【旅行記】御嶽山で鳥見登山!!木曽駒ヶ岳も添えて

TRAVEL

7/23に御嶽山へ、7/24に木曽駒ヶ岳へ行ってきました!!

見られた鳥は41種

種数は控えめですが、高山ならではの鳥見ができて満足です。

また、御嶽山を登る前に2014年の噴火について勉強してから現地へ行きました。

予習しきれなかった、凄惨な被害,困難な救助活動,噴火後の対応を学ぶことができ、行って良かったと心から思っています。

御嶽山噴火で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

御嶽山

御嶽山は、岐阜県と長野県の県境にある山です。

標高は3067mで、活火山の中では日本で2番目に位置しています。

ちなみに、日本百名山の中では上から8番目の標高です。

また、2014年に水蒸気噴火したことで知られており、戦後最悪の火山災害と言われています。

愛知から御嶽山ビジターセンターの駐車場まで

田ノ原駐車場
駐車場から見える御嶽山

2時に起床し、身支度を整えて登山口のある田ノ原駐車場へ。

道中、睡魔に襲われたので、仮眠を少々。

そのため、到着が7時半になってしまいました。

到着後、着替えや朝食を済ませ、8時に登山開始です。

登山開始

御嶽山登山口

数十メートル歩き、最初に目に飛び込んできたのはホシガラスです。

駐車場の標高が2180mあり、高所からのスタートなので納得はできますが、あまりにも早すぎ!!

この後の鳥の出現に、期待が膨らみます。

ちなみに、このときホシガラスを撮影できなかったので、帰りで撮ることにしました。

後悔することになるとは…。

順調に歩みを進めていくと、早々に森林限界を突破

森林限界

森林限界を超えた時の写真
テレビ撮影が行われていました。

森林限界となり、背丈の低い植物が蔓延る環境へ到着しました。

少し登ると、撮影中のテレビクルーに遭遇。

「噴火が起きた時にどう対応するか?」みたいな内容だったようで、女性が頭を守りつつうつ伏せぬ縮こまっていました。

それは良いとして、テレビスタッフなら登山者の見本となるべく全員ヘルメットを着用していて欲しかったですが…。

少し登ると、8合目の避難小屋が見えてきました。

御嶽山八合目の避難小屋

噴火後の事実を知っていると、避難小屋があるだけで登山者にとっては心強いですね。

中を覗こうと思いましたが、すでに数人が入っていたのでスルー。

ズンドコ登っていくと、平地では聴くことのできない音が響き渡っていました。

そこで行われていたのは、イワヒバリのリサイタルです!!

