諏訪大社の御柱祭は、7年に一度だけ開催される日本屈指の大祭で、国内外から多くの観覧客が集まります。
特に2028年の次回開催は、従来通りの「人力曳行」「木落し」が復活する予定で、例年以上の混雑が予想されています。
この記事では、混雑のピーク時間や危険を避けるための注意点、交通規制情報などを詳しく紹介します。
初めて観覧する旅行客でも安心して楽しめるよう、分かりやすくまとめました。
御柱祭とは何か

御柱祭は1200年以上続く伝統的な神事で、諏訪大社の社殿四隅に立つ「御柱」と呼ばれる巨大なモミの木を建て替えるために行われます。
氏子たちが命懸けで巨木を曳行する姿は圧巻で、多くの観覧客を惹きつけています。
主な特徴
- 開催頻度:
- 7年に一度
- 開催時期:
- 4月(山出し)・5月(里曳き)
- 規模:
- 氏子約20万人が参加する巨大イベント
- 目的:
- 宝殿の造営と御柱の建て替え
次回開催日程(2028年)

次回の御柱祭は、2028年(令和10年)に開催されます。
人力による曳行や木落しが復活する注目の回となります。
日程一覧
山出し
- 上社:4月1日〜3日
- 下社:4月8日〜10日
里曳き
- 上社:5月3日〜5日
- 下社:5月12日〜14日
山出しの迫力、里曳きの華やかさなど、日程によって雰囲気が大きく変わるのも特徴です。
御柱祭の混雑状況

御柱祭は、2016年開催時に12日間で約186万人を動員しました。
2028年は従来の規模に戻るため、同等以上の混雑が予想されています。
特に混雑する場所
- 木落し会場
- 川越し会場(上社のみ)
- 御柱が通る曳行路(御柱街道など)
- 諏訪大社 四社周辺(里曳き期間)
混雑ピークの時間帯
- 正午〜15時:
- メインイベントが集中
- 観覧席開場前:
- 木落し会場は早朝から来場者が並ぶ
- 曳行通過の30分前:
- 沿道に観客が集中
観覧場所は非常に狭く、特に木落し周辺は「早朝到着が必須」といわれるほど高密度になります。
混雑を避ける観覧ポイント

御柱祭の混雑は避けられませんが、工夫することで観覧の満足度を大きく上げられます。
おすすめの対策
- 公共交通機関の利用
- 早朝の移動
- 有料観覧席の購入
- 比較的空いている日程・時間帯の選択
比較的空いているタイミング
- 山出し初日の午後後半
- 里曳きの後半日程
- 建て御柱は混むが、朝の早い時間は比較的余裕あり
ピーク以外の時間を狙うことで、移動や観覧がしやすくなります。
御柱祭の主要な見どころ

御柱祭は、行事ごとに迫力や雰囲気がまったく異なります。
特に以下の4つは必見の見どころです。
木落し
長さ17m、重さ7〜12トンの御柱が急斜面を滑り降りる御柱祭最大の名物。
下社の木落し坂は特に傾斜がきつく、迫力満点です。
川越し
諏訪湖へ流れ込む宮川を巨木が渡る様子は圧巻。
上社山出しの名物で、観覧者が非常に多いポイントです。
里曳き
町中で行われる華やかな行事。
花笠踊りや騎馬行列など、山出しとは違った賑わいが魅力です。
建て御柱
祭りのクライマックス。
社殿四隅に御柱を立てる神事で、緊張感と感動が入り混じる瞬間です。
交通規制とアクセス情報

御柱祭期間中、諏訪地域は広範囲にわたり交通規制が行われます。
車でのアクセスは非常に困難です。
主な交通規制の傾向
- 曳行ルート周辺は車両通行止め
- 臨時シャトルバスの運行
- 周辺駐車場の閉鎖や混雑
アクセスのおすすめ
- JR中央本線(上諏訪駅・茅野駅・下諏訪駅)を利用
- 臨時バスを併用
- 車の場合は事前に指定駐車場とシャトルバスを確認
事前に公式サイトで最新情報を確認し、スムーズな移動を心がける必要があります。
観覧時の注意点と安全対策

御柱祭は非常に迫力がある一方、過去に負傷事故も発生しています。
観覧の際は安全を最優先にしましょう。
注意点
- 立入禁止区域には絶対に入らない
- 係員の誘導に従う
- 混雑時は押されないように体勢を低く保つ
- 木落しや川越しは特に危険が伴う
持ち物のポイント
- 歩きやすい靴
- 防寒具(4月〜5月は冷え込む)
- 飲み物
- レインウエア
大勢の人が集中するため、身の安全を確保しながら観覧することが重要です。
宿泊施設の状況と予約のコツ

御柱祭期間中の宿泊施設は非常に早く埋まります。
最低でも1年前には予約を始めるのが理想です。
宿泊の注意点
- 上諏訪温泉周辺は特に満室になりやすい
- 茅野市・岡谷市・塩尻市など隣接エリアも検討
- 駅からのアクセスを優先するのがおすすめ
宿泊を確保できれば観覧の行動範囲が格段に広がります。
最新情報のチェック方法

御柱祭は、開催が近づくほど交通規制・観覧席情報などが更新されます。
主な情報源
- 御柱祭公式サイト(ONBASHIRA in SUWA)
- 諏訪市・下諏訪町・茅野市などの自治体サイト
- 長野県の観光情報サイト
観覧席チケット販売の案内も公式の発表を必ずチェックしましょう。
まとめ
御柱祭は7年に一度だけ開催される、迫力と伝統が詰まった日本有数の大祭です。
2028年の次回開催は従来の形式に戻るため、混雑は避けられませんが、事前に混雑の傾向や交通情報を把握することで、安全かつ快適に観覧できます。
早めの宿泊予約、公共交通機関の利用、有料観覧席の活用など、準備を整えて臨むことで、御柱祭の醍醐味を存分に楽しめるでしょう。


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