北海道での仕事を終え、飛行機の時間までのわずかな時間に鳥見を行いました。
観察した環境は草地と沼。
短い時間ながらも、春の渡りが進む北の大地らしい出会いがありました。以下、ハイライトです。
シジュウカラガン

まずはシジュウカラガン。
前回見たのは小笠原の海岸で、実に5年ぶりの再会でした。
しかも今回は2羽での観察。
狙っていた種の一つだったので、期待どおりでありながらもやはり嬉しい出会いです。
シジュウカラガンはかつて日本にも多く飛来していましたが、繁殖地の環境変化で個体数が激減し、絶滅の危機に瀕した時期がありました。
その後の国際的な保護活動により個体数は回復傾向にあり、こうして再び見られることに安堵感を覚えます。
今後も無事に観察できる機会が続いてほしいですね。
数千羽のマガンの群れ

シジュウカラガンに感動する前に目に飛び込んできたのは、何千羽にもおよぶマガンの群れでした。
目の前に広がる規模は圧巻で、羽音と鳴き声が沼と草地を満たしていました。
地元や琵琶湖で見る数十羽規模とは比べ物にならないスケールで、ただ見惚れるばかり。
これだけの群れを見られただけでも、大きな収穫となりました。

ホシムクドリ

電線に止まっていたホシムクドリも観察できました。
渡り途中の個体と考えられ、これから大陸方面へ向かうのでしょう。
ホシムクドリの群れが去ったあとにはコムクドリが入ることが多く、ムクドリ類の入れ替わりを観察するのも今季の楽しみの一つです。
ノビタキ

最後にノビタキです。
空港周辺でも個体数が増えており、この日もあちこちで姿を確認しました。
丸く愛らしい姿で草原の杭やヨシ先に止まり、春の雰囲気を盛り上げていました。
これから繁殖期に向けてさらに数が増えていきそうです。
見られた鳥
今回、見られた鳥は以下のとおりです。
| シジュウカラガン | キジバト | ハシブトガラス |
| ヒシクイ | カワラバト | シジュウカラ |
| マガン | オオバン | ヒバリ |
| コハクチョウ | ウミネコ | ヒヨドリ |
| オオハクチョウ | オオセグロカモメ | ツバメ |
| オシドリ | カワウ | ムクドリ |
| ハシビロガモ | アオサギ | ホシムクドリ |
| ヨシガモ | ミサゴ | ノビタキ |
| ヒドリガモ | チュウヒ | スズメ |
| カルガモ | トビ | ハクセキレイ |
| マガモ | オジロワシ | アトリ |
| オナガガモ | ノスリ | カワラヒワ |
| コガモ | アカゲラ | カシラダカ |
| キンクロハジロ | モズ | アオジ |
| ホオジロガモ | ハシボソガラス | オオジュリン |
計45種
短時間の観察でしたが、渡りと繁殖に向けた鳥たちの動きが感じられる充実した時間でした。
次回はもう少し長く滞在して、群れの動きや個体の行動をじっくり追いたいと思います。


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