ジオパークをご存知でしょうか?
ジオパークとは、地質学的に国際的な価値がある場所で、ユネスコが推し進めているプログラムの一つ。
世界遺産の地質学版って感じです。
その一つに伊豆半島も入っており、伊豆半島ジオパークと呼ばれています。
ジオパークを構成する要素をジオサイトと言いますが、伊豆半島でその一つが河津七滝です。
河津七滝の迫力ある滝と、回り方について紹介します。
河津七滝とは?
![](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/6bf8aa4b8a41fc8039dc71222b1c8e60-1024x683.jpg)
河津七滝とは、河津町に位置する河津川にある滝の総称です。
読み方が特殊で、「河津七滝」と読みます。
初見で読める方がいらっしゃるのでしょうか…?
その名の通り滝が7つあり、片道1時間ほどで回ることができます。
一番南にある大滝と、一番北にある釜滝の距離は約1km。
遊歩道や解説板も整備されており、学びながら楽しく回ることができます。
河津七滝の回る順番
上述した通り、河津七滝には7つの滝があります。
回り方について、「この順番じゃないとダメ!!」というのはありません。
好きな順番で回ればOKですが、こだわりが無いなら以下の順番で回るのがオススメです。
大滝→出合滝→カニ滝→初景滝→蛇滝→エビ滝→釜滝
車で訪れる方には、特にオススメの回り方です。
駐車場から近い場所から足を運び、迫力満点の釜滝で締めくくる。
シンプルですが、満足度の高い回り方だと思います。
大滝
![大滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/dbe250ab9925b78b0330b6cb4f1b6254-edited-scaled.jpeg)
最初に訪れるのは、大滝です。
落差30m,幅7mの滝で、河津七滝の中で最大規模となります。
豪快に流れ落ちる様は凄まじく、初見の方はガッチリとハートを鷲掴みにされることでしょう。
近くに温泉もあり、大滝を見ながら入浴することもできます。
滝の飛沫を浴びながら入浴…。
最高じゃないですか…。
そんな天にも登りそうな日帰り温泉の名は、天城荘。
詳細はこちらへ。
出合滝
![出合滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/3bf3f819681c1e8923ae53067233bfa3-1024x768.jpeg)
次に待ち受けるのは、出合滝です。
その由来はいたってシンプル。
河津川本流と、支流の荻野入川が合流するからです。
そして、その周囲を彩る柱状節理も忘れてはいけません。
後で詳しく説明しますが、柱状節理はマグマが冷えて固まることでできる、柱状の割れ目のことを指します。
これぞジオサイト。
大滝でも柱状節理はありますが、どうしても滝に目がいってしまいます。
出合滝では柱状節理をしっかり見ることができ、この先に待ち構えている滝への期待感が高まるはずです。
カニ滝
![カニ滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/57559f7fcc1f53d88893e34467b41445-edited-scaled.jpeg)
続いてカニ滝です。
カニ滝を取り囲む柱状節理がカニの甲羅のように見えるため、この名が付きました。
しかし、台風によってカニの甲羅のような柱状節理が崩壊。
今では、カニの甲羅らしさを感じにくくなっています。
また歩けるスペースが広く、テーブルと椅子も設置されているため、休憩にはもってこいの場所です。
さらに、夏にはライトアップされた幻想的なカニ滝を見ることができます。
崩壊してもなお、神々しく輝くカニ滝をぜひご覧ください。
初景滝
![初景滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/c8c9da8fc657d870a2ce8b8fa0eb30fa-edited-scaled.jpeg)
歩みを進めていくと、見えてくるのが初景滝。
河津七滝のポスターなどで、最も目にする機会の多い滝です。
人によっては、初景滝だけ見る人もいるそうな。
さらに「伊豆の踊子」に登場する、踊り子と青年のブロンズ像が設置してあります。
小説に河津七滝は出てこないんですけどね…。
とはいえ、自然とマッチしたブロンズ像は素晴らしいの一言。
一緒に写真撮影しちゃいましょう!!
蛇滝
![蛇滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/d316ff9aa2a668d166980cab4aab23c1-edited-scaled.jpeg)
さらに奥へ進むと、見えてくるのが蛇滝です。
しょぼいと思われるかもしれませんが、蛇滝の本領は上流部とセットで見ることで発揮されます。
上流部は落ち口までクネクネと蛇行しており、蛇らしさを感じられます。
また、周囲の柱状節理が本物の蛇の鱗のように見えるのもポイントです。
これを踏まえて滝の落ち口を見ると、蛇が飛び出しているように見えませんか?
