが気になるのが「結局どっちが早いのか」という点です。
結論としては、状況次第ですが、傾向はあります。
- トラックやバスは左ルートに集中しやすい
- 右ルートは交通量がやや少なく流れが良いことが多い
- 電光掲示板で渋滞表示がなければ右ルートが無難
- 休憩や景色を重視するなら左ルート
分岐手前の情報板を確認し、その時点で渋滞表示が少ないルートを選ぶのが最も確実な方法です。
まとめ
東名高速道路の右ルート・左ルートは、単なる分岐ではなく、渋滞緩和と地形対策のために設けられた重要な仕組みです。
スムーズに走りたいなら右ルート、休憩や安心感を重視するなら左ルートという使い分けが基本になります。
事前に特徴を理解しておけば、旅行中の無駄なストレスを大きく減らすことができるでしょう。



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