2025/5/15の鳥見【愛知】

サムネ RECORD

この日も仕事終わりに鳥見を開始しました。

4日前まで北海道で鳥を追いかけていたため、久しぶりの愛知でのフィールドです。

地元の干潟と草地をメインに巡ったところ、多彩な生きものとシーンに出会えました。ではハイライトをどうぞ。


スナメリ

スナメリ

まずは、この日の主役:スナメリです。

体長1.6〜1.7m、体重50〜60kgほどの小型のクジラで、背びれがなく丸い頭が特徴。

体色は銀白色で、背中から尾にかけてわずかに隆起があります。

沿岸開発による生息地の減少から、絶滅危惧種に指定されています。

伊勢湾のスナメリは特に伊勢湾・三河湾にかけて知られ、春〜夏に出産・授乳する個体群がいます。

MFの干潟では毎冬見られる存在ですが、繁殖はしていないはずなので、たまたま遅くまで残っていた個体群でしょう。

この日は数頭の群れが巨大なボラの群れを追いかけており、頭脳派のスナメリと必死に逃げ回るボラの攻防が目の前で展開。

海中の命のやり取りを間近で見られるのは、この干潟ならではの贅沢です。


カワウ&スナメリ

カワウ ボラ スナメリ

スナメリがボラを追い立てると、そこへカワウが次々と集まってきます。

狙いは、スナメリが取り逃したボラ。

今回はカワウが見事に大きな個体を仕留める場面もあり、干潟の食物連鎖がリアルに見える瞬間でした。


ボラ

ボラ

今回の“影の主役”、ボラ。

世界中の熱帯〜温帯域の沿岸や河口に広く生息し、細長い体と銀白色の大きな鱗、水面から飛び跳ねる習性で知られます。

スナメリから逃れるために巨大な群れを形成しており、その動きは干潟の生態系を支える重要な役割を果たしています。


ミサゴ

ミサゴ

ミサゴもスナメリとボラの騒ぎにつられて姿を見せました。

好条件に見えてもこの日は狩りを失敗。

あれだけ魚が目の前にいても外すのは、自然の厳しさというより野生の“やれやれ”といったところでしょうか。


セッカ

セッカ

草地ではセッカが元気にさえずっていました。

ヒッヒッと上昇し、ジャッジャッと下降する独特のディスプレイは、この時期のMF草原の定番。

目にも耳にも楽しい光景です。


ドリームリフター

ドリームリフター セントレア

最後は生きものではない“珍客”、ドリームリフター。

B747-400を改造したボーイング787用大型部品輸送機で、世界に4機しか存在しません。

中部国際空港(セントレア)は東海地方で作られた787の部品を輸送する日本唯一の拠点で、MFでも稀に姿を見せます。

見られた日はちょっと得した気分になりますね。

見られた鳥

今回、見られた鳥は以下のとおりです。

ヒドリガモハマシギチョウゲンボウ
カルガモソリハシシギハヤブサ
マガモキアシシギハシボソガラス
オナガガモアオアシシギハシブトガラス
ホシハジロコアジサシヒバリ
キンクロハジロアジサシヒヨドリ
スズガモカワウツバメ
キジゴイサギウグイス
キジバトアマサギオオヨシキリ
カワラバトアオサギセッカ
オオバンダイサギメジロ
ヒクイナチュウサギムクドリ
ケリコサギイソヒヨドリ
ダイゼンミサゴスズメ
コチドリオオタカハクセキレイ
チュウシャクシギトビカワラヒワ
オオソリハシシギカワセミホオジロ

計51種

今回はスナメリやボラの動きが中心になりましたが、シギチもしっかり見られました。

めっちゃ遠かったですが…笑

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