忍野八海(おしのはっかい)は、山梨県忍野村にある富士山の伏流水が湧き出す8つの湧水池の総称です。
世界文化遺産に登録され、名水百選や国の天然記念物にも選定されるなど、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。
特に紅葉シーズンには、澄んだ湧水、茅葺き屋根の古民家、そして遠景の富士山が織りなす日本の原風景を楽しめます。
本記事では、忍野八海の紅葉時期における混雑状況や見頃、注意点を詳しく解説します。
旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
紅葉の見頃時期

忍野八海の紅葉は例年 10月下旬から11月上旬 が見頃とされています。
気温や天候によって多少前後することがあり、訪問前には最新情報の確認がおすすめです。
紅葉の特徴として、池の周囲にはカエデやイチョウの木は少なく、鮮やかな紅葉を期待すると物足りなく感じることもあります。
しかし、池の透明度の高い水面に映る木々や、遠景の富士山と控えめな紅葉との調和は、他では味わえない落ち着いた趣があります。
- 見頃:
- 10月下旬〜11月上旬
- 樹種:
- モミジ、イロハモミジ、周辺山々の落葉樹
- 見どころ:
- 湧水池と紅葉の映り込み、茅葺き古民家との調和、富士山との共演
混雑する時間帯

紅葉シーズンの忍野八海は大変混雑します。
特に観光バスが多く到着する午前から昼過ぎにかけては、人混みを避けるのが難しい状況です。
- 午前9時〜11時
- 団体バスの到着と個人観光客が重なり混雑のピークに。
- 駐車場も埋まりやすい。
- 午後12時〜15時
- 食事や散策を楽しむ観光客で最も賑わう時間帯。
- 湧池周辺や土産物店の通りは人波が絶えない。
- 午後16時以降
- 日帰り客が帰り始める時間帯で混雑が緩和。
- ただし日没が早いため、暗くなる前の散策がおすすめ。
混雑しやすい場所と比較的空いている場所

忍野八海は中心部と周辺で混雑状況に差があります。
混雑しやすい場所
- 湧池周辺
- 忍野八海の中心で最も観光客が集まる池。
- 土産物店が並び、特に紅葉シーズンは人だかりとなります。
- お釜池周辺
- 湧池に近く、水車小屋へ向かう観光客で混雑しやすい。
- 池本駐車場付近
- 忍野八海に近い駐車場は午前中に満車になりやすく、周辺道路も渋滞。
比較的空いている場所
- 出口池
- 他の池から離れた場所にあり、訪れる人が少なく落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しめる。
- 早朝(9時前)や夕方(16時以降)
- 観光客が少なく、写真撮影や静かな散策に適している。
紅葉の見どころ

忍野八海の紅葉は派手さよりも風情を楽しむのが魅力です。
- 湧水池と紅葉の映り込み:
- 透明度の高い池に紅葉が映り、幻想的な景色を演出。
- 茅葺き古民家との共演:
- 日本の原風景を思わせる景観は外国人観光客にも人気。
- 富士山と紅葉のコントラスト:
- 晴天時には、雪化粧前の富士山と紅葉の美しい調和が見られる。
- 鐘山の滝(周辺スポット):
- 忍野八海を水源とする桂川にあり、イロハモミジが美しく色づく。
紅葉シーズンのモデルコース
混雑を避けながら楽しむための一例です。
時間帯 | 行動 |
---|---|
早朝 | 忍野八海に到着。静かな環境で池と紅葉を散策、写真撮影。 |
午前 | 榛の木林資料館に入り「底抜池」を見学。 |
昼 | 中池周辺で食事やお土産を楽しむ。 |
午後 | 出口池や鐘山の滝など、比較的空いたエリアを訪れる。 |
夕方 | 再び湧池周辺を散策し、夕暮れの紅葉と富士山を鑑賞。 |
紅葉シーズンの注意点
紅葉シーズンは混雑だけでなく、現地での注意点もあります。
- 交通・駐車場
- 周辺道路は渋滞しやすく、駐車場は午前中に満車になることも。
- 早めの到着や公共交通機関の利用がおすすめ。
- 足元
- 池の周囲は濡れて滑りやすい場所がある。
- 歩きやすい靴で訪れるのが安心。
- 夜間
- 街灯が少ないため、夕方以降の散策は懐中電灯などがあると安心。
- 防寒対策
- 10月下旬〜11月上旬は朝夕の冷え込みが厳しく、上着や防寒具が必須。
周辺の紅葉スポット

忍野八海だけでなく、周辺の紅葉スポットもあわせて巡ると充実した旅になります。
- 山中湖 旭日丘湖畔緑地公園
- 11月上旬〜中旬に「紅葉回廊」がライトアップされ、幻想的な景色を楽しめる。
- 富士河口湖町 もみじ回廊
- 紅葉の名所として有名で、11月上旬〜中旬にかけて多くの観光客で賑わう。
- 二十曲峠展望テラス
- 忍野八海から車でアクセスでき、富士山と紅葉の絶景を望めるスポット。
まとめ
忍野八海の紅葉は、鮮やかな色づきよりも、湧水池や茅葺き屋根、富士山と調和する落ち着いた風情が魅力です。
紅葉シーズンは混雑必至ですが、早朝や夕方、出口池などを訪れることで静かな時間を楽しむこともできます。
周辺スポットとあわせて巡れば、富士山エリアの秋を存分に堪能できるでしょう。
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