北陸新幹線で快適に移動したいなら、「どの座席を選ぶか」が意外と重要です。
同じ車両でも、A席・E席、そして窓側・通路側で景色や利便性がまったく違います。
本記事では、北陸新幹線の車両構成や車窓の見どころを踏まえて、旅行や出張でどの席を選ぶのがベストなのかを詳しく解説します。
北陸新幹線の基本情報

北陸新幹線は、東京〜敦賀(福井県)間を結ぶ新幹線で、2024年3月に金沢から敦賀まで延伸されました。
E7系・W7系という同一仕様の車両が使用され、全座席に電源コンセントを完備しています。
区間 | 運営会社 | 主な列車 | 特徴 |
---|---|---|---|
東京〜上越妙高 | JR東日本 | かがやき・はくたか・あさま | 東京発の主要区間 |
上越妙高〜敦賀 | JR西日本 | かがやき・はくたか・つるぎ | 北陸エリアの主要区間 |
列車タイプは以下の4種類です。
- かがやき:
- 東京〜敦賀間の最速達タイプ
- はくたか:
- 主要駅に停車するタイプ
- あさま:
- 東京〜長野間の運転
- つるぎ:
- 富山〜敦賀間のシャトルタイプ
グリーン車やグランクラスも備え、長距離移動でも快適に過ごせます。
北陸新幹線の座席配置(A席・E席とは?)

北陸新幹線の普通車は3+2列(A・B・C+D・E)の配置です。
グリーン車は2+2列(A・B+C・D)、グランクラスは2+1列(A+C・D)となっています。
車両クラス | 座席配列 | 窓側席 | 通路側席 |
---|---|---|---|
普通車 | 3+2 | A席・E席 | C席・D席 |
グリーン車 | 2+2 | A席・D席 | B席・C席 |
グランクラス | 2+1 | A席・C席 | D席 |
座席は進行方向に合わせて回転しますので、下り(東京→敦賀)と上り(敦賀→東京)で景色の左右が逆になります。
窓側席(A席・E席)の特徴

窓側席は、北陸新幹線の車窓を楽しみたい方におすすめです。
特にE席側は山々の眺め、A席側は日本海の景色が魅力です。
メリット
- 車窓の景色を楽しめる
- 北陸新幹線は区間ごとに風景が変化します。
- 軽井沢〜佐久平間の浅間山(A席側)
- 黒部宇奈月温泉〜富山間の立山連峰(E席側)は必見です。
- 壁に寄りかかってリラックスできる
- 壁に体を預けやすく、睡眠や読書をしたい人に向いています。
- コンセントが使いやすい
- E7系・W7系は全席コンセント付き。
- 窓側では壁面に設置されており、配線が邪魔になりません。
- プライベート空間が確保しやすい
- 通路を歩く人が少なく、隣席が空いていればより快適に過ごせます。
デメリット
- 席を立つ際に隣の人に声をかける必要がある
- 午後の日差しが強い場合がある
通路側席(C席・D席)の特徴

通路側席は、利便性重視の旅行者や出張利用者におすすめです。
メリット
- 出入りがスムーズ
- トイレや車内販売の利用時に、隣の人を気にせず立ち上がれます。
- 到着時にすぐ降りられる
- 大きな荷物がある場合や、ビジネス利用時に便利です。
- 日差しの影響が少ない
- 特に夏場は日焼けや暑さを避けたい人に最適です。
- 足元に余裕がある
- 通路に少し足を伸ばすことができ、長時間の移動でも疲れにくいです。
デメリット
- 景色を楽しみにくい
- 通路を通る人の往来が気になる
車窓の見どころとおすすめ座席位置

北陸新幹線はトンネル区間が多いものの、「4分間の絶景区間」がいくつか存在します。
下り(東京→敦賀)でのおすすめ座席を紹介します。
区間 | 見どころ | 座席側 | 見頃の季節 |
---|---|---|---|
高崎〜軽井沢 | 浅間山・妙義山 | A席側 | 春・秋の午前中 |
上田〜長野 | 半過岩鼻(奇岩) | E席側 | 通年 |
糸魚川〜黒部宇奈月温泉 | 日本海・デンカ青海工場 | A席側 | 夏 |
黒部宇奈月温泉〜富山 | 立山連峰・剱岳 | E席側 | 冬〜春 |
車窓のハイライト例
- 浅間山(軽井沢〜佐久平)
- A席側に雄大な活火山・浅間山がそびえます。
- 晴れた朝の時間帯が美しい。
- 日本海(糸魚川付近)
- A席側から青い海を望める唯一の新幹線区間。
- 晴れた夏におすすめ。
- 立山連峰(黒部宇奈月温泉〜富山)
- 北陸新幹線屈指の絶景。E席側に雪化粧した山々が現れます。
- 13〜14時ごろが順光で美しいです。
景色派?快適派?目的別おすすめ座席

タイプ | おすすめ席 | 理由 |
---|---|---|
景色を楽しみたい | E席 | 立山連峰・後立山連峰が見える |
日本海を見たい | A席 | 糸魚川〜富山間で海を望める |
静かに休みたい | 窓側 | 壁に寄りかかって休める |
頻繁に席を立つ | 通路側 | 出入りがスムーズ |
日差しを避けたい | 通路側 | 夏でも快適 |
座席選びのコツと予約時のポイント

- 早めに予約する
- 特にE席(山側)は人気が高く、休日や連休前は早めに埋まります。
- えきねっと・e5489で座席指定を確認
- どちらも座席表からA席・E席を指定して予約できます。
- グリーン車利用なら左側D席が狙い目
- 2列シートのため、景色と快適さを両立できます。
- 午後便はE席側がおすすめ
- 立山連峰が順光で見える時間帯。
- 写真撮影にも最適です。
まとめ
北陸新幹線の座席選びは、「どんな旅をしたいか」で決まります。
美しい車窓を堪能したいならE席側、海を眺めたいならA席側、出入りのしやすさ重視なら通路側が最適です。
E7系・W7系はどの座席にも電源があり、快適性も抜群。
予約時に目的に合った座席を指定して、北陸新幹線の旅をより快適に楽しみましょう。
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