新潟県西蒲原郡弥彦村に鎮座する越後一宮 彌彦神社は、2400年以上の歴史を持つ「おやひこさま」として親しまれる古社です。
万葉集にも詠まれたその由緒ある境内は、豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい表情を見せてくれます。
特に紅葉の時期は多くの参拝者で賑わい、神聖な空気と癒しを求める人々で溢れます。
今回は、彌彦神社へのアクセス方法を、電車、車、バス、そして弥彦山ロープウェイの利用まで、詳しくご紹介します。
旅の計画に役立つヒントや注意事項も網羅しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
彌彦神社ってどんなところ?アクセス概要

彌彦神社は新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2に位置しています。
広大な弥彦山の麓に広がる境内は、四季折々の美しい表情を見せ、特に紅葉の時期は多くの参拝者で賑わいます。
弥彦山山頂には奥宮である彌彦神社御神廟があり、こちらも合わせて訪れることで、より深い信仰と絶景を体験できます。
主要なアクセス方法は以下の通りです。
- 電車:
- JR弥彦線の終点「弥彦駅」が最寄り駅。駅から徒歩圏内です。
- 車:
- 北陸自動車道のインターチェンジからアクセス可能。
- 無料の駐車場も多数完備されています。
- バス:
- 弥彦村内を巡る循環バスや、周辺の観光地と結ぶ周遊バスが運行しています。
電車でのアクセス

遠方から彌彦神社へ向かうなら、電車が便利です。
東京・主要都市からの新幹線利用
東京方面からは、JR東京駅から上越新幹線に乗車し、約2時間でJR燕三条駅に到着します。
燕三条駅でJR弥彦線に乗り換え、終点の弥彦駅までさらに約30分です。
新潟駅から向かう場合は、JR越後線と弥彦線を乗り継いで約1時間7分~1時間41分、運賃は770円です。
JR弥彦線・越後線での接続
上越新幹線を利用する場合は燕三条駅で、信越本線または越後線を利用する場合は東三条駅または吉田駅でJR弥彦線に乗り換えます。
【重要ポイント!】
JR弥彦線は1時間に1~2本程度と運行本数が限られています。
新幹線でスムーズに燕三条駅に到着しても、弥彦線の接続が悪ければ、次の列車まで30分から1時間近く待つ可能性があります。
事前に時刻表をしっかり確認し、乗り換え時間を考慮した計画を立てることが、スムーズな旅の秘訣です!
弥彦駅から神社までの道のり
弥彦駅から彌彦神社までは約1km、徒歩で約15分です。
門前町の風情を楽しみながら、のんびり散策するのもおすすめです。
タクシーを利用する場合の目安
- 燕三条駅から:
- 約13km、約30分
- 東三条駅から:
- 約18km、約40分
- 吉田駅から:
- 約5km、約10分
出発地 | 乗り換え駅 | 最終目的地 | 所要時間(目安) | 運賃(目安) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
東京駅 | 燕三条駅 | 弥彦駅 | 約2時間30分 (新幹線含む) | – (新幹線運賃別途) | JR弥彦線は本数少なめ、要事前確認 |
新潟駅 | 吉田駅 or 東三条駅 | 弥彦駅 | 約1時間7分~1時間41分 | 770円 | 乗り換え1回 |
東三条駅 | – (直通または乗り換え1回) | 弥彦駅 | 約28分~41分 | 330円 | JR弥彦線 |
吉田駅 | – (直通) | 弥彦駅 | 約10分 (タクシー) | – (電車運賃別途) | JR弥彦線終点 |
車でのアクセス:広大な無料駐車場が魅力!

荷物が多い方や、周辺の観光地も巡りたい方には車でのアクセスが便利です。
彌彦神社周辺には広大な無料駐車場が整備されています。
高速道路からのルート
北陸自動車道を利用する場合、関東方面からは三条燕ICから約13km、車で約30分。
新潟方面からは巻潟東ICから約15km、車で約30分です。
一般道からは、国道8号線からは三条から約15km、国道116号線からは吉田から約5kmです。
詳細な駐車場情報と注意点
彌彦神社周辺には、普通車2000台、大型車20台もの収容能力を持つ無料の大型駐車場が多数点在しています。
通常時であれば、駐車場の心配はほとんどありません。
主な駐車場
- 神社脇駐車場:
- 拝殿まで徒歩約5分と最も近く、短時間駐車推奨(登山利用不可)。
- 村営第一駐車場(競輪第1駐車場):
- 拝殿まで徒歩約5分。
- 神社前大門町駐車場:
- 短時間駐車推奨。
- おもてなし広場前駐車場
- 弥彦駅前村営駐車場
- 弥彦商工会脇駐車場
- 競輪第4~第6駐車場
【要注意!】イベント時の交通規制と駐車場状況
通常は無料・広大な駐車場が魅力ですが、初詣(大晦日~1月3日頃)には毎年約24万人もの参拝者が訪れるため、大規模な交通規制が実施されます。
この期間は、駐車場の一部が車両通行止めになったり、利用時間が制限されたりする場合があります。
広大な駐車場があっても、大渋滞に巻き込まれたり、駐車場が見つからなかったりする可能性が高いです。
また、菊まつり期間や湯かけまつりなどの特定のイベント時にも、一部の駐車場が有料になったり、臨時交通規制が敷かれたりすることがあります。
これらのピーク時には、公共交通機関の利用を強く推奨します!
最新の交通規制や駐車場の情報は、弥彦観光協会ホームページや彌彦神社公式サイトで事前に確認するようにしましょう。
駐車場名称 | 収容台数(普通車/大型バス) | 料金 | 拝殿までの徒歩時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
神社脇駐車場 | 50台 / 20台 | 無料 | 約5分 | 参拝目的の短時間駐車推奨、登山利用不可 |
村営第一駐車場 | 345台 / – | 無料 | 約5分 | |
神社前大門町駐車場 | 50台 / 20台 | 無料 | – | 参拝目的の短時間駐車推奨 |
おもてなし広場前駐車場 | 56台 / 6台 | 通常無料、菊まつり期間有料 | – | |
弥彦駅前村営駐車場 | 73台 / – | 通常無料、菊まつり期間有料 | – | |
弥彦商工会脇駐車場 | 150台 / – | 無料 | – | |
競輪第1駐車場 | 345台 / – | 無料 | – | 村営第一駐車場と同じ可能性あり |
競輪第4~第6駐車場 | 880台 / – | 無料 | – | |
合計 | 約2000台 | 主に無料 | イベント時は要確認 |
バスでのアクセス:村内巡りも便利!

彌彦神社周辺では、広域を結ぶ高速バスのほか、村内を巡る便利な循環バスが運行しています。
高速バスの利用
東京方面からは、新宿バスタや東京駅八重洲南口などから新潟方面への高速バスが運行しています。
燕三条駅までは約5時間45分~6時間5分でアクセスでき、運賃は2,500円~10,500円程度です。
燕三条駅からはJR弥彦線に乗り換えるか、タクシーを利用して彌彦神社へ向かいます。
新潟空港や新潟ワインコースト方面からは、予約制のライナーバスが弥彦温泉へ直通で運行しています。
片道運賃は大人3,000円、小人1,000円で、1日2往復運行。
弥彦温泉バス停から彌彦神社までは、徒歩または村内バスを利用しましょう。
弥彦村内循環バス「やひこ号」
弥彦村内を巡る「やひこ号」は、平日毎日運行しており(年末年始を除く、月~金曜、祝日運休)、村内の移動に非常に便利です。
どこまで乗車しても1回100円の均一料金で、小学生以下は無料!
彌彦神社(宮司宅前)、弥彦駅、てまりの湯、道の駅国上、吉田駅など、村内の主要スポットやJR駅を経由します。
バスロケーションシステムも導入されているので、運行状況をリアルタイムで確認できますよ。
観光周遊バス「ぐる~んバス」
観光周遊バス「ぐる~んバス」は、2025年4月26日~10月26日の間の土曜・日曜・祝日限定で運行しています。
弥彦駅と彌彦神社がルートに加わり、双方向運行になったことでさらに便利になりました。
運賃は1回乗車の場合、大人300円、小学生150円。
1日フリーパスは大人500円、小学生250円です(未就学児は無料)。
新潟市岩室観光施設いわむろや、JR越後線 巻駅、カーブドッチ・ワイナリー、角田浜浦浜、多宝温泉 だいろの湯、JR弥彦線 弥彦駅、彌彦神社など、広範囲の観光スポットを結んでくれるので、周辺観光も楽しみたい方におすすめです。
弥彦山ロープウェイ:絶景と奥宮へ!

彌彦神社の参拝後、弥彦山山頂にある奥宮「彌彦神社御神廟」や、越後平野を一望できる展望台へ向かうなら、弥彦山ロープウェイが便利です。
彌彦神社境内からロープウェイ山麓駅までは、「万葉の道」と呼ばれる遊歩道を歩いて行くことができます。
また、神社からは山麓駅までの無料シャトルバスも運行しているので、移動手段を選べます。
ロープウェイは山麓駅から山頂駅までを約5分で結び、空中散歩を楽しみながら越後平野や日本海、天候が良ければ遠くに佐渡島まで望むことができます。
山頂駅付近の弥彦山頂公園には、展望レストランや高さ100mの回転昇降展望塔「パノラマタワー」があり、景色をさらに楽しめます。
運行時間は季節によって異なります(4月~11月は9時00分~16時40分、冬期間は9時~16時00分)。
冬期間は火曜日が定休日となる場合や、天候により運行時間が変更される可能性があるので、事前に弥彦山ロープウェイのホームページで確認しましょう。
料金は大人往復1,500円、片道800円。
こども往復750円、片道400円。
身体障害者手帳などの提示で割引もあります。
バリアフリー情報

彌彦神社は、多くの訪問者が快適に参拝できるよう、バリアフリー化が進められています。
車でのアクセスの場合、社務所前に駐車することで参拝が可能です。
駐車場は社務所前と参道口の2箇所が利用でき、参道口駐車場内には車椅子対応トイレも完備されています。
神社および周辺は概ねバリアフリー化されており、車椅子での参拝や、参道口周辺の食事・土産店への入店も可能な店舗が複数あります。
拝殿にはスロープが設置されており、車椅子での可動スペースも十分に確保されています。賽銭箱も座位から届く高さに設置されています。
ただし、参道には上り坂や段差がある場所も存在します。
特に、拝殿手前は砂利敷きのため、車椅子での移動には一部困難が伴う可能性があります。
弥彦観光協会では車椅子の貸し出しも行っていますので、必要に応じて利用を検討しましょう。
注意事項

彌彦神社を訪れる際には、最新の情報を確認し、特にイベント時の注意事項を把握しておくことが重要です。
- 宝物殿の開館日:
- 一時的な空調工事のため変更される場合があります。
- 訪問前に公式サイトで確認しましょう。
- 初詣期間:
- 大晦日の午後11時から1月3日午後3時まで(一部は1月5日午後5時まで)、彌彦神社周辺では大規模な交通規制が行われます。
- 境内の一部が一方通行となるため、動線に注意が必要です。
- 菊まつり期間:
- 一部の駐車場が有料となる場合があります。
- 湯かけまつり(4月6日)など特定のイベント時:
- 臨時交通規制が敷かれることがあります。
これらの交通規制や駐車場の最新情報は、彌彦神社公式サイトや弥彦観光協会ホームページで随時更新されます。
特に混雑が予想される時期に訪問を計画する場合は、出発前に必ずこれらの公式情報を確認し、現場の指示に従って通行・駐車することが、スムーズで安全な参拝のために不可欠です。
体調がすぐれない場合は、参拝を控えることも推奨されています。
まとめ
新潟県に位置する越後一宮 彌彦神社へのアクセスは、電車、車、バス、そして弥彦山ロープウェイと多岐にわたります。
どの交通手段を選ぶにしても、自身の出発地、利用したい交通手段、そして訪問時期(特にイベントの有無)を総合的に考慮し、最新の交通情報や運行状況を事前に確認することが、快適で充実した参拝体験に繋がるはずです。
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