紅葉の名所として知られる奥入瀬渓流は、秋のシーズンに多くの観光客が訪れる人気スポットです。
しかし、自然環境保護と渋滞緩和のため、紅葉期にはマイカー規制が実施されます。
この記事では、奥入瀬渓流を訪れる際に知っておくべきマイカー規制の内容と、駐車場・シャトルバスの活用方法について詳しく解説します。
マイカー規制の目的と背景

奥入瀬渓流の魅力は、清流や滝、ブナ林が織りなす美しい景観です。
しかし紅葉シーズンには道路が大渋滞し、騒音や排気ガスによる自然環境への影響も懸念されます。
そこで2008年からマイカー規制が導入され、静かで快適に散策できる環境づくりが進められています。
マイカー規制の目的
- 渋滞緩和
- 自然環境の保護
- 安全で快適な散策環境の提供
規制の期間と時間

紅葉が見頃を迎える10月下旬に、約1週間程度のマイカー規制が実施されます。
【2024年実施例】
- 平日(10月21日〜25日):
- 10:00〜16:00
- 休日(10月26日・27日):
- 9:00〜16:00
【規制時間の注意点】
- 開始時間の30分前までに規制区間外に出ることがおすすめ
- 規制時間外はマイカーの通行が可能
規制区間と対象車両

マイカー規制の対象となるのは、主に国道102号の奥入瀬渓流区間です。
規制対象(通行不可)
- 普通自動車(マイカー・レンタカー)
- 自動二輪車・原付
- キャンピングカー
- 低公害車(ハイブリッド車なども含む)
規制対象外(通行可)
- 大型バス・観光バス
- マイクロバスなどの特定中型車
- タクシー・ハイヤー
- 障がい者利用車両(障害者手帳提示で通行可能)
マイカー利用時の流れ

マイカーで訪れる際は、規制区間外の指定駐車場を利用する必要があります。
- 焼山駐車場または休屋駐車場に車を停める
- シャトルバスまたはレンタサイクルで渓流区間へ移動
駐車場情報

奥入瀬渓流を訪れる際の拠点となる駐車場は主に2か所です。
駐車場 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
焼山駐車場 | 無料 | 渓流入口に近くアクセスしやすい |
休屋駐車場 | 有料(自動車1,000円、二輪1,300円) | 十和田湖に近く観光と併用しやすい |
シャトルバスの利用方法

マイカー規制期間中は、シャトルバスが便利です。
主要な区間を30分間隔で運行しています。
運行概要
- 区間:
- 焼山駐車場 ⇔ 休屋
- 時間:
- 平日9:00〜16:00、休日8:00〜16:00
- 運賃:
- 1日フリーパス1,500円(小学生以下無料)
- チケット:
- 現地またはWebで購入可能
【利用のポイント】
- JRバスとは別の運行体系(共通乗車券不可)
- ペットはケージ利用で同伴可能
- 車椅子利用者はマイカー通行可のケースあり
レンタサイクル・徒歩での散策

奥入瀬渓流は全長約14kmあり、徒歩や自転車での散策も魅力的です。
レンタサイクル料金例
- 普通自転車:1,000円(4時間)
- 電動自転車:2,000円
- e-Bike:3,000円
各所で乗り捨ても可能なので、片道だけ利用するのも便利です。
エコロードフェスタも楽しめる

マイカー規制期間中は「エコロードフェスタ」として、自然体験やガイドツアー、マルシェなどが開催されます。
- ネイチャーガイド付きウォーキング
- マルシェでの地元グルメ
- 電動キックボードや自動運転車の体験
奥入瀬の自然をより深く楽しめるイベントが盛りだくさんです。
注意点と観光のコツ

奥入瀬渓流を快適に楽しむために、以下の点に注意しましょう。
- 規制期間・時間を事前に確認する
- 駐車場は混雑しやすいため早めに到着する
- トイレや飲食施設は少なめなので事前に準備する
- シャトルバスやイベント情報は公式サイトでチェック
まとめ
奥入瀬渓流のマイカー規制は、自然環境を守りながら快適な観光を楽しむための取り組みです。
マイカー利用時は指定駐車場を活用し、シャトルバスやレンタサイクルで渓流を訪れるのがおすすめです。
エコロードフェスタとあわせて、静かな渓谷の魅力を堪能してみてください。
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