2025/4/24の鳥見【北海道】

サムネ TRAVEL

この日も仕事終わりに鳥見へ。

今回のメインフィールドは湿原と樹林帯

天気は晴れでしたが、夕方になるとまだまだ冷たい風が頬に刺さります。

そんな中でも、季節の移り変わりを感じさせる鳥たちとの出会いがありました。


カシラダカ

カシラダカ

まずは、採餌していたカシラダカ

地元・愛知では冬鳥としておなじみですが、北海道では旅鳥として通過していきます。

つまり、この時期だけ見られる「期間限定の鳥」です。

冠羽をピンと立てた姿が凛々しく、どこか誇らしげ。

この個体たちは、スカンジナビア半島から極東ロシアにかけてのユーラシア北部を繁殖地としています。

きっともうすぐ、北の繁殖地へと飛び立つのでしょう。


オオジシギ

オオジシギ

続いて観察できたのは、今シーズン初となるオオジシギ

北海道では繁殖する鳥であり、これからの時期は夜明けや夕暮れ時に見られる「ディスプレイフライト」が見どころです。

羽音と尾羽の震えで「ズビャーッ」と鳴らすあの迫力、何度見ても圧倒されます。

今後、あのアクロバティックな飛翔が見られるのが本当に楽しみです。


シロハラゴジュウカラ

シロハラゴジュウカラ

樹林帯では、シロハラゴジュウカラのペアと思われる2羽を観察しました。

木の幹を上下逆さまに移動しながら、忙しなく行動している姿が印象的でした。

時期的にもペア形成の時期なので、そろそろ巣作りに入る頃かもしれません。

落ち着いた青灰色の上面と、白い腹部のコントラストがとても綺麗でした。


ノビタキ

ノビタキ

前日に引き続き登場したノビタキ

今回の観察地は前日とは別の場所でしたが、同じように草原の杭やヨシの上を飛び回っていました。

この短い期間で複数の場所で確認できるということは、地域全体に飛来が進んでいる証拠ですね。

日ごとに数が増えていくのが分かり、春の勢いを肌で感じます。

これからどんどん賑やかになっていくことでしょう。


カラスヘビ

カラスヘビ

最後に、鳥ではなく爬虫類のハイライト。

なんと、カラスヘビ(シマヘビの黒化型)を発見しました!

通常のシマヘビは黄褐色の体に黒い縦縞が入りますが、カラスヘビは色素異常により全身が黒くなる個体。

野外ではなかなか出会えない存在で、見つけたときは思わず「おっ!」と声を出してしまいました。

太陽光を浴びると、黒光りする鱗が美しく、神秘的な雰囲気さえあります。

まさにラッキーな出会いでした。


まとめ

今回、見られた鳥は以下のとおりです。

ヒシクイトビエナガ
マガンオジロワシメジロ
オオハクチョウノスリゴジュウカラ
ヨシガモコゲラムクドリ
ヒドリガモアカゲラノビタキ
キジバトモズスズメ
カワラバトハシボソガラスハクセキレイ
タンチョウハシブトガラスアトリ
オオジシギヒガラカワラヒワ
ウミネコヤマガラホオジロ
オオセグロカモメハシブトガラカシラダカ
カワウシジュウカラオオジュリン
アオサギヒバリ計40種
チュウヒヒヨドリ 

この日は、旅鳥から繁殖鳥、そして珍しい黒化個体まで、バリエーション豊かな観察内容でした。

カシラダカが北へ向かう準備を進める一方で、オオジシギやノビタキは繁殖のために活動を始めています。

季節の移ろいを、鳥たちがそれぞれの形で教えてくれる。

そんな一日でした。

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