箱根を訪れる旅行客に人気の箱根ロープウェイ。
雄大な景色や大涌谷の絶景が楽しめるこのロープウェイですが、天候や自然条件により運休となる場合があります。
この記事では、箱根ロープウェイの運休基準や風速の数値、運休時の払い戻し制度、最新運行情報の確認方法まで詳しく解説します。
万が一の事態にも慌てないために、事前にしっかりチェックしておきましょう。
箱根ロープウェイの基本情報

箱根ロープウェイは、早雲山駅から桃源台駅まで全長約4kmを結ぶロープウェイです。
主要な観光地である大涌谷をはじめ、芦ノ湖や箱根の山々を上空から眺めることができます。
ゴンドラは18名乗りで、約1分間隔で運行。
各区間の所要時間はおおよそ10分、全線の乗りとおし所要時間は約30分です。
主な運行区間と所要時間
区間 | 所要時間 |
---|---|
早雲山駅〜大涌谷駅 | 約10分 |
大涌谷駅〜姥子駅 | 約10分 |
姥子駅〜桃源台駅 | 約10分 |
ロープウェイは新型フニテル型ゴンドラを採用しており、風に強いのが特徴ですが、運行には一定の気象基準が設けられています。
箱根ロープウェイが運休になる条件

箱根ロープウェイは安全第一のため、下記のような場合は運休、または一部区間のみ運行となります。
風速による運休基準(何mで運休?)
運休のもっとも大きな基準は風速です。
具体的には・・・
- 風速30m/s(秒速30メートル)以上
- この基準に達した場合は、ロープウェイ全線または一部区間が運休となります。
- 従来は風速20m/sで運休としていましたが、フニテル型導入以降は耐風性能が向上し、運休日数も削減されています。
異常気象時の運休
- 強風のほか、台風や雷などの異常気象が予想される場合も運休または一時運転見合わせとなります。
- 天候は山間部特有の急変があるため、早めの運行判断がなされることもあります。
火山活動・火山ガスによる運休
- 大涌谷エリアは活火山。
- 火山活動が活発化したり、火山ガス濃度が上昇した場合も即時運休か区間運休となります。
- 特に火山ガスは、その日の天候や噴気の状況によって変動するため、日々チェックが必要です。
- 火山ガスの影響で全線運休や一部区間のみ運休となることも多々あります。
設備点検・機械故障
- 年に1回程度の定期点検・整備時は、数日間運休します。
- ゴンドラや設備に異常・故障があった場合も即座に運休します。
運行状況の確認方法

旅行当日や数日前から、最新の運行情報をチェックすることが大切です。
主な方法は下記のとおりです。
確認方法 | チェック内容 |
---|---|
公式サイト | 運行状況、定期点検、火山活動情報など |
駅頭の案内掲示や電光板 | 当日・現地でのリアルタイム情報 |
電話での問い合わせ | 細かな変更、当日最新情報 |
特に行楽シーズンや荒天が予想される場合は、朝や直前の確認をおすすめします。
運休時の払い戻しについて

もし運休や途中での運転見合わせとなった場合、利用者には下記のような対応が取られます。
- 未利用区間や未使用乗車券は運賃の払い戻し対象になります。
- 払い戻しは窓口または乗車券の購入場所で手続き可能。
- フリーパスやセット券は種類によって払い戻し規定が異なる場合があるので、スタッフに必ず確認を。
よくある質問と注意点

- 運休は現地または公式サイトで直前に告知されることもある。
- 複数の移動ルート(バスやタクシー)を頭に入れておくと安心。
- 通常期・平日であれば待ち時間は数分〜10分ほどだが、繁忙期や運休日明けは混雑が著しいので、余裕を持って行動しよう。
- 定期点検や工事の情報も公式サイトで事前発表されるため、事前確認は必須。
- 火山ガス対策として、呼吸器や心臓に疾患がある人、体調が優れない人は早雲山〜姥子間の利用を控えるようにアナウンスされている。
旅行前に意識したいポイント
- 旅行計画の段階で公式サイトを必ず確認する
- もし運休しても旅を楽しめるように、周辺のバスやタクシーなど代替移動手段を調べておく
- 運休や点検期間の直前直後の混雑も想定し、スケジュールに余裕を持つ
- 大涌谷や標高の高い駅は天候や気温変化が激しいので、服装にも注意して
まとめ
箱根ロープウェイは、絶景や観光を楽しむための便利な移動手段ですが、安全を守るための運休基準がしっかり設けられています。
特に風速30m/s以上の場合や、火山ガス・火山活動・異常気象・機械故障・定期点検の際には運休となります。
出発前や旅行当日は必ず公式サイトなどで運行情報をチェックし、柔軟なスケジュールと予備知識を持って箱根の旅を満喫しましょう。
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