お盆期間(8月10日〜16日頃)は、帰省やレジャー、墓参りなどで首都圏の高速道路が一年でも有数の混雑を見せます。
中でも外環道(東京外かく環状道路)は、関越道・東北道・常磐道・東関東道などを横方向につなぐ「交通のハブ」として機能しているため、各路線の渋滞が本線に波及しやすいのが特徴です。
本記事では、外環道の基本情報から、お盆の混雑時間帯、帰省・Uターンのピーク、注意点、回避策までを体系的に解説します。
外環道とは?

外環道は、都心から約15km圏を環状に結ぶ計画延長約85kmの道路です。
首都圏の渋滞緩和や災害時の代替ネットワーク確保を目的に整備されています。
都心を経由せずに放射道路同士を結ぶことができるため、通過交通や物流車両の利用が非常に多いのが特徴です。
構成
外環道は以下の2つの道路で構成されています。
- 高速道路:
- 東京外環自動車道
- 一般道路:
- 国道298号(高速道路と並走)
高速道路と一般道が並走する構造により、混雑状況に応じた使い分けが可能です。
開通・整備状況
現在の整備状況は以下の通りです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 開通済区間 | 大泉JCT〜高谷JCT(約50km) |
| 事業中区間 | 大泉JCT〜東名JCT(仮称)(約16km) |
| 計画区間 | 東名高速以南〜東京湾岸道路 |
事業中区間は大深度地下トンネル方式で整備が進められていますが、陥没事故の影響により地盤補修工事が継続しています。
外環道の利用者が多い理由
外環道は、都心の渋滞を避けたい車両が集中するバイパス機能を持つ道路です。
- 首都高を経由せずに放射道路を横断できる
- 国道298号と並走し短距離利用にも対応
- 物流拠点が多く大型車両の利用が多い
千葉区間の開通後は、東北道と東関東道を行き来する車両の約8割が外環道へシフトしたとされています。
お盆の混雑状況とピーク時間帯

お盆期間は、通常の通勤型渋滞とは異なり「帰省・行楽型」の混雑が発生します。
特定日・特定時間帯に交通が集中する傾向があります。
外回り(三郷・高谷方面):帰省ピーク
- 時間帯:
- 6:00〜11:00頃
- ピーク日:
- 8月11日(山の日)〜13日頃
- 状況:
- 大泉JCT・川口JCTを先頭とする渋滞が本線へ波及
関越道や東北道の下り渋滞が外環道まで伸びるケースが多く、数km〜十数km規模になることもあります。
内回り(大泉方面):Uターンピーク
- 時間帯:
- 15:00〜21:00頃
- ピーク日:
- 8月14日〜16日頃
- 状況:
- 各JCT合流部で断続的な渋滞が発生
午後から夜間にかけて混雑が長時間継続する傾向があります。
混雑の理由と交通量

お盆は交通需要の質が変化するため、通常とは異なる渋滞構造になります。
混雑の主な理由
- 放射道路の渋滞波及(関越道・東北道など)
- サグ部での速度低下によるブレーキ連鎖
- 高速道路に不慣れなドライバー増加
特にサグ部では無意識に速度が落ちやすく、自然渋滞が発生しやすい状況になります。
交通量の目安
| 項目 | 数値目安 |
|---|---|
| 区間別交通量 | 約70,000〜100,000台/日 |
| 車種構成 | 自家用車の割合が大幅増加 |
| 特徴 | 都心回避車両が集中 |
平日は物流トラックが中心ですが、お盆は自家用車の割合が大きく増加します。
待ち時間と満車の注意点

混雑時は通過時間が大幅に延びます。
通過待ち時間
- 通常15分区間が45分以上になる場合あり
- 渋滞発生時は所要時間が3倍以上になることもある
渋滞情報を事前に確認することが重要です。
新倉PAの満車
- お盆期間中は終日満車に近い状態
- 入庫待ち車列が本線に影響する場合あり
休憩を前提とした計画は避け、事前にトイレや給油を済ませておくことが推奨されます。
公共交通の影響
- 新幹線・在来線の混雑回避による車移動増加
- 高速バスの大幅遅延発生
鉄道混雑を避けた車利用が道路混雑を助長します。
帰省・Uターンの傾向と交通規制

お盆期間はピークが比較的明確です。
帰省ピーク
- 山の日(8月11日)前後
- 朝5時前から交通量増加
- 午前中が最混雑
Uターンピーク
- 休み終盤(8月14日〜16日頃)
- 午後の内回りが特に混雑
- 夜間まで渋滞が続く場合あり
交通規制の傾向
- 工事による車線規制は原則実施なし
- 事故による突発的規制が多発
- 追突事故が渋滞拡大の主因
十分な車間距離の確保が重要です。
墓参りと出口渋滞

お盆特有の要因として墓参りがあります。
- 都立八柱霊園方面
- 三郷南IC付近
- 高谷JCT周辺出口
一般道へ降りる車両が集中し、出口渋滞が発生しやすくなります。
お盆の外環道を乗り切るポイント

混雑回避には時間調整と情報収集が不可欠です。
- 外回りは午前5時前に通過
- 内回りは正午までの通過を目安にする
- 新倉PAをあてにしない
- JCT手前の電光掲示板で渋滞距離を確認
- 渋滞20km超の場合は国道298号の利用を検討
接続先の渋滞状況を必ず確認することが最大のポイントです。
まとめ
外環道は首都圏の放射道路を横断する重要な環状路線であり、お盆期間中は帰省・行楽・墓参り・物流が重なって大規模な混雑が発生します。
- 帰省ピークは8月11日〜13日頃
- Uターンピークは8月14日〜16日頃
- 外回りは午前、内回りは午後が混雑
- 放射道路の渋滞が本線へ波及
- 早朝移動が最も有効な回避策
事前の情報収集と時間調整が、お盆の外環道を安全かつ効率的に利用する鍵となります。


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