箱根・仙石原の豊かな森に溶け込むように建つポーラ美術館は、世界的な名画や日本の名作、現代アートまで幅広く鑑賞できる人気スポットです。
自然と調和するガラス張りの建物や、森の中の遊歩道、カフェやショップも充実しており、訪れる人を魅了します。
本記事では、訪問スタイル別の所要時間、必見作品や館内の楽しみ方、混雑を避けるコツまで詳しく解説します。
ポーラ美術館とは

ポーラ美術館は2002年、ポーラ・オルビスグループ元オーナーの鈴木常司氏が40年以上かけて収集したコレクションを基に開館しました。
印象派絵画をはじめ、西洋美術、日本画、工芸、現代アートまで所蔵は約1万点。
建築は日本建築学会賞などを受賞しており、ガラスを多用したデザインは森との一体感を生み出します。
ここでは所在地や営業時間など、訪問前に押さえておきたい基本情報をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 |
開館 | 2002年 |
営業時間 | 9:00〜17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 年中無休(臨時休館あり) |
電話番号 | 0460-84-2111 |
料金 | 大人2,200円/大学・高校生1,700円/中学生以下無料 |
所要時間の目安とプラン

ポーラ美術館の滞在時間は、展示の見方や利用施設によって大きく変わります。
短時間で主要作品だけを鑑賞するコースから、森の遊歩道やカフェまで含めて半日かけて楽しむコースまで、自分の旅行スタイルに合わせた時間配分が可能です。
短時間コース(60〜90分)
限られた時間の中で館内を効率的に回りたい方向け。
常設展の主要作品に的を絞り、短時間で館内を一巡します。
森の遊歩道やカフェは利用せず、アート鑑賞に集中します。
標準コース(90〜150分)
展示室をじっくり鑑賞し、建築の魅力や写真撮影も楽しむスタイル。
企画展が開催されている場合はさらに時間がかかる場合があります。
充実コース(150〜240分)
館内の全展示に加え、森の遊歩道やレストラン、ミュージアムショップも利用する贅沢な過ごし方。
箱根観光のメインとして半日過ごせるプランです。
コース | 滞在時間 | 特徴 |
---|---|---|
短時間 | 約1〜1.5時間 | 主要作品だけを鑑賞 |
標準 | 約1.5〜2.5時間 | 館内を一通りじっくり巡る |
充実 | 約2.5〜4時間 | 遊歩道・カフェ・ショップも満喫 |
必見の代表的な作品

ポーラ美術館には、印象派をはじめとする西洋美術、日本の近代絵画、現代アートまで、芸術史に名を刻む作品が揃います。
特に印象派のコレクションは国内最大級で、ここでしか見られない名画も多く展示されています。
クロード・モネ《睡蓮の池》(1899年)
日本風の太鼓橋と幻想的な水面描写が魅力の晩年作。
ルノワール《レースの帽子の少女》(1891年)
柔らかな光と爽やかな少女の表情が印象的な一枚。
ピカソ《海辺の母子像》
青の時代の代表作。夜の海辺に立つ母と子の静謐な情景。
ゴッホ《アザミの花》
力強い筆致で描かれた晩年の作品。鮮烈な色彩が印象的。
館内・施設の楽しみ方

ポーラ美術館は、作品鑑賞だけでなく、建築や自然、食事、買い物まで総合的に楽しめる施設です。
訪問の際は、美術館全体を「アート空間」として堪能することをおすすめします。
森の遊歩道
美術館を囲む全長約1kmの遊歩道。
野鳥や四季折々の草花、屋外彫刻を眺めながら自然散策ができます。
所要時間は20〜30分程度で、ベンチに座って休憩も可能です。
企画展
年数回、特定の作家やテーマに焦点を当てた企画展が開催されます。
常設作家以外の作品とも出会えるため、訪れるたびに新鮮な発見があります。
ミュージアムショップ
200種類以上のオリジナルグッズや展覧会関連商品を販売。
アートファンやお土産探しにも最適です。
カフェ・レストラン

美術鑑賞の合間や鑑賞後の休憩にぴったりの飲食施設も充実しています。
食事やスイーツとともに、窓から見える自然の風景を楽しめます。
CAFÉ TUNE
白を基調とした明るい空間で、ケーキや軽食を提供。
大きな窓から自然を眺めながらリラックスできます。
レストラン アレイ
箱根の山々を望む欧風レストラン。
コース料理や展覧会限定メニューなど、落ち着いた雰囲気でゆっくり食事を楽しめます。
混雑しやすい時間帯と回避策

ポーラ美術館は人気観光地の一部にあるため、休日や連休には多くの来館者で賑わいます。
混雑傾向を把握しておくと、より快適に鑑賞できます。
混雑しやすい時間帯
- 午前10時〜12時:
- 日帰り客と宿泊客の来館が重なる時間帯
- 午後13時〜15時:
- 館内が最も混み合う時間帯
- 連休や企画展初日:
- 終日混雑傾向
混雑回避のコツ
- 開館直後(9時)または閉館前(16時以降)を狙う
- 公式サイトで混雑予想やイベント情報を事前確認
- オンラインチケットでスムーズ入場
アクセス

ポーラ美術館は箱根の自然豊かなエリアに位置しており、車でも公共交通でもアクセス可能です。
特に車利用の場合は駐車場台数に限りがあるため、繁忙期は早めの到着がおすすめです。
車
- 東名高速御殿場ICから約25分
- 専用駐車場128台(1日500円)
公共交通
- 箱根湯本駅→箱根登山鉄道「強羅駅」下車→無料送迎バスまたは施設めぐりバス
- 小田急箱根高速バス「新宿駅」→「仙郷楼前」下車→施設めぐりバス
周辺観光スポット

美術館の訪問と組み合わせて楽しめるスポットも多くあります。
季節ごとの自然やイベントを合わせて観光計画を立てると、旅の満足度が高まります。
- 箱根湿生花園:
- 春のミズバショウが美しい
- あじさい電車:
- 6月中旬の夜間ライトアップが幻想的
- ホテルグリーンプラザ箱根:
- 美術館から車で約15分
まとめ
ポーラ美術館は、世界的名画と自然、建築美が融合した特別な場所です。
滞在時間は1時間から半日まで自由に設定でき、旅行の予定に合わせやすいのも魅力。混雑を避けたい方は朝一番の来館がおすすめです。
館内だけでなく森の遊歩道やカフェも楽しみ、箱根での芸術と自然のひとときを満喫してください。
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