九州新幹線は、福岡・鹿児島を結ぶ「鹿児島ルート」と、長崎方面へ向かう「西九州ルート」の2つで構成されており、観光客の移動手段として広く利用されています。
本記事では、旅行客に向けて「A席・E席」「窓側・通路側」の違いを踏まえつつ、九州新幹線で快適に過ごすための座席選びを徹底解説します。
車両ごとの特徴や、目的別の最適な座席の選び方を詳細にまとめましたので、旅行前の座席指定にぜひ役立ててください。
九州新幹線の基本情報

九州新幹線は、「鹿児島ルート」と「西九州ルート」に分かれています。
それぞれ車両構造や座席の配置が異なるため、まずは基本情報を把握しておくと座席選びがしやすくなります。
鹿児島ルートの特徴
福岡(博多)〜鹿児島中央を結び、九州地方の主要都市を一気に移動できます。
N700系と800系が運行し、列車名は「みずほ」「さくら」「つばめ」。特にN700系の普通車指定席は2列+2列のゆったり配置で、グリーン車並みと評されるほど快適です。
西九州ルートの特徴
武雄温泉〜長崎を結ぶルートで、「かもめ」が運行。
車両はN700S系ベースの6両編成で、座席配置は一般的な2列+3列です。
車両ごとの座席配置比較
| 車両 | 主な列車 | 指定席の座席配置 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| N700系 | みずほ・さくら・つばめ | 2+2列 | 普通車でも非常に快適。 山陽新幹線と直通。 |
| 800系 | つばめ中心 | 2+2列 | 九州内のみ運行。 デザイン性が高い。 |
| N700S系 | かもめ | 2+3列 | 最新車両だが配置は標準的。 |
A席・E席?窓側・通路側?座席ごとの特徴

座席は「A〜E席」で構成され、列車や車両によって景色・出入りのしやすさ・静かさなどが大きく変わります。
4列のものもありますが、脳内で窓側,通路側をイメージしていただければ幸いです。
座席別の特徴一覧
| 席 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| A席 | 窓側 | 景色は見えにくいが、静かに過ごしたい人に最適。 寄りかかれる。 |
| B席 | 中央 | 車両中央付近なら静か。 揺れも少ない。 |
| C席 | 通路側 | 出入りしやすく、トイレに行きやすい。 |
| D席 | 通路側(反対側) | 出入りが楽。 景色は見えにくいが便利。 |
| E席 | 窓側 | 景色を楽しむなら最適。 特に鹿児島方面は眺めが良い。 |
窓側と通路側の違い

座席選びの大きなポイントは「窓側」か「通路側」かです。
旅行目的によってメリットとデメリットが異なります。
窓側(A席・E席)の特徴
窓側は景色を楽しみながら移動できるため、旅の満足度が高い席です。
メリット
- 景色を楽しめる(特に熊本〜鹿児島中央間は海・山の車窓が魅力)
- 壁側に寄りかかって休める
- 落ち着いて過ごしやすい
デメリット
- 出入りがしにくい
- 日差しが当たることがある
- 荷物の出し入れが大変
景色重視のおすすめ方向
- 鹿児島方面行き:
- 右側(E席側)で桜島が見える区間あり
- 全体的にトンネルは多めだが、開けた区間では眺めが良い
通路側(C席・D席)の特徴
気軽に立ちやすく、移動が多い利用者に便利な席です。
メリット
- トイレやデッキに立ちやすい
- 荷物の出し入れもしやすい
- 周囲を気にせず過ごせる
デメリット
- 景色が見えない
- 通路の人通りが気になる場合がある
- 腕や荷物が当たりやすいことも
目的別のおすすめ座席

旅行者のスタイルによって最適な座席は変わります。
以下を参考に選ぶと失敗しにくくなります。
景色を楽しみたい
- E席(窓側)
- 熊本〜鹿児島中央の風景が魅力。
- 海沿いや山並みが見えるポイントが多い。
パソコン作業をしたい
- 窓側(A席・E席) or 最前部・最後部の座席
- N700系は窓側と端の席にコンセントがあります。
- 800系は最前部・最後部のみコンセントの設置。
トイレに近い方が良い
- 通路側のC席・D席
- 頻繁に席を立つなら通路側が最適。
静かに過ごしたい
- 車両中央付近のB席・C席
- ドアやトイレからの距離があり、乗降の騒音が少ない。
- また、揺れが最も少ない位置です。
荷物が多い
- 最後部座席
- 背面に大型荷物を置けるスペースが確保されています。
- 予約時に指定できる場合があるため早めの予約が安心です。
車両ごとの座席選びのポイント

九州新幹線は車両によって快適性が異なるため、車両ごとの特徴も押さえておくとより良い座席選びができます。
N700系(みずほ・さくら・つばめ)
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 指定席 | 2+2で非常に快適 |
| 自由席 | 2+3と少し狭い |
| コンセント | 窓側・最前部・最後部 |
| おすすめ | 指定席の窓側(A席・E席) |
800系(つばめ中心)
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 座席配置 | 全席2+2でゆったり |
| 内装 | 伝統工芸を取り入れたデザイン性の高い車内 |
| コンセント | 最前部・最後部のみ |
| おすすめ | 窓側・車両中央付近 |
N700S系(西九州ルート かもめ)
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 座席配置 | 一般的な2+3 |
| 走行区間 | 武雄温泉〜長崎 |
| おすすめ | 景色重視ならE席、作業なら窓側 |
九州新幹線で座席予約を成功させるコツ

以下のポイントを押さえておくと、座席選びの失敗を減らせます。
- 旅行シーズンは早めに予約
- 景色重視は進行方向右側(特に鹿児島方面)
- 静かに過ごしたい人は車両中央付近
- コンセント利用はN700系の窓側が確実
- 荷物が多い場合は最後部座席を選択
まとめ
九州新幹線の座席選びは、車両タイプ・旅の目的・過ごし方によって最適な席が大きく異なります。
- 景色重視ならE席(窓側)
- 作業や充電ならN700系の窓側
- 頻繁に立つなら通路側C席・D席
- 静かに過ごしたいなら車両中央のB席・C席
- 荷物が多いなら最後部座席
特にN700系の普通車指定席は2+2のゆったり配列で、コストパフォーマンスが非常に高い点も魅力です。
旅行のスタイルに合わせて座席を選び、快適な新幹線旅を楽しんでください。


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