仕事終わりに地元で鳥見を再開しました。
これまで北海道での観察が続いていましたが、久しぶりの愛知の水田です。
季節が進んだ地元では、渡りの動きや繁殖の進捗がはっきりと見えるようになっていました。
チュウサギ

まずはチュウサギ。
今季の初認となりました。チュウサギは環境省レッドリストで準絶滅危惧に指定されていますが、MFでは毎年のように複数の個体が飛来します。
昨年の初認は4月21日。今年は少し遅れて5月に入ってからの確認です。
自身が北海道に滞在していた期間に既に飛来していた可能性が高いですが、無事に今年も姿を見られてひと安心です。
繁殖が順調に進むことを願いたいところです。
アオサギ

続いて、同じ水田で採餌していたアオサギ。
アオサギは現在繁殖期の真っ最中で、コロニーでは雛もかなり大きくなっている時期です。
育雛のためにも食物は重要で、こうして水田で餌を探す姿が多く見られます。
サギコロニーではアオサギの存在が重要で、コロニーの維持にも大きく関わっています。
今年も無事に巣立ちまで見届けたい鳥の一つです。
ノスリ

最後はノスリです。
ノスリといえば冬の水田でよく見られる印象ですが、春にも姿を見ることができました。
通常なら山林で繁殖している時期ですが、この日は水田上空でカラスに追われていました。
繁殖を断念している個体なのか、あるいは渡り途中の個体なのか判断は難しいところですが、おそらく後者の可能性が高いでしょう。
春のノスリを地元で見られたのは意外で、貴重な観察となりました。
無事に繁殖地へ帰っていってほしいものです。
見られた鳥
今回、見られた鳥は以下のとおりです。
| カルガモ | クサシギ | ハヤブサ |
| マガモ | キアシシギ | ハシボソガラス |
| コガモ | アオアシシギ | ハシブトガラス |
| キジ | コアジサシ | ヒバリ |
| ホトトギス | ゴイサギ | ヒヨドリ |
| キジバト | アオサギ | ツバメ |
| カワラバト | ダイサギ | オオヨシキリ |
| オオバン | チュウサギ | セッカ |
| ヒクイナ | コサギ | メジロ |
| ケリ | ミサゴ | ムクドリ |
| コチドリ | オオタカ | スズメ |
| チュウシャクシギ | トビ | ハクセキレイ |
| ハマシギ | ノスリ | セグロセキレイ |
| タシギ | カワセミ | カワラヒワ |
| イソシギ | チョウゲンボウ | ホオジロ |
計45種
北海道とはまた違う、地元の田んぼらしい静かな営みが戻ってきていました。
これから夏鳥たちがさらに増えてくる時期なので、今後も変化を追っていきたいと思います。


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