上高地は日本屈指の山岳リゾートで、秋には紅葉と澄んだ空気に包まれる絶景が広がります。
しかし標高約1,500mに位置するため、街中とは比べものにならないほど寒暖差が大きく、特に紅葉シーズンは服装選びを誤ると快適に過ごせません。
この記事では、9月〜11月にかけての気温の特徴や服装の選び方、スニーカーでも歩けるのかといった疑問まで詳しく解説します。
旅行計画を立てる際の参考にしてください。
紅葉シーズンの上高地の気温

紅葉シーズンの上高地は、時期によって大きく気温が変わり、朝晩の冷え込みが特に厳しいのが特徴です。
時期 | 日中の気温 | 朝晩の気温 | 特徴 |
---|---|---|---|
9月上旬 | 25℃前後 | 10℃前後 | 日中は快適、朝晩は冷え込みが強まる |
9月下旬 | 19〜23℃ | 10℃前後 | フリースなど羽織るものが必要 |
10月全体 | 約10℃(平均) | 0℃前後になることも | 寒暖差が10℃以上、紅葉の色づきが進む |
11月上旬 | 最高10℃前後 | 氷点下の日あり | 雪が降る日もあり、本格的な防寒対策が必須 |
紅葉を美しく染める要因はこの大きな寒暖差。
特に10月下旬から11月にかけては、平地の冬並みの装備が必要になります。
紅葉シーズンの天気と注意点

上高地は標高が高いため、天候の変化が非常に激しい地域です。
紅葉シーズンごとの傾向を把握しておくと安心です。
- 9月下旬
- 秋晴れの日が多い一方、台風の影響で大雨になることもあります。
- 雨具の携帯は必須です。
- 10月中旬〜11月上旬(カラマツ黄葉の時期)
- 比較的晴れる日が多いですが、朝晩は冷え込みが厳しくなります。
- 防寒着と雨具を必ず準備しましょう。
- 11月上旬
- 初雪が降ることもあり、冬の装備が必要です。
- 天候の急変に備えて最新の天気予報を確認してから出発してください。
紅葉シーズンの服装ガイド

紅葉シーズンの上高地では「重ね着で体温調節」が基本です。
時期ごとのおすすめ服装を整理しました。
9月下旬
- 長袖シャツにフリースやパーカーを重ねる
- 雨具(レインウェア)を必ず持参
10月
- 吸汗速乾性のあるインナー+フリースやセーター
- 防風・防水性のあるアウター
- 防水のトレッキングシューズ
- 手袋やマフラーなど小物で寒さ対策
11月
- 平地の冬の服装+フリースやダウンジャケット
- 氷点下に備えて厚手の靴下や暖かいインナー
- 滑りにくい防水靴(トレッキングシューズ推奨)
持ち物チェックリスト

快適に散策を楽しむために、以下の持ち物を準備しておきましょう。
- 重ね着用の防寒着
- レインウェアや折りたたみ傘
- 防水トレッキングシューズ
- 手袋・帽子・ネックウォーマー
- 日差し対策の帽子やサングラス
- 両手が空くリュック
上高地はスニーカーでも大丈夫?

「スニーカーでも行ける?」という疑問を持つ旅行客は多いです。
結論としては、条件次第で可能です。
スニーカーで問題ないケース
- 晴れの日で道が乾いている
- 河童橋や大正池周辺など短距離の散策
スニーカーが不向きなケース
- 雨の日やその直後(ぬかるみや水たまりで滑りやすい)
- 11月(凍結や積雪の可能性がある)
- 長距離を歩く予定の場合
安全性や快適さを考えると、防水性とグリップ力のあるトレッキングシューズが無難です。
紅葉シーズンに気をつけたいポイント

紅葉の上高地は美しい一方で、独特の環境や制約があります。
- 交通規制
- 上高地はマイカー規制があるため、沢渡や平湯からシャトルバスに乗り換える必要があります。
- 混雑
- 紅葉の見頃は10月中旬〜11月上旬で、週末や祝日は特に混雑します。
- 駐車場は早朝に満車になることもあるため注意しましょう。
- 自然保護ルール
- ゴミは持ち帰る、野生動物に餌を与えない、遊歩道を外れないなど、マナーを守って楽しむ必要があります。
まとめ
上高地の紅葉シーズンは、街中と比べてかなり寒く、特に朝晩は氷点下になることもあります。
快適に過ごすためには「重ね着で調整できる服装」と「防寒具・雨具の準備」が欠かせません。
スニーカーでも条件次第で散策できますが、防水性のあるトレッキングシューズを選ぶのが安心です。
美しい紅葉を楽しむために、気温や天候の変化に備えて準備万端で出かけましょう。
コメント