富山を代表する伝統行事「おわら風の盆」は、毎年9月1日から3日にかけて富山市八尾地区で開催されます。
期間中は全国・海外から多くの旅行客が訪れ、富山駅や会場周辺は大変混雑します。
この記事では、富山駅を起点におわら風の盆へ向かう旅行客向けに、混雑する時間帯や理由、交通機関利用時の注意点、あわせて観光のコツを詳しく解説します。
おわら風の盆とは

おわら風の盆は、江戸時代から約300年続く富山県を代表する伝統行事です。
立春から数えて210日目にあたる二百十日の台風被害を鎮め、五穀豊穣を祈る風神祭として受け継がれてきました。
行事の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 毎年9月1日〜3日 |
| 開催場所 | 富山県富山市八尾地区(旧町エリア) |
| 主な行事 | 町流し、豊年踊り、女踊り、男踊り |
| 最寄り駅 | JR越中八尾駅(富山駅から約30分) |
夜になると、ぼんぼりの灯りに照らされた石畳の坂道を、編み笠を深くかぶった踊り手が静かに踊り歩く「町流し」が行われ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
富山駅が混雑する理由

おわら風の盆の期間中、富山駅が混雑するのには明確な理由があります。
事前に把握しておくことで、無駄な待ち時間を減らしやすくなります。
混雑が発生する主な要因
- 八尾地区が小さな町で、会場の収容力が限られている
- 会場周辺は交通規制があり、公共交通機関利用が集中する
- 夜間の町流しに合わせて移動時間が重なる
- 八尾地区内の宿泊施設が少なく、多くの来場者が富山駅周辺に宿泊する
富山駅・交通機関の混雑する時間帯

富山駅から越中八尾駅へ向かう時間帯、また帰路の時間帯は特に注意が必要です。
混雑が予想される時間帯
| 行先 | 混雑が予想される時間帯 |
|---|---|
| 富山駅 → 越中八尾駅 | 14:00〜18:00 |
| 越中八尾駅 → 富山駅 | 20:00〜23:00 |
この時間帯は、JR高山本線や臨時バスが非常に混雑し、富山駅構内でも入場規制や長時間待ちが発生することがあります。
JR高山本線の整理券について
- 富山駅発の一部時間帯の列車では乗車整理券が配布される
- 整理券がないと希望の列車に乗れない場合がある
- 配布開始は出発の1時間以上前になることが多い
夕方以降に向かう場合は、早めに富山駅へ到着しておくことが重要です。
八尾地区(会場)の混雑状況

会場となる八尾地区では、時間帯によって混雑の度合いが大きく異なります。
会場内が特に混雑する時間帯
- 20:00〜23:00頃
- 町流しが本格化し、観覧客が集中する
- 諏訪町本通り・おたや階段周辺
- 写真撮影や観覧スポットとして特に人気
人の流れが止まりやすく、思うように移動できない場面もあるため、余裕を持った行動が必要です。
比較的落ち着いて観覧できる時間帯
- 23:00以降の深夜帯
- 観光客が減り、静かで幻想的な雰囲気を味わいやすい
- 日中の早い時間帯
- 見学中心であれば比較的歩きやすい
交通規制とアクセス時の注意点

おわら風の盆期間中は、八尾地区周辺で大規模な交通規制が実施されます。
八尾地区の交通規制概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両通行止め | 会場周辺の一般車両全面禁止 |
| 規制時間 | 9月1・2日 16:00〜24:00、3日 18:00〜24:00 |
| 注意点 | 規制時間外でも進入できない場合あり |
マイカーでの直接乗り入れはできないため、公共交通機関の利用が前提となります。
アクセス時のポイント
- 富山駅からはJR高山本線または臨時バスを利用する
- 帰りの混雑を考え、終電時刻を事前に確認する
- タクシーは指定乗り場のみ利用可能
観光客が知っておきたい注意点

おわら風の盆は、一般的な祭りとは異なり、静けさを大切にする行事です。
観覧時のマナーと準備
- 大声での会話やフラッシュ撮影は控える
- 石畳と坂道が多いため歩きやすい靴を選ぶ
- 夜間でも蒸し暑くなるため水分補給を忘れない
- トイレは早めに済ませる
事前にマナーを理解しておくことで、より深く行事を楽しめます。
富山駅周辺での時間調整に便利な観光スポット

混雑時間を避けるため、富山駅周辺で時間を調整するのもおすすめです。
富山駅周辺の代表的な立ち寄り先
- 富岩運河環水公園
- 富山市ガラス美術館
- 富山城址公園
- 富山市役所展望塔
いずれも富山駅からアクセスしやすく、待ち時間を有効に使えます。
まとめ
おわら風の盆の開催期間中は、富山駅・八尾地区ともに非常に混雑します。
特に夕方から夜にかけては、交通機関の利用集中や会場内の人出により、移動に時間がかかることを前提に計画することが重要です。
混雑する時間帯を避ける、整理券の有無を確認する、富山駅周辺で時間調整を行うなどの工夫を取り入れることで、より快適におわら風の盆を楽しむことができます。



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