東海道新幹線は、東京・名古屋・大阪を結ぶ日本の大動脈。
年末年始は帰省や旅行で多くの人が利用するため、例年大変混雑します。
この記事では、混雑ピーク日・時間帯・回避のコツ・予約のポイントを詳しく解説します。
2025年から2026年の年末年始に東海道新幹線を利用予定の方は、ぜひ参考にしてください。
東海道新幹線の概要

東海道新幹線は、1964年に開業した日本初の高速鉄道で、東京~新大阪間(515.4km)を結んでいます。
現在では、ビジネス・観光・帰省など多様な目的で、年間数億人が利用する重要な交通インフラです。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
区間 | 東京駅~新大阪駅 |
駅数 | 17駅 |
総営業キロ | 515.4km |
開業日 | 1964年10月1日 |
運行本数 | 約370本/日(臨時列車含む) |
主な列車種別
- のぞみ:
- 最速タイプ。
- 主要駅のみに停車。
- ひかり:
- 中間タイプ。
- 一部の駅にも停車。
- こだま:
- 各駅停車。
新大阪からは山陽新幹線に直通し、博多まで乗り換えなしで行くことも可能です。
年末年始に混雑する理由

東海道新幹線が年末年始に特に混雑するのは、日本特有の社会的・文化的要因によるものです。
主な理由
- 帰省とUターンの集中
- 年末年始は実家で家族と過ごすための帰省需要が非常に高いです。
- 年末に「下り(東京発) 」、年始に「上り(新大阪・博多発) 」の混雑が発生します。
- 旅行需要の増加
- 東京・名古屋・京都・大阪など観光地を結びます。
- 帰省客と旅行客が同時期に移動します。
- 休暇期間の集中
- 多くの企業・学校が同じ期間に休みに入るため、移動時期が重なります。
混雑のピーク日(2025年年末年始)

2024年12月27日~2025年1月5日までの年末年始期間では、例年通りの混雑が予想されます。
JR東海が発表したデータや過去の傾向から、以下の日が特に混み合います。
混雑ピーク日
方向 | ピーク日 | 傾向 |
---|---|---|
下り(東京発) | 12月28日(土)〜30日(月) | 帰省客が集中。午前中の列車が特に混雑。 |
上り(新大阪・博多発) | 1月3日(金)〜5日(日) | Uターンラッシュ。午後が最も混雑。 |
過去データ(2024年度)
- 期間利用者数:
- 約412万人(過去最高)
- 下りピーク:
- 12月28日(土)
- 上りピーク:
- 1月4日(土)
この傾向は2025〜2026年の年末年始もほぼ同様と予想されています。
「のぞみ」は全席指定席に

年末年始の混雑対策として、「のぞみ」号は全席指定席で運行されます。
この措置は2023年度から継続されており、2025〜2026年も同様です。
ポイント
- 「のぞみ」に自由席はありません。
- 指定席券がないと乗車できません。
- 予約は乗車日1か月前の午前10時から開始。
- 「エクスプレス予約」「スマートEX」なら一部座席を1年前から予約可能。
利用上の注意
- 指定席が完売しても、他列車(ひかり・こだま)に自由席があります。
- しかし、こちらも非常に混雑します。
- 特にピーク日は、自由席でも立ち乗りとなる可能性があります。
Uターンラッシュの傾向と回避策

正月明けのUターンピークは、毎年1月3〜4日に集中します。
この時期の上り列車(新大阪・名古屋→東京)は、午後に最も混雑します。
Uターンラッシュの特徴
- 1月3〜4日:
- 混雑ピーク。
- 指定席完売も多数。
- 1月5日以降:
- やや落ち着く傾向。
回避のポイント
対策 | 説明 |
---|---|
ピークをずらす | 1月1〜2日に移動、または1月5日以降に帰京すると混雑を避けやすい。 |
時間帯を選ぶ | ピーク日でも早朝・夜間の列車は比較的空席あり。 |
ひかり・こだまを活用 | 所要時間は長いが、比較的座席が取りやすい。 |
早めの予約 | 特に1月3〜4日出発分は、発売開始日に予約が望ましい。 |
自由席を利用する場合の注意点

「ひかり」「こだま」には自由席が設定されていますが、年末年始は大混雑が予想されます。
自由席の状況
- 始発駅(東京・新大阪)でも長蛇の列。
- 途中駅からは座れない可能性が高い。
- 混雑ピーク時は立ち乗り覚悟が必要。
注意事項
- 自由席特急券では「のぞみ」に乗車できません。
- 確実に座りたい場合は指定席を予約するのが安全です。
混雑を避けるための具体的なコツ

対策 | 詳細 |
---|---|
①早めに予約 | 予定が決まったらすぐに予約。 「エクスプレス予約」や「スマートEX」を活用。 |
②ピーク日を避ける | 下りは12月28〜30日、上りは1月3〜5日を避ける。 |
③時間帯を工夫 | ピーク日の午前中・午後を避け、早朝や夜の列車を選択。 |
④列車を選ぶ | 「ひかり」「こだま」は比較的空席がある。 |
⑤リアルタイム情報を確認 | スマートEXや駅掲示板で混雑・運行状況を随時チェック。 |
まとめ
東海道新幹線の年末年始は、毎年激しい混雑が発生します。
特に「のぞみ」は全席指定席となるため、早めの予約が必須です。
ポイントのまとめ
- 下りのピーク:
- 12月28〜30日
- 上りのピーク:
- 1月3〜5日
- 「のぞみ」は全席指定席。
- 自由席なし
- 早朝・深夜・「ひかり」「こだま」で混雑回避
- 予約は「エクスプレス予約」または「スマートEX」が便利
早めに計画を立て、余裕を持って移動することで、年末年始の新幹線旅を快適に過ごすことができます。
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