北陸新幹線は、東京と北陸地方を結ぶ重要な路線であり、2024年3月には敦賀まで延伸されました。
その結果、関西方面からのアクセスが向上し、ゴールデンウィーク(以下GW)には例年以上の混雑が見られます。
本記事では、GW期間中の北陸新幹線の混雑状況やピーク時間帯・回避のコツ・注意点を詳しく解説します。
旅行や帰省を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
北陸新幹線の基本情報

北陸新幹線は、東京駅から福井県の敦賀駅までを結ぶ新幹線です。
1997年に東京〜長野間が「長野新幹線」として開業し、2015年に金沢まで延伸。
2024年3月には敦賀まで開業しました。
運営は区間ごとに分かれ、東京〜上越妙高間をJR東日本、上越妙高〜敦賀間をJR西日本が担当しています。
主な列車の種類は以下の通りです。
列車名 | 運行区間 | 特徴 |
---|---|---|
かがやき | 東京〜敦賀 | 最速達タイプ・全席指定席 |
はくたか | 東京〜敦賀 | 停車駅が多く一部自由席あり |
あさま | 東京〜長野 | 東京〜長野間を中心に運行 |
つるぎ | 富山〜敦賀 | シャトル運転・接続重視 |
E7系・W7系車両が使用され、全席に電源コンセントを備えるなど快適な設備が整っています。
ゴールデンウィーク期間中の混雑傾向

GW期間中の北陸新幹線は、帰省客と観光客が集中するため非常に混雑します。
特に、休暇の始まりと終わりの時期にピークを迎えるのが特徴です。
混雑ピーク日と時間帯(例年)
区間 | ピーク日 | 混雑時間帯 | 傾向 |
---|---|---|---|
下り(東京 → 北陸方面) | 5月3日前後 | 7:00〜12:00頃 | 朝から昼過ぎにかけて指定席満席、自由席も混雑 |
上り(北陸 → 東京方面) | 5月6日前後 | 14:00〜19:00頃 | Uターンラッシュで自由席・指定席とも満席 |
2025年もこの傾向が続き、5月3日(下り)・5月6日(上り)を中心に混雑が見られました。
敦賀延伸後の混雑の変化

2024年の敦賀延伸によって、北陸新幹線の混雑状況は大きく変化しました。
- 敦賀以西の混雑増加:
- 関西方面からの乗り換え客が増え、金沢〜敦賀間も混雑。
- 自由席乗車率100%超:
- 2024年GW初日には一部「はくたか」で乗車率130%を記録。
- 利用者数の増加:
- 2025年GWの利用者は前年比3%増、上越妙高〜糸魚川間の上下線で39万人に達しました。
このように、敦賀延伸後は「金沢より西」でも満席列車が続出しています。
列車ごとの混雑状況

列車タイプによって混雑の傾向が異なります。
旅行計画の参考にしてください。
列車 | 混雑状況 | 対策 |
---|---|---|
かがやき | 全席指定。 GWは早期に満席 | 発売開始日(1か月前10時)に予約必須 |
はくたか | 自由席あり。 ピーク時は座れない可能性大 | 始発駅で早めに並ぶのが安全 |
あさま | 東京〜長野間のみ運行 | 旅行や帰省客で午前中は混雑 |
つるぎ | 敦賀での乗り換え客増加 | 発車時刻の前にホームへ移動を |
混雑の原因

GWに北陸新幹線が混雑する理由は、以下の通りです。
- 帰省・観光需要の集中
- 北陸地方は金沢・富山・福井など観光地が多く、首都圏からの観光客が増加。
- 敦賀延伸後は関西方面からの乗客も増えました。
- 曜日配列による集中
- 飛び石連休では、移動日が特定の日に集中しやすくなります。
- 座席供給の限界
- 「かがやき」が全席指定のため、指定席が満席になると自由席に乗客が集中します。
- 渋滞回避のための利用増
- 高速道路の渋滞を避け、新幹線の定時性を選ぶ利用者が多い点も影響しています。
混雑を避けるためのポイント

混雑を少しでも避けるためには、以下の点を意識しましょう。
- 指定席の早期予約
- 乗車日の1か月前(午前10時)に発売開始。
- 「えきねっと」や「e5489」などのネット予約サービスを活用しましょう。
- ピーク日・時間帯を避ける
- 下りは4月末〜5月2日、上りは5月4〜5日を選ぶと比較的空いています。
- 始発駅での乗車
- 自由席を狙うなら東京駅や敦賀駅で早めに並ぶのが有効。
- 臨時列車の活用
- GW期間中は臨時列車が増発されることがあります。
- JR公式サイトで最新情報を確認しましょう。
混雑しやすい駅と対策

駅名 | 混雑傾向 | 対策 |
---|---|---|
東京駅 | 下り出発時に混雑。 自由席乗車列が長くなる | 30分前にはホームへ |
敦賀駅 | 上り出発時に混雑。 関西方面からの乗り換え客が集中 | 早めに改札を通過 |
金沢駅 | 観光客の乗降が多く、混雑が激しい | 指定席確保が最重要 |
大宮駅 | 首都圏利用者が多く、自由席が早く満席 | 乗車は東京駅推奨 |
GWに利用する際の注意点

- 「かがやき」は全席指定席
- 指定席が満席の場合、「立席特急券」で立ったままの乗車となります。
- 自由席の混雑
- ピーク時には立ち客が多数発生します。
- 長距離利用時は指定席を確保しましょう。
- 繁忙期の全席指定化に注意
- 「はくたか」も繁忙期は全席指定になる場合があります。
- 利用前にJR公式サイトで確認を。
- 荷物スペースの確保
- 大型スーツケースを持つ場合、早めの乗車で荷物置き場を確保するのが安心です。
まとめ
GW期間中の北陸新幹線は、下りは5月3日頃、上りは5月6日頃に混雑のピークを迎えます。
特に敦賀延伸後は関西方面からの利用者も増え、例年以上に混み合う傾向があります。
快適に移動するためには、1か月前の指定席予約とピーク回避の計画が重要です。
臨時列車や早朝便の活用で、スムーズなGW旅行を楽しみましょう。
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