魅力しかない!!市立しものせき水族館 海響館の見どころ

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下関を観光する際、候補に挙がるのが海響館でしょう。

水族館をまわる際、必要となるのが事前知識。

予習するかどうかで、現地で得られる情報量に差が出るというものです。

というわけで、この記事では海響館の見どころについて紹介します。

市立しものせき水族館 海響館とは

市立しものせき水族館 海響館

海響館は、山口県下関市に位置する水族館です。

「海のいのち・海といのち」をメインコンセプトにし、多くの水生生物を飼育しています。

特筆すべきはフグとペンギン類の展示です。

下関はかつて南極捕鯨の基地だったこともあり、コウテイペンギンの飼育をしたことがあります。

そこからペンギン飼育がスタートし、今では5種140羽以上のペンギンが生活するまでになりました。

ちなみに、下関市の鳥として、ペンギンが指定されています。

絶対に見ておきたい!!海響館の見どころ

海響館の見どころを紹介します。

フンボルトペンギン

フンボルトペンギン

最初に紹介するのは、フンボルトペンギン。

上述した通り、下関市の鳥はペンギンで、海響館を象徴する生きものの一つです。

特にフンボルトペンギンは別格で、日本を代表するフンボルトペンギンと言っても過言ではありません。

というのも、2010年3月に海響館(日本)と国立サンチアゴ・メトロポリタン公園(チリ共和国)が協力協定を結びました。

この協定は、各々の社会的責任を果たすことを主眼としている国際協定で、海響館のフンボルトペンギン展示場が生息域外重要繁殖地として指定されています。

海響館の努力量も凄まじく、展示場は生息地のアルガロボ島を再現

環境エンリッチメントが非常に良く、ペンギンたちも伸び伸び暮らしているように見えます。


コラム

海響館はフンボルトペンギンの繁殖生態に大きく貢献しています。

実績はこちら。

  • 人工授精の成功
    • フンボルトペンギンでは世界初
    • ペンギンでは世界2例目

極地ペンギン

キングペンギン

下関市とペンギンの関わりは、コウテイペンギンからスタートしています。

そのため、極地ペンギンも見過ごせません。

暮らしているペンギンは、キングペンギン,ジェンツーペンギン,マカロニペンギン,ミナミイワトビペンギンの5種です。

今年もジェンツー,キング,ミナミイワトビのヒナが孵化し、順調に繁殖生態の知見を増やしています。

令和4年にマカロニペンギンのヒナが15年ぶりに孵ったこともありましたが、そのときは失敗…。

日本のマカロニは、ほとんど高齢個体なので繁殖が難しいので、しょうがないです…。

日本でマカロニが見られなくなる日も、近いかもしれません。

フグ類

トラフグ
下関のフグといえば「トラフグ」

下関市水産物5大ブランドをご存知でしょうか?

下関市はふぐ,ウニ,くじら,イカ,あんこうを5大ブランドとしてPRしており、フグはその一角を担っています。
※下関では「ふぐ」を「ふく」と言いますが、記事内では「ふ」に統一します。

下関へ観光に来たら、食べたいと思う方も多いでしょう。

このように下関で重要な生きものなので、海響館では多くのフグ類を飼育しています。

その多さ、なんと約100種類!!

展示種数は世界一を誇っており、さすが下関です。

詳細かつ面白い展示で溢れているので、ぜひ隅から隅まで読んでみてください!!

ハリセンボンの展示
クサフグ(県内の産卵地は山口県指定天然記念物に指定)
クサフグ(県内の産卵地は山口県指定天然記念物に指定)

アマミホシゾラフグの稚魚

アマミホシゾラフグ
アマミホシゾラフグの稚魚

アマミホシゾラフグは、日本で3種確認されているシッポウフグ属の一角です。

2014年に新種として記載され、奄美大島や沖縄県で発見されています。

名前に「アマミ」と付いていますが、固有種というわけではないです。

海響館では、アマミホシゾラフグを世界で初めて卵から稚魚までの生育に成功!!

その記録は、論文として発表されています。
魚類学雑誌 早期公開版 DOI: 10.11369/jji.22–007

そんな貴重なアマミホシゾラフグの稚魚を、令和6年8月5日から展示開始!!

アマミホシゾラフグの、飼育下育成個体の展示自体が世界初です。

これまでの研究の積み重ねと言っても、過言ではないでしょう。

今後の論文にも、期待しましょう。

ちなみに、生きものの状態によって、展示が急に終了することがあります。

見たい方は、見られるうちに見に行きましょう。

アクアシアター

海響館のバンドウイルカとカルフォルニアアシカ

海響館では、バンドウイルカカルフォルニアアシカアクアシアターを見ることができます。

イルカはスタイリッシュに、アシカはマイペースに動き、緩急のあるショーを楽しめるのが特徴です。

開催時間は約20分!!

海響館へ来たら、絶対に見ておきましょう。

シロナガスクジラの全身骨格標本

シロナガスクジラの骨格標本

実は極めて貴重なのが、こちら。

シロナガスクジラの全身骨格標本です。

そもそもシロナガスクジラの骨格標本自体が貴重で、世界に7-8体しかありません。

その一つが、海響館にあります。

この骨格標本は1880年代にノルウェーで捕獲されたもので、そのままノルウェーで保管されていました。

日本と共同研究した際に、研究資料として日本へ持ち込まれたという形になります。

アマミホシゾラフグとは違うベクトルで貴重なので、絶対に見ておきましょう。

海響館の基本情報

海響館の基本情報を紹介します。

料金大人(高校生以上):2090円
小中学生:940円
幼児(3才以上):410円
住所山口県下関市あるかぽーと6−1
電話0832281100
営業時間9時半〜17時半 
休館日年中無休
メンテンス等により、臨時休館の可能性あり
公式サイトこちら

まとめ

この記事をまとめると、以下のとおりです。

  • 海響館の魅力は以下の通り
  • フンボルトペンギン
  • 極地ペンギン
  • フグ類
  • アクアシアター
  • シロナガスクジラの骨格標本

以上です。

海響館は本当に魅力あふれる水族館なので、下関へ観光に訪れた方は必ず寄るようにしましょう。

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