前日の三島スカイウォークに続き、箱根で迎えた二日目の朝。
私は道の駅 箱根峠で車中泊し、静かな空気の中で目を覚ましました。
この日は芦ノ湖の湖畔に広がる箱根園を巡り、箱根園水族館から箱根神社へ向かう予定です。
晴れた空が広がり、歩くのが楽しみな朝でした。
ちなみに、前日の旅行記は↓をご覧ください。
道の駅 箱根峠から出発

起床して身支度を整え、しばらく仕事をしながら開館時間を待ちます。
箱根園水族館のオープンは9時。
急ぐ必要もなかったため、のんびりとしたスタートになりました。
良い時間になったところで車を走らせ、湖畔へ下ります。
芦ノ湖畔のリゾート・箱根園

箱根園の駐車場に着いたのは、ちょうど朝の柔らかな光が高原に差し込む頃でした。
駐車料金は終日1,200円。
観光地らしい価格ではありますが、以前訪れた大阪城よりは控えめ。
それなら、良いかと納得することにしました。
箱根園は、芦ノ湖の東岸に広がる複合リゾート施設。
ロープウェー、遊覧船、植物園、ショップ、コテージ、そして高い標高にある水族館――天候を問わず過ごせるエリアがまとまっています。
散策していると、鮮やかなカラーリングの「箱根園忍者バス」が停まっていました。

湖へそのまま飛び込む水陸両用バスで、芦ノ湖を遊覧できるアトラクションです。
乗ってみたい気持ちは山ほどありましたが、今回は時間の都合上見送り。
湖へダイブする瞬間だけ、想像で楽しみました。
日本一標高の高い海水水族館へ

9時を過ぎたので、いよいよ箱根園水族館へ向かいます。
海抜723mにある“山の上の水族館”。
海水館・淡水館・バイカルアザラシ広場の三つのエリアに分かれ、多彩な展示が並んでいました。
すべてを細かく紹介すると長くなってしまうため、特に印象に残った場面を中心にまとめます。
アザラシショー

まず外せないのがアザラシショー。
バイカルアザラシとゴマフアザラシが、回転やポーズを披露します。
イルカショーほどの派手さはありませんが、ふっくらした体でくるりと回る姿は、どうしてこんなに愛らしいのでしょう。
特に人気なのが「温泉アザラシ」。
手ぬぐいを頭に乗せ、おけを抱えて温泉に浸かるようなパフォーマンスが名物です。
かつての人気者・ビリーの特技として知られていますが、今では他の個体も披露してくれます。
ここでしか見られないショーだけに、訪れる価値は十分でした。
珍しいマカロニペンギン

続いて心に残ったのはマカロニペンギン。
黄色い飾り羽が特徴で、国内ではかなりレアな存在です。
国内の個体は高齢化が進み、繁殖も難しい状況です。
今後、見られなくなる可能性もあるので、見られて良かったです。
ほかにもキング、ミナミイワトビ、ジェンツー、ケープと種類が豊富。
ペンギンをじっくり見たい人には、ここは外せない水族館です。
迫力ある海中ショー

大水槽の前では、ちょうど海中ショーが始まるタイミングでした。
高さ7mの大水槽を、ダイバーがゆっくりと泳ぎながら魚たちに餌を与えます。
群がる魚、漂うエイ、そして優雅に舞うダイバー。
集まった人たちの表情もほころんでいて、穏やかな時間が流れていました。
ケープペンギンのお散歩タイム

出口へ向かおうとしていた時、ちょうどケープペンギンのお散歩が始まることを知りました。
これは見るしかない、と退館する前に大水槽へ。
コウちゃんが「コウ」と書かれたリュックを背負い、よちよちと歩く姿に思わず笑みがこぼれました。
短い時間でしたが、最後に素敵な場面を見ることができました。
歩いて箱根神社へ

水族館を出たあとは、車ではなく徒歩で箱根神社へ向かうことにしました。
木々の間から芦ノ湖がきらめき、鳥の声が響き、歩くだけで気分が晴れていきます。

途中から歩行者専用道が整備されており、散策にはちょうど良いルートでした。
箱根神社と平和の鳥居

最後に立ち寄ったのが箱根神社。
奈良時代に創建された歴史ある社で、開運厄除、心願成就、交通安全にご利益があるとされます。
本殿は工事中でしたが、参拝は無事に済ませました。
続いて、湖上に立つ平和の鳥居へ。
サンフランシスコ講和条約の締結を記念して建てられた象徴的な鳥居で、写真スポットとして人気があります。
並んでみると、ほとんどが外国人観光客。

インバウンドの勢いを改めて実感する光景でした。
前に並んでいた方の写真を撮影してあげ、私は一人で記念撮影を済ませました。

湖面の静けさと鳥居の赤が、夏の終わりの空に映えていました。
おわりに
箱根園の水族館でたっぷり楽しみ、神社通りを歩き、箱根神社を参拝。
前日の三島スカイウォークに続き、二日間の小さな旅はあっという間に終わりました。
このあと私は、千葉県の実家を目指して車を走らせます。
景色も出会いも豊かで、良い旅になりました。



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