北海道新幹線は、新青森〜新函館北斗間を結ぶ高速鉄道路線です。
本州と北海道をつなぐ唯一の新幹線で、青函トンネルを通過するダイナミックなルートが特徴です。
この記事では、北海道新幹線の座席選び(A席・E席、窓側・通路側)について、快適さ・景色・利便性などの観点から詳しく解説します。
旅行や出張での座席指定に迷う方は、ぜひ参考にしてください。
北海道新幹線の概要

北海道新幹線は、2016年に新青森〜新函館北斗間で開業しました。
現在は東京方面と直通運転を行っており、将来的には札幌までの延伸も計画されています。
| 区間 | 状況 | 開業・予定時期 |
|---|---|---|
| 新青森〜新函館北斗 | 開業済み | 2016年3月26日 |
| 新函館北斗〜札幌 | 建設中 | 2038年度末以降開業見込み |
使用車両
- H5系(JR北海道):
- E5系をベースにした車両で、ラベンダーパープルの帯が特徴。
- 内装にも北海道らしさが演出されています。
- E5系(JR東日本):
- 東北新幹線との共通仕様で、東京〜新函館北斗間の「はやぶさ」として運行されています。
主な列車種別
- はやぶさ:
- 東京〜新函館北斗間の最速達列車(全席指定)
- はやて:
- 一部区間のみ運行される列車
青函トンネル区間では貨物列車と線路を共用する「三線軌条方式」が採用されており、新幹線としては珍しい運行形態が特徴です。
A席・E席とは?座席配置の基本

北海道新幹線(H5系・E5系)の普通車は「2列+3列」の配置になっています。
| 側 | 座席番号 | 特徴 |
|---|---|---|
| 進行方向右側(下り:新函館北斗方面) | A・B・C席 | A席が窓側 |
| 進行方向左側(上り:東京方面) | D・E席 | E席が窓側 |
つまり、A席とE席が窓側、C席とD席が通路側です。
ただし、進行方向によって左右が変わるため、景色を楽しみたい方は「下り・上り」それぞれの方向を意識して選ぶ必要があります。
窓側(A席・E席)の特徴

メリット
- 車窓の景色を楽しめる
- 特に下り(新函館北斗方面)では、A席側から津軽海峡・函館湾・函館山が見えます。
- 旅情を感じたい方におすすめです。
- コンセントが使いやすい
- 多くの車両では窓側にコンセントがあり、スマホやPCの充電に便利です。
- 人の出入りがない
- 通路を挟んで他の乗客が通ることがなく、静かに過ごせます。
デメリット
- 出入りが不便
- トイレなどで立つ際は、隣の乗客に声をかける必要があります。
- 日差しが当たる場合がある
- 特に午前中の下り列車では、A席側に日が差し込みやすいです。
通路側(C席・D席)の特徴

メリット
- 自由に出入りできる
- 隣に気を使わずにトイレや売店に行けます。
- 足を伸ばしやすい
- 通路に若干の余裕があり、リラックスしやすいです。
- 揺れが少ない
- 窓側よりも安定感があり、乗り物酔いしやすい方にもおすすめです。
デメリット
- 景色が見にくい
- 外の風景はほとんど見えません。
- 人の往来が多い
- トイレや車内販売の移動で、横を通る人が気になる場合があります。
- コンセントがない席もある
- 一部車両では窓側や最前列・最後列のみ設置されている場合があります。
景色を楽しむならA席がおすすめ

北海道新幹線の車窓のハイライトはA席側です。
見どころを時系列に紹介します。
| 区間 | 主な見どころ | 見える席側 |
|---|---|---|
| 新青森〜奥津軽いまべつ | 陸奥湾・夏泊半島 | A席 |
| 青函トンネル通過 | 本州と北海道を結ぶ海底トンネル | 双方(外は見えない) |
| 木古内〜新函館北斗 | 太平洋セメント上磯工場・函館湾・函館山 | A席(E席からも一部見える) |
特に13〜15時頃の下り列車では、太陽が西に傾き、海や山のコントラストが美しく見えます。
春・秋の晴れた日には、澄んだ空気と柔らかい光に包まれた絶景が広がります。
通路側が快適なケース

次のような方は、通路側(C席・D席)を選ぶと快適に過ごせます。
- 頻繁にトイレや売店を利用したい
- 長時間の乗車で足を伸ばしたい
- 仕事・読書などで集中したい
- 乗り物酔いしやすい
北海道新幹線は東京〜新函館北斗間で最長4時間超の長距離となるため、「動きやすさ」重視の通路側も快適です。
A席・E席の選び方まとめ

| 目的 | おすすめ席 | 理由 |
|---|---|---|
| 景色を楽しみたい | A席(下り) | 津軽海峡・函館湾・函館山を眺められる |
| 快適に出入りしたい | 通路側(C・D席) | 気軽に移動可能 |
| 静かに過ごしたい | 窓側(A・E席) | 人の往来が少ない |
| 乗り物酔いしやすい | 通路側 | 揺れが少ない |
| 充電したい | 窓側 | コンセントあり |
旅行の目的や体調に合わせて座席を選ぶことで、北海道新幹線の旅がより快適になります。
まとめ
北海道新幹線では、座席の位置によって快適さや景色の楽しみ方が大きく変わります。
風景を重視するならA席(窓側)、利便性を重視するなら通路側が基本です。
特に、下り列車のA席から眺める津軽海峡と函館山の景色は、北海道新幹線の旅のハイライト。
旅のスタイルに合わせて、最適な座席を選んでみてください。



コメント