「チョッチリリ」と美しい声を聴かせてくれました。

イワヒバリについて↓で詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。

頭上ではアマツバメがバックダンサーを担当。

景色に大きな変化はありませんでしたが、楽しく登ることができました。

王滝頂上

御嶽山王滝頂上

10時35分王滝山頂に到着です。

良い景色です。

ここまで来ると緑の世界は消え、岩のみが転がる世界になっていました。

頭上を飛んでいたアマツバメも、ここでは目線を下にしないと見ることができません。

ちなみに山頂といっても、御嶽山の最高峰というわけでないです。

そのため、真の山頂 剣ヶ峰を目指して登山を再開します。

八丁ダルミ

八丁ダルミ

王滝頂上と剣ヶ峰を結んでいるのが、八丁ダルミです。

八丁ダルミは噴火が発生した日に、16人が犠牲となった悲しき場所…。

その理由は、周りに噴石などを遮るものがほとんど無いからだと言われています。

被災者が「グラウンドのようだった」と例えるぐらい、本当に何もありませんでした。

八丁ダルミにある石像とシェルター
唯一あった隠れられる場所。左奥にはシェルターが設置されています。

少し歩くと見えてくるのが、この石像です。

今回、見たかったものの一つになります。

この石像は、噴火があった日に片腕を失った女性が、一晩過ごした場所です。

その女性は大怪我を置いながらも、氷点下に近かった夜を乗り越えて生還しました。

その女性が生還した理由は、しっかり準備をしていたからです。

日帰りでも簡易テントを携行し、3000m級の山にはダウンジャケットを欠かさず持ってきていたとのこと。

生死を分けたのは、客観的に見てもその差ですよね。

私の好きな言葉に、「偶然は準備のできていない人を助けない」というのがあります。

まさに、このことだと思いました。

登山するうえで、本当の意味で準備とは何なのか

それを教えてくれる、良い機会になりました。

ちなみに、八丁ダルミは硫黄臭が強いです。

move quicklyと書かれた看板も目立つので、早めに切り抜けましょう。

御嶽山頂上:剣ヶ峰

御嶽山頂上 剣ヶ峰

10時56分、剣ヶ峰に到着です。

鳥を見ながら登っていたので、少し時間を食ってしまいましたね。

山頂では10人ほどが休憩しており、自分も小休憩を取りました。

クリーム玄米ブランで山頂ポテチ現象(ボイルの法則)
クリーム玄米ブランで山頂ポテチ現象

せっかくの高山なので、お馴染みの実験も。

クリーム玄米ブランで、山頂ポテチ現象を確認しました!!
ただのボイルの法則ですが。

軽食を取りつつ、霧が晴れるのを待ちます。

御嶽山頂上 剣ヶ峰からの景色

山頂に着いたときから霧に囲まれていましたが、一番マシだったのが↑です。

雨が降らなかっただけ、まだマシですね。

写真に映り込んでいる黒いのは、噴石対策に造られたシェルターです。

噴火時に死者数が32名と最も多かったので、重点的に造られたのでしょう。

下山

リンドウ
登山中では気付けなかったリンドウ

数組の登頂者に頼まれて写真撮影をした後、11時20分に下山を開始します。

鳥たちは採餌を終えたためか、アマツバメもイワヒバリも登山道周辺から姿を消していました。

その代わり、登山中は気付けなかったリンドウのお姿が!!

他にも植物をじっくり見つつ、下山していきます。

森林限界を抜け、樹木の背丈が高い環境に変化しました。

そこで一際目立ったいたのが、メボソムシクイです。

メボソムシクイ
激近で囀ってくれた個体

「ジュリジュリジュリ」と、心地よい歌が響き渡っていました。

サービス精神旺盛な個体が1羽いて、自分の20cmほど先で囀りを披露。

細かい枝を挟んでいたとはいえ、心臓に羽がびっしり生えた個体だなと関心するばかり。
関心して良いのか…?

気付いたらこの個体の観察に10分以上も使っていたので、さすがに下山再開です。

その後もウソが忙しなく活動したり、ウグイスも元気に囀っていたりと飽きることなく下山することができました。

下山後、登山口の周辺にある木道でホシガラスを探します。

行きで撮影できなかったので、帰りでしてやろうという魂胆です。

まぁ、撮影できなかったんですけどね。

後でビジターセンターの人に聞いたら、「朝のみ出現率が高く、昼以降はあまり見かけない」とのこと。

最終的に、登山口の鳥居をくぐってゴールしたのは13時過ぎでした。

心残りはあるものの、最高の5時間だったことには変わりありません。

長野県立 御嶽山ビジターセンター 「やまテラス王滝」

長野県立 御嶽山ビジターセンター 「やまテラス王滝」

長野県立 御嶽山ビジターセンター 「やまテラス王滝」は、御嶽山王滝口の七合目に位置するビジターセンターです。

ここでは、御嶽山の成り立ち,動植物,2014年の噴火について詳細に学ぶことができました。

特に噴火に関する展示は生々しく、心が痛みます。

ビジターセンターの広間にて、登山中に遭遇したテレビクルーが撮影をしていました。

ここでの撮影内容は、御嶽山登山における道具の準備について。

ヘッドライトやヘルメットの重要性を、専門家?みたいな人が説明していました。

これらのアイテムは、実際に重要です。

自分の命を守るものですからね…。

私も登山口からヘルメットを着用した状態で、登っていました。

しかし、実際にヘルメットをかぶっている人は、あまりいませんでした。

道中どころか、剣ヶ峰周辺でも数人程度です。

御嶽山に持っていったヘルメット
私がかぶっている登山用ヘルメット

岩稜帯を含む登山道では全人類かぶって欲しいと思っていますが、御嶽山でヘルメットを着用するかって重みが違うと思うんですよね。

噴火によって、ヘルメットの重要性が認知されているものと思っていましたが、そうではなかったようです…。

自分の命を守るものなので、そこはケチらずに購入して欲しいなと思うばかり。

ビジターセンターを出た後、1時間半ほど車を走らせて道の駅 大芝高原へ。

道の駅 大芝高原

道の駅 大芝高原

道の駅 大芝高原へ移動し、足湯へ直行しました。

登山後の足湯は格別ですね!!

