今回も仕事のため、北海道へやってきました。
飛行機を降りてレンタカーを借り、宿へ向かう道中で鳥見をスタート。
まだ肌寒さの残る北の大地ですが、春の兆しとともに多くの水鳥たちが羽を休めており、季節の移ろいを感じることができました。
オオハクチョウ

まずは、オオハクチョウ。
この時期、この地域では「目をつむっても見られる」と言っても過言ではないほど、あちこちで姿を確認できます。
とはいえ、そろそろ北帰行の時期。
近いうちに彼らもシベリア方面へ旅立っていくと思うと、見慣れた姿にも少し寂しさを感じます。
今回は「どうせなら納得のいく一枚を撮りたい」と思い、しばらく粘って撮影に挑戦。
すると、沼を背景に優雅に飛翔する姿を捉えることができました。
多少のザラつきはありますが、良しとします!
ホオジロガモ雌

続いて観察できたのはホオジロガモの雌。
前回の北海道遠征でも比較的近距離で観察できましたが、今回はさらに距離が近く、双眼鏡越しに細かい羽の模様まで確認できました。
地元ではどうしても遠くからしか見る機会がなく、これほど間近で見られるのは北海道ならではの体験。
波に浮かびながら水面に潜って採餌を繰り返す姿をじっくり観察でき、改めてホオジロガモの美しさを実感しました。
オナガガモ

次に姿を見せてくれたのはオナガガモ。
ちょうど目の前を横切るように飛翔してくれたので、反射的にシャッターを切りました。
やや高めのISO設定だったため写真には少しノイズが出てしまいましたが、スマホで見る分にはなかなか悪くありません(笑)。
このオナガガモも、そろそろ北へ旅立つ時期。
オオハクチョウと同様、ここは彼らにとってユーラシア大陸北部へ向かう前の最後の採餌ポイントでしょう。
旅立ちを前に、しっかりとエネルギーを蓄えているようでした。
カモの群れ

そしてこの日の最大のハイライトは、なんといってもカモの群れ。
遠くの沼地に広がるその数は、まさに圧巻。
ざっと見ても数万羽はいるのではないかと思うほどの規模でした。
主な構成はハシビロガモ、オナガガモ、ヒドリガモが中心で、コガモやマガモも少数混じっています。
一斉に飛び立つ瞬間の羽音、そして空を覆うように舞い上がる群れの動きは、何度見ても鳥肌が立ちます。
思い返せば、韓国で見たトモエガモ数万羽の群れが竜のように空をうねる光景にも感動しましたし、水田でマガモやカルガモ、オナガガモの群れが一斉に飛び立つ姿にも心を動かされました。
言葉にするのは難しいのですが、こうした光景には「命の躍動」を感じます。
目の前で繰り広げられる群れの動きに、ただただ圧倒され、感謝の気持ちが湧いてきました。
「この景色を、これからも見続けていきたい」
そんな思いでシャッターを切り、静かにカメラを下ろしました。
まとめ
今回、見られた鳥は以下のとおりです。
ヒシクイ | キジバト | モズ |
マガン | カワラバト | ハシボソガラス |
オオハクチョウ | オオバン | ハシブトガラス |
オシドリ | ウミネコ | ヒガラ |
ヨシガモ | セグロカモメ | ヒバリ |
ヒドリガモ | オオセグロカモメ | ヒヨドリ |
カルガモ | カワウ | メジロ |
マガモ | アオサギ | ムクドリ |
オナガガモ | ミサゴ | スズメ |
コガモ | トビ | ハクセキレイ |
キンクロハジロ | オオワシ | カワラヒワ |
スズガモ | オジロワシ | オオジュリン |
ホオジロガモ | ノスリ | 計40種 |
カワアイサ | コゲラ |
今回の鳥見は、移動の合間に立ち寄ったほんの短い時間でしたが、オオハクチョウやオナガガモたちが旅立つ直前の姿を間近で観察でき、北国の春を肌で感じるひとときとなりました。
何度訪れても、北海道の自然は心を動かしてくれます。
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