ディズニーといえばアトラクションやキャラクターが注目されがちですが、視点を変えるとまったく違う魅力が見えてきます。
植物観賞、バードウォッチング、そしてアメリカの歴史を感じる散策など、乗り物にほとんど乗らなくても十分に楽しめる“上級者向けの過ごし方”を紹介します。
混雑時や待ち時間にも活用できるディズニーの新たな楽しみ方として、旅行客にもおすすめです。
植物で巡るディズニーの魅力

ディズニーリゾートは、実は巨大な植物園のような場所です。
約6000種・64万本以上の植栽があり、各エリアの物語に合わせて緻密にデザインされています。
アトラクションに乗らなくても、植物を眺めながら歩くだけで一日楽しめるほど見どころは豊富です。
注目したい植物たち
植物好きには、珍しい熱帯植物やオージープランツが特におすすめです。
ディズニーの世界観作りに欠かせない植栽が数多く配置されています。
- 観葉植物
- インドゴムの木、クワズイモ、フィカス・ウンベラータなど
- 熱帯・珍奇植物
- ネオレゲリア、ビカクシダ、アオノリュウゼツラン
- オージープランツ
- ブラシノキ、ティートゥリー、バンクシア、グレビレア
- 特に希少な植物
- ジュラシックツリー(ウォレミマツ)
ウォレミマツは太古のジュラ紀から姿を変えず生き残った希少樹で、パークで出会える植物としては特に価値の高い存在です。
植物観賞のおすすめスポット

エリアごとに特徴的な植物が配置されているため、散策ルートとしても楽しめます。
植物ガイドブックを持って歩くと、より深く楽しむことができるので、おすすめです!
なかなか書店に置いてないですが…。
ディズニーランド
| エリア | 見どころ植物 | 特徴 |
|---|---|---|
| アドベンチャーランド | スイレンボク、コリウス、デュランタ | 熱帯植物が多く、色彩豊か |
| ウエスタンランド | ブラシノキ、ティートゥリー、バンクシア | オージープランツの宝庫 |
| トムソーヤ島 | ギョリュウバイ、グミの木 | 静かで緑豊かな癒しの空間 |
| クリッターカントリー | ホルトノキ、プラタナス | 巨木や記念樹が点在 |
| ホーンテッドマンション周辺 | サルビア、ティートゥリー | 青い花が雰囲気にマッチ |
| シンデレラ城前 | トピアリー、芝生、季節の花々 | 写真映えスポット |
ディズニーシー
| エリア | 主な植物 | 特徴 |
|---|---|---|
| アラビアンコースト | アオノリュウゼツラン、アガベ類 | 乾燥地帯風の演出にマッチ |
| ロストリバーデルタ | ネオレゲリア、プルメリア | 熱帯植物が豊富でジャングル感満載 |
| メディテレーニアンハーバー | プラタナス(傘状仕立て) | ヨーロッパ風の街並みに合う植栽 |
ディズニーシーで楽しむバードウォッチング

ディズニーシーは海に囲まれた構造もあり、鳥の観察に適した環境が整っています。
待ち時間にスマホを見る代わりに、周囲の水辺や空を眺めるだけで、思わぬ発見があります。
ディズニーシーで見られる鳥
季節によって種類は変わりますが、冬には多くのカモ類が越冬のため訪れます。
実際に観察すると20種以上が確認できる日もあり、手軽に楽しめます。
- ホシハジロ
- キンクロハジロ
- カルガモ
- コガモ
- オオバン
- アオサギ
- ミサゴ
- メジロ
- シジュウカラ
- ウグイス ・・・など
特にホシハジロはケープコッドに数百羽単位で集まるため、ディズニーシーを象徴する鳥と言えるほどです。
おすすめの観察スポット
エリアごとに見られる鳥が異なり、散策の目的地選びにも役立ちます。
- ケープコッド
- ホシハジロの大群が越冬
- シンドバッド前の水辺
- キンクロハジロやマガモなど多種が見られる
- ロストリバーデルタ
- メジロやウグイスなど、小鳥を観察しやすい
- トランジットスチーマーライン
- 船から広範囲の水鳥を観察でき、当たりの日は1000羽以上を見ることも
注意点
バードウォッチングを楽しむ際は、他のゲストへの配慮が欠かせません。
- 餌を与えない
- 撮影者や通行の妨げにならない
- 双眼鏡は持ち込まない
- 一脚・三脚は使用しない
ディズニーはあくまでテーマパーク。
観察は周囲の迷惑にならない範囲で楽しみましょう。
詳細はこちら!
アメリカ史で読み解くディズニーランド

アトラクションに乗らずとも、ディズニーランドは“アメリカの歴史博物館”としても楽しめます。
ウォルト・ディズニー自身が鉄道を愛し、懐かしいアメリカの街並みを再現して作ったのがパークの原型です。
ディズニーランドの原点を知る
パーク内の街並みやアトラクションは、20世紀前半のアメリカ文化を再現しています。
キャラクターよりも背景設定に注目すると、より深く味わえます。
- メインストリートUSA
- 1900年代初頭のアメリカの商店街をモデルにした街並み
- ウエスタンランド
- 19世紀のフロンティア文化を再現
- トムソーヤ島
- アメリカ文学と開拓時代の生活観が表現されている
これらを“歴史的風景”として見ると、ディズニーランド自体が巨大なアメリカ文化展示空間であることに気づきます。
アトラクションを別視点で楽しむ
乗り物の仕組みや背景設定に注目すると、新しい魅力が見えてきます。
- 蒸気船のエンジンの構造
- 鉄道の路線や構造物
- 街並みの建築意匠
キャラクターを追わずとも、パークの深い設定を読み解く楽しみ方が存在します。
蒸気トラクター

ディズニーランドで、ぜひ見てほしいのがこちらの蒸気トラクター。
ビッグサンダー・マウンテンの、アトラクション入口付近に設置されています。
1898年製の実際に使われていた本物の蒸気機関トラクターです。
西部開拓時代に食料などの運搬に使われた非常に貴重なもので、現在は世界でも数台しか残っていません。
まとめ
アトラクションに乗らなくても、ディズニーは十分に楽しめます。
植物観賞、バードウォッチング、アメリカ文化の散策など、視点を変えれば新しい魅力に出会えるはずです。
- 植物は6000種以上で、エリアごとのテーマ性が高い
- ディズニーシーではホシハジロを中心としたバードウォッチングが可能
- ディズニーランドはアメリカの歴史を体験できる博物館的な存在
混雑時の過ごし方としても最適なので、次の来園時にはぜひ試してみてください。



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