滝を全体的に見ると、実は大迫力。
そんな滝の紹介でした。
エビ滝
![エビ滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/295813f8c19d3f2d95560f3e5c64193b-edited-scaled.jpeg)
河津踊子滝見橋を越えると視界に入るのが、エビ滝です。
その名の通り、エビの尾びれに見えるからエビ滝とのこと。
確かに、腰が曲がっているように見えます。
少し想像力が試されるのは否めませんが…。
むしろ、自分でこの滝に相応しい名前を考えるのも楽しいかもしれません。
釜滝
![釜滝](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/04/f4543674a752c090979d5b61712d13b5-edited-scaled.jpeg)
最後を飾るのは釜滝です。
落差22mもあり、最後に相応しい迫力満点の滝。
名前の由来は、滝壺が釜の底に似ているからとのこと。
釜滝には展望デッキもあり、そこから滝全体を見ることができます。
しかし、一つ問題が…。
展望デッキに立つと、一瞬で服がビショビショになります。
私が訪れた時は雨が降っていたため、水量が増してそれはそれは大変なことに…。
濡れて困るものは、外に出さないようにしましょう。
滝以外も
河津七滝には、滝以外にも魅力的なものがあります。
その中でも、特にオススメなものを3つを紹介!!
河津踊子滝見橋
![河津踊子滝見橋](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/5114dbdc10195c348aedef16bd9ff57b-768x1024.jpeg)
![河津踊子滝見橋](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/5114dbdc10195c348aedef16bd9ff57b-1-768x1024.jpeg)
蛇滝とエビ滝の間にかかる橋が、河津踊子滝見橋です。
片塔式ウェーブ橋という吊り橋の一つで、全国的にも非常に珍しい吊り橋となっています。
片塔式という名の通り、塔を片方にしか設けていません。
そうすることによって、橋を高い位置に設置できるとのこと。
確かに、高さが変わることで見える景色も変化するので、面白いです。
ちなみに、蛇滝の蛇行しているところも見えるので、これも忘れずに見ておきましょう!!
柱状節理
![柱状節理](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/ae178d57e54e16f2abd5bedb5432cba0-1024x768.jpeg)
柱状節理とは、溶岩が冷えて固まることで収縮し、その時に形成される柱状の割れ目のことです。
割れ目は六角形のことが多いですが、四角形や五角形,七角形や八角形のものもあります。
柱状節理は、河津七滝を代表するジオサイトです。
しっかりと目に焼き付けておきましょう。
ナチシダ
![ナチシダの看板](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/d507607b3878e6f327bd68ac66f45810-1024x768.jpeg)
最後に紹介するのは、ナチシダです。
ナチシダとはシダ植物の一種で、大滝付近が自生北限地となっており、国の天然記念物に指定されています。
ちなみに周囲には、違うシダ植物も生えていたので識別する際は気をつけましょう。
河津七滝の無料駐車場
- 台数:60台
- 料金:無料
- トイレ:有り
河津七滝へ足を運ぶ際、車で行かれる方も多いでしょう。
そんな方にオススメなのが、この無料駐車場。
少し歩くだけで、最初に紹介した大滝へ行くことができます。
河津七滝周辺のオススメスポット
河津七滝周辺のオススメスポットも紹介します。
KawaZoo
![KawaZoo](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/kawazoo-768x1024.jpeg)
![ヤドクガエル](https://banzokubiology.com/wp-content/uploads/2024/05/7fbedda7a311811919dd2d63d0f77d1f-1024x768.jpeg)
KawaZooは、爬虫類専門動物園「iZoo」の姉妹施設です。
文字通りカエルを始めとする、両生類の専門施設になります。
日本のカエルはもちろん、外国のカエルも多数飼育。
一種一種丁寧に解説板が設けられているのも特徴です。
KawaZooの基本情報
料金 | 大人:1000円 小学生以下:500円 幼児:無料 |
住所 | 静岡県賀茂郡河津町梨本377−1 |
電話 | 0558363990 |
営業時間 | 10時〜16時半(最終入園16時) |
休館日 | 年中無休 |
駐車場 | 無料 |
公式HP | こちら |
わさび園 かどや
静岡といえば、わさびですよね。
せっかく観光に来たんですから、美味しいわさびを食べたいものです。
そんな方にオススメなのが、わさび園 かどや!!
4代に渡り、100年以上もわさびを作り続けているとのこと。
そんなわさびを贅沢に使用した、わさび丼やざるそばを食べることができます。
河津七滝に訪れた際は、ぜひお立ち寄りください。
わさび園 かどやの基本情報
値段 | 500円前後〜1300円くらい |
住所 | 静岡県賀茂郡河津町梨本371−1 |
電話 | 0558357290 |
営業時間 | 食堂:9時半〜14時(売り切れ次第終了) 店舗:9時〜17時 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | 無料 |
公式HP | こちら |
まとめ
この記事をまとめると、以下の通りです。
- 河津七滝とは、河津川にある滝の総称
- オススメの順番は、大滝→出合滝→カニ滝→初景滝→蛇滝→エビ滝→釜滝
- 滝以外にも、河津踊子滝見橋,柱状節理,ナチシダもオススメ
- 河津七滝周辺のKawaZoo,わさび園 かどやもオススメ
河津七滝は、伊豆の大自然を感じられる場所です。
伊豆を観光する際は、ぜひ足を運んでみてください。
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