京都・東寺(とうじ)は、年末年始に特別な賑わいを見せる寺院です。
12月21日の「終い弘法」では一年を締めくくる縁日が開かれ、正月三が日には初詣客で大混雑します。
この記事では、年末年始の混雑状況や見どころ、混雑回避のコツを詳しく紹介します。
東寺とは

東寺は、正式名称を「教王護国寺(きょうおうごこくじ) 」といい、真言宗の総本山です。
平安京の鎮護のために創建され、空海(弘法大師)が嵯峨天皇から託されたことで、密教の中心寺院となりました。
1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都市南区九条町1 |
| 開門時間 | 境内 5:00〜17:00(金堂・講堂は8:00〜17:00) |
| 拝観料 | 境内無料/金堂・講堂など一部有料(500〜1,000円) |
| アクセス | JR京都駅より徒歩約15分、近鉄東寺駅より徒歩約10分 |
| 公式サイト | https://toji.or.jp/ |
終い弘法(12月21日)|一年を締めくくる縁日

東寺の年末を代表する行事が、12月21日に行われる「終い弘法(しまいこうぼう) 」です。
これは、毎月21日に開かれる弘法市のうち、年の最後の開催にあたります。
新年の準備をする買い物客や観光客が訪れ、京都の冬の風物詩となっています。
特徴と見どころ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催時間 | 朝5時〜夕方16時頃 |
| 規模 | 境内いっぱいに露店が並ぶ大規模市 |
| 主な出店 | 骨董品、古着、食器、正月飾り、食材など |
| 雰囲気 | 一年の締めくくりを感じる華やかさと熱気 |
混雑の傾向
終い弘法は、午前9時〜13時頃が最も混雑します。
狙い目は、開場直後の早朝5〜7時、または閉幕前の16時前後。
ただし、人気商品を購入したい場合は、混雑覚悟で午前中に訪れるのがおすすめです。
初詣(正月三が日)|五重塔を望む新年の参拝

大晦日から正月三が日にかけて、東寺は初詣客で賑わいます。
五重塔を背景にした新年の風景は京都らしい荘厳さに満ち、毎年多くの参拝者が訪れます。
初詣の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ご利益 | 厄除開運・家内安全・縁結び |
| 開門時間 | 5:00〜17:00(年越し時は延長される場合あり) |
| 特徴 | 境内の金堂・講堂・御影堂を中心に長い参拝列ができる |
| 人出のピーク | 1月1日〜3日の10:00〜15:00頃 |
混雑回避のポイント
- 早朝参拝(6時〜8時頃)が比較的空いている
- 夕方(16時以降)は日中より落ち着く
- 三が日を避け、1月4日以降に訪れるのも有効
年末年始の混雑傾向と回避策
年末年始の東寺は、終い弘法と初詣が重なるため、特に混雑が激しい時期です。
訪問前に混雑の傾向を把握しておくことで、より快適に過ごせます。
混雑のピーク
| 日程 | 時間帯 | 状況 |
|---|---|---|
| 12月21日 | 9:00〜13:00 | 終い弘法の最混雑。 露店周辺は人波が途切れない。 |
| 12月31日 | 深夜 | 除夜の鐘見学客で混雑(予約制の場合あり) |
| 1月1日〜3日 | 10:00〜15:00 | 初詣のピーク。 特に元日は境内全域が混雑。 |
混雑回避のコツ
- 早朝や閉門間際の時間帯に訪れる
- 公共交通機関を利用(JR・近鉄が便利)
- 最新情報は公式サイトで確認(特別公開・拝観時間など)
年末年始の注意点
東寺を訪れる際は、以下の点にも注意しておきましょう。
主な注意点
- 防寒対策必須:
- 京都の冬は冷え込みが厳しい
- スリ対策:
- 終い弘法では混雑の中での盗難被害に注意
- 時間の余裕:
- 参拝列や人の流れに時間を取られることを想定
- 特別拝観の確認:
- 五重塔内部や宝物館の公開時期を事前チェック
東寺観光の見どころ

東寺を訪れるなら、年末年始の行事だけでなく、境内の文化財も見逃せません。
主な見どころ
- 五重塔:
- 高さ約55m、日本一の木造塔。
- 京都の象徴的存在。
- 金堂:
- 本尊・薬師如来を安置する東寺の本堂。
- 講堂の立体曼荼羅:
- 21体の仏像が並ぶ、空海の密教世界の再現。
- 御影堂:
- 空海の住居跡で、毎朝「生身供」が行われる。
まとめ
東寺の年末年始は、「終い弘法」と「初詣」の二大行事で大いに賑わいます。
終い弘法では買い物と縁日の雰囲気を楽しみ、初詣では新年の厳かな参拝を体験できます。
混雑を避けたい場合は、早朝や夕方の参拝、三が日以降の訪問がおすすめです。
交通・拝観情報を事前に確認し、冬の京都で充実したひとときを過ごしましょう。


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