足湯に浸かりつつ、翌日の予定を考えます。

ホシガラスの撮影を逃し、ライチョウも見たくなったので、木曽駒ヶ岳へ行くことにしました。

YAMAPで登山計画書を提出した後に、夕飯の場所をリサーチ。

せっかくの長野ですから、ソースカツ丼を食べたいところ。

そこで選ばれたのは、青い塔でした。

青い塔

青い塔のソースカツ丼

その結果、選ばれたのは「青い塔」でした。

青い塔は、元祖ソースカツ丼で有名なお店です。

肉厚のカツと甘辛のソースが最高…!!

伊那に来ることがあったら、リピートしようと思います。

その後、道の駅 田切の里へ。

道の駅 田切の里

道の駅 田切の里
起床後に食べた、焼き豚と玄米

数時間、仕事をした後に車中泊しました。

これで、この日は終了です。

風呂は遠かったので、諦めました…。

木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳は、中央アルプスの最高峰で、日本百名山の一つに選ばれています。

標高は2956mあり、2650mまでロープウェイで簡単に上がることが可能です。

そのため、初心者にもオススメの山となっています。

そんな木曽駒ヶ岳へ向かうため、まずは菅の台バスセンター 駐車場へ向かいました。

菅の台バスセンター 駐車場

菅の台バスセンター 駐車場

登山口へ行くためには、上述した通りロープウェイに乗る必要があります。

ロープウェイ乗り場へは、マイカー規制のためバスに乗らなければなりません。

そのため、車で木曽駒ヶ岳を目指す人は、必然的に菅の台バスセンター 駐車場へ集結します。

私は前日の夜にオンラインチケットを購入済みだったので、車から降りてすぐにバスの待ち列へ直行しました。

ちなみに、オンラインチケットはこちらで販売されています。

駒ヶ岳ロープウェイ しらび平駅

駒ヶ岳ロープウェイ

ロープウェイ乗り場までやって来ました。

片道7分の空中散歩

麓は雨が降っておらず、枝先にとまるコマドリを見ることができました。

問題は降りてからですね…。

登山口

登山口から数歩歩いた時に見た景色
小雨になったタイミングで外へ出るが、数メートル先が見えない

ロープウェイを降りると、土砂降りでした。

午前中は降らない予報でしたが、外れてしまったそうです。

山の天気なので、致し方なしですね…。

雨雲レーダーを見ると、1時間後に小雨になるタイミングがあったので、それまで待機しました。

小雨になったタイミングで、登山開始!!

しかし、数m先が見えない状況でした…。

撤退…

ロープウェイの窓から見た景色
帰りのロープウェイ:周りは何も見えない

木曽駒ヶ岳での目的は鳥見なので、ここは勇気の撤退です。

急に思い立って山に登ろうとした、神からの罰なんでしょう。

次は、確実に晴れそうな日に来るとします。

帰りのロープウェイに乗ると、景色は全く見えなくなっていました

こんな状況で、登らなくて良かったです。

バスに乗り換えて、駐車場へ。

そのまま愛知へ帰りました。

2日間で見られた鳥

御嶽山,道中,木曽駒ヶ岳で見られた鳥を、↓でまとめています。

よかったら、こちらも合わせてご覧ください。

御嶽山の難易度

御嶽山の難易度や注意点を、以下の記事で紹介しています。

ぜひ、こちらもご覧ください。

最後に

というわけで、今回は御嶽山と木曽駒ヶ岳へ行ってきました。

御嶽山では、本当に多くのことを学べたと思っています。

ここで学んだ準備することの大切さを胸に刻み、今後の登山に活かす所存です。

木曽駒ヶ岳には、いつかリベンジしようと思います。

不完全燃焼は悔しいだけですからね…。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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