立山黒部アルペンルートをマイカーで訪れる方にとって、出発地点の駐車場情報は重要なポイントです。
この記事では、長野県側(扇沢駅)と富山県側(立山駅)それぞれの駐車場について、夏の混雑期を想定しながら、料金・混雑状況・設備などを詳しく紹介します。
登山前の参考にしてください。
扇沢駅(長野県側)の駐車場情報

扇沢駅は、黒部ダム方面に向かうトロリーバスの始発駅として知られ、長野県側からアルペンルートに入る際の重要な拠点です。
マイカー利用者向けには複数の有料・無料駐車場が整備されており、混雑期にも対応しています。
主な駐車場と基本情報
主な駐車場と基本情報は、以下のとおりです。
駐車場名 | 台数 | 利用料金 | 所要時間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
第1・第2駐車場(有料) | 各約100台 | 12時間以内1,000円(12時間ごとに加算) | 徒歩1分 | 駅に近く人気が高い |
第3駐車場(有料) | 約150台 | 24時間1,000円 | 徒歩3分 | やや遠いが空きが比較的ある |
市営第一駐車場(無料) | 約170台 | 無料 | 徒歩3分 | コスト重視の方向け |
臨時駐車場(混雑時のみ) | 約300台以上 | 協力金1,000円/日 | シャトルバス利用 | お盆・繁忙期に開設 |
バイクの利用について
扇沢駅周辺にはバイク専用スペースがあり、市営第一駐車場では二輪車の駐車が可能です。
特に明確な規制は設けられておらず、空きスペースに停めることができる点が便利です。
利用料は基本的に無料で、夏場でも比較的空いている傾向があります。
混雑状況と対策
夏の土日やお盆期間には、午前中の早い時間で主要駐車場が満車になることが多く、臨時駐車場へ誘導されます。
特に5時〜7時の間に現地入りすることで、好立地の駐車場を確保できる可能性が高まります。
前泊するか、近隣の宿泊施設を利用して早朝出発することも有効な手段です。
トイレ・EV充電設備
第1駐車場には24時間使用可能なトイレが整備されています。
その他の駐車場にはトイレがない場合があるため、駅構内の施設も合わせて利用するとよいでしょう。
EV(電気自動車)用の充電設備については、扇沢周辺には設置がなく、大町市街地(車で約30分圏内)の道の駅や商業施設に設置されている急速充電器の利用が必要です。
立山駅(富山県側)の駐車場情報

立山駅は、立山ケーブルカーの出発地点であり、富山県側から立山黒部アルペンルートを訪れる際の玄関口となっています。
駅前およびその周辺には、観光客向けの無料駐車場が複数用意されており、比較的マイカーでのアクセスがしやすいエリアです。
主な駐車場と基本情報
主な駐車場と基本情報は、以下のとおりです。
駐車場名 | 台数 | 利用料金 | 所要時間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
千寿ケ原駐車場(駅前) | 約200台 | 無料 | 徒歩1分 | 駅ロータリー隣接、混雑時は早く満車 |
その他無料駐車場 | 約700台 | 無料 | 徒歩3〜10分 | 臨時駐車場も含め広く整備 |
バイクの利用について
千寿ケ原駐車場にはバイク専用スペースが新設されています。
夏場でも比較的空きがあり、予約なしで利用できます。
駐車料金は無料です。
バイク利用者はヘルメットロッカーの利用や、駅構内のロッカーを併用すると便利です。
混雑状況と対策
立山駅周辺の駐車場は台数が多く、富山側は比較的混雑が緩やかとされています。
ただし、夏休みや連休時には午前中のうちに駅前の駐車場が満車になることがあるため、早朝(6時〜7時)に到着するのが理想です。
徒歩5分圏内に複数の駐車場があり、現地での案内表示に従えばスムーズに移動できます。
トイレ・EV充電設備
立山駅構内には清潔なトイレが完備されています。
バリアフリー対応の設備も整っており、家族連れや高齢者にも安心です。
EV充電設備については、駅前には設置がありませんが、車で10〜15分圏内に急速充電器を備えたコンビニや道の駅があります。
まとめ】
立山黒部アルペンルートをマイカーで訪れる際には、駐車場の事前確認が旅のスムーズさを大きく左右します。
長野県側(扇沢)は有料・無料の駐車場が混在し、混雑時には臨時駐車場が活躍します。
一方、富山県側(立山)は駐車場の多くが無料で整備されており、選択肢も豊富です。
いずれの拠点も、夏季のピークには早朝到着を心がけ、できるだけ混雑を避ける工夫をすることで、快適な山岳観光を楽しむことができます。
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