標高1,500mに広がる自然豊かな山岳リゾート・上高地は、毎年多くの観光客やハイカーが訪れる人気のトレッキングスポットです。
これから訪れる方の中には、「上高地ってスニーカーで歩けるの?」と靴選びに迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、上高地の歩道環境やスニーカーでの歩行の可否、注意点、天候別の靴選びまで、詳しく解説します。
上高地の歩道環境と特徴

上高地の代表的なハイキングルートは、自然を満喫できる整備された遊歩道が中心です。
道の種類 | 特徴 |
---|---|
砂利道・土道 | 全体の7~8割を占める。フラットで歩きやすいが、雨天時はぬかるむ |
木道 | 植生保護のために整備された狭い通路。滑りやすさに注意が必要 |
石の多い区間 | 中千丈沢など一部。距離は短く慎重に歩けば問題なし |
高低差 | 河童橋〜明神池間でも約40m。アップダウンは非常に少ない |
道のほとんどが平坦な砂利道と木道で構成されており、観光目的の軽い散策には最適な環境です。
舗装道路は少なく、自然の地形を活かしたルートとなっています。
スニーカーでも上高地を歩けるのか?

結論から言えば、晴天で道が乾いていればスニーカーで十分歩けます。
ただし、選び方と条件によっては注意が必要です。
スニーカーで歩けるシーン
- 晴れた日の定番コース(例:大正池~河童橋~明神池)
- 短距離の日帰り散策
- ウォーキングや軽運動に慣れている人
スニーカーを使う際の注意点
- 履き慣れたものを選ぶ:
- 新品の靴は靴擦れや疲労の原因になりやすい
- クッション性と通気性を重視:
- 長時間の歩行に耐えられる仕様が望ましい
- アウトソールのグリップ力を確認:
- 滑りやすい木道や湿地でも安心
雨やぬかるみがある場合の靴選び

雨の日や雪解け直後など、足元が悪い状況ではスニーカーだけでは不安が残ります。
そんな場合は以下のような靴を選ぶと安心です。
状況 | 推奨される靴の種類 |
---|---|
雨天・ぬかるみ | 防水仕様のトレッキングシューズ、ゴアテックス製スニーカー |
長距離・長時間歩行 | ローカットのハイキングシューズ、ウォーキングシューズ |
雪解け時期(~5月上旬) | 防水ブーツ、積雪対応モデル |
雨に備えて「防水スプレーを事前にかけておく」「替えの靴下をリュックに入れる」といった工夫も効果的です。
絶対に避けたい靴

どんなに晴れていても、以下の靴は避けましょう。
上高地の地形にはまったく適していません。
- サンダル(足元が不安定、泥・石で傷つきやすい)
- ヒール靴(転倒リスクが高く、長距離には不向き)
- バレエシューズや革靴(滑りやすくグリップ力が弱い)
季節別の注意点

上高地の気候は山岳地帯特有で、天候が変わりやすく、季節によって靴選びも変わります。
季節 | 特徴と靴のポイント |
---|---|
春(4月~6月) | 残雪やぬかるみ注意。 防水性のある靴+暖かめの靴下がおすすめ |
夏(7月~8月) | 暑さ・汗対策に通気性重視。 吸汗速乾の靴下やインソールが快適 |
秋(9月~10月) | 朝晩の冷え込みに備えて保温力ある靴下と調整できる靴がベター |
冬(11月以降) | 積雪・凍結の危険あり。 11月中旬以降は閉鎖 |
子どもや高齢者に向けた靴選び

同行者に小さなお子さんや高齢者がいる場合は、より安全性を重視しましょう。
- 足首のホールド感があるローカットシューズ
- 転倒防止のためのグリップの強いアウトソール
- 脱げにくい靴紐または面ファスナータイプ
その他の装備・便利グッズ

靴だけでなく、快適な歩行には小物の準備も欠かせません。
- 絆創膏(靴擦れ対策)
- 替えの靴下
- 折りたたみ傘 or レインウェア(急な雨対策)
- 小さなレジャーシート(休憩用)
まとめ
上高地の定番散策ルートである「大正池~河童橋~明神池」周辺では、基本的にスニーカーで快適に歩けます。
ただし、雨天やぬかるみ、長距離移動を予定している方は、防水性やグリップ力のある靴を選ぶことで、より安全かつ快適なトレッキングが楽しめます。
靴選びの最大のポイントは「履き慣れていて、長時間歩いても疲れにくい」こと。
スニーカーでも、その条件を満たせば、上高地の魅力を十分に満喫できます。
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