茨城県水戸市に位置する偕楽園(かいらくえん)は、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び「日本三名園」の一つに数えられています。
特に梅の名所として知られ、毎年開催される「水戸の梅まつり」には全国から多くの観光客が訪れます。
しかしながら、シーズンや時間帯によっては非常に混雑することも。
この記事では、偕楽園の混雑状況を季節別・時間帯別に詳しく解説し、混雑を避けるための具体的な方法まで丁寧にご紹介します。
偕楽園が混雑する主な時期

偕楽園が混雑する主な時期は、以下のとおりです。
水戸の梅まつり(2月中旬~3月下旬)
最も混雑するのがこの「梅まつり」期間です。
偕楽園にはおよそ100品種・3,000本の梅が植えられており、2月中旬から3月下旬にかけて見頃を迎えます。
- 混雑のピークは3月上旬から中旬。
- 特に週末はかなりの人出。
- 土日には県内外からの観光バスも集中。
- 園内の主通路は歩くのも困難なほど混雑することがあります。
- 好文亭や吐玉泉などの名所では、長蛇の列や入場制限がかかることも。
- 昼前後(10時〜15時)は混雑のピーク。
- 園内の休憩所やトイレも混み合います。
ゴールデンウィーク(4月下旬〜5月上旬)
春の行楽シーズンであるゴールデンウィークにも混雑が発生します。
梅の時期ほどではありませんが、花見シーズンやイベント開催が重なると混み合います。
- 特に新緑の庭園を散策したい人が多い。
- ファミリー層の利用も増加。
- 駐車場は午前中のうちに満車になるケースも。
紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)
偕楽園は紅葉の名所としても知られ、モミジやイチョウが美しく色づきます。
11月に入ると徐々に観光客が増え、特に紅葉のピーク時の週末は賑わいます。
- 錦秋の景観をカメラに収めようと、撮影目的の観光客が集中する午前中は混雑しやすいです。
- 好文亭からの眺めが人気のため、館内での行列も発生しやすくなります。
時間帯別の混雑傾向

混雑を避けるためには、訪れる時間帯の工夫も重要です。
時間帯 | 混雑度 | 特徴 |
---|---|---|
8:00〜10:00 | 少なめ | 開園直後で園内は静か。写真撮影に最適。 |
10:00〜12:00 | 徐々に混雑 | 団体客や観光バスが増え始める時間帯。 |
12:00〜15:00 | 非常に混雑 | 昼食後の観光客が集中し、園内は最も混雑。 |
15:00〜17:00 | やや混雑 | 帰宅の時間帯で人が分散。やや落ち着く。 |
17:00以降 | 空いている | イベントがない日は閉園時間に向かって人が減る。 |
特に梅まつり期間中は、10時〜15時にかけて混雑のピークを迎えるため、それを避けるだけでもかなり快適に観光できます。
混雑を避けるための具体的な対策

平日を選ぶ
混雑の大半は週末や祝日に集中しています。
可能であれば平日の朝に訪れることが最も効果的です。
- 水戸市周辺の宿泊施設に前泊して、朝一番で偕楽園を訪れるプランがおすすめ。
- 平日でも梅の見頃を迎える3月上旬は人が多いので、より空いている2月下旬または3月下旬を狙うのも良策です。
公共交通機関を利用する
梅まつり期間中は、周辺道路の渋滞や駐車場の混雑が深刻です。
- JR常磐線「偕楽園臨時駅」は梅まつり期間中に限定開設。
- 偕楽園に直結するので非常に便利。
- JR水戸駅からはバスやタクシーも利用可能。
- 混雑時はバス専用レーンが設定されることもあります。
混雑しにくいスポットを巡る
園内でも、混雑が集中するのは一部のエリアに限られています。
- 本園の中心部(東門〜好文亭周辺)は混みやすい
- 対して、南門や西側の外苑エリア、吐玉泉付近は比較的静かです
あえてルートを工夫し、混雑を避けて園の魅力を満喫できる散策コースを選ぶのも有効です。
混雑時の注意点と持ち物の工夫

混雑時には以下のような不便や危険もあるため、事前準備が重要です。
トイレ・休憩所の待ち時間
- 園内のトイレは数に限りがあり、梅まつりやイベント時には長蛇の列ができることもあります。
- 小さなお子様連れの場合は、園外の公園や千波湖のトイレを事前にチェックしておくと安心です。
体温調節・水分補給
- 2月〜3月でも日差しが強い日は汗ばむことも。
- 脱ぎ着しやすい服装がベスト。
- 混雑で自動販売機も売り切れる可能性があるため、飲料は事前に用意して持参しましょう。
スニーカー推奨・ベビーカー注意
- 偕楽園は自然を活かした庭園のため、舗装されていない道もあります。
- ベビーカーや車椅子では移動しにくいエリアもあるので、バリアフリー情報も事前に確認を。
まとめ
偕楽園の混雑状況は、時期や曜日、時間帯によって大きく変わります。
特に「水戸の梅まつり」期間中の週末や祝日は、かなりの混雑を覚悟する必要があります。
しかし、平日や朝の時間帯を選ぶ、公共交通を利用する、混雑が少ないエリアを狙うなどの工夫をすることで、快適に園内を楽しむことが可能です。
計画的に訪れることで、偕楽園の美しい自然や歴史的な建築を、混雑に煩わされることなくじっくり堪能できます。
ぜひ、事前の情報収集と準備を整えて訪れてみてください